@march

2002/03/26 ダカーポ488号 

「文章上達講座」という特集に惹かれてダカーポを買った。「携帯メルマガ文章テク」では「“店長の○○です”ではなくいきなり“よしえです”とファーストネームで呼びかけ、あとは♪マークや顔文字を使って親近感が持てる文章を」とあったが、よしえとは誰。さらに「2ちゃんねるで学ぶ レスが付くBBS書き込み術」も掲載されていた。流行語(「逝ってよし!」など)を使い、コテハンの書き込みをマネして書くと良いそうだ。
その上、「就職作文“崖っぷち”文章講座」では、「大人が知らない若者の世界を描くとウケがいい」とあり、ネカマや2ちゃんの話を書けだとよ〜。あっいけない、つい言葉が荒れてしまった。たぶんもう二度と買わないだろうダカーポ。
と思ったが「語録&数字」コーナーには、1972年当時にニクソン大統領がベトナム戦争で核兵器を使うつもりだったという読売新聞3/1夕刊の記事アリ。ニクソンは側近に「物事でっかく考えようや」と語ったそうだ。ちょっと290円のモトとったかな…と思いつつページを繰っていたら吉田豪のインタビュー連載に話題の辻元清美さんが。

辻元 私も質問しててね、小町官房長と重家局長相手に鈴木さんとの関与を何回も詰めてったら、最後に「関係があった」って認めて。あのときに一瞬、「あっ首飛んだ!」って思ったんよね(笑)。

何気なく入れた(笑)が非常に効いた一文だ。恋愛に関する質問に「できたら今年スキャンダルでも作りたいなあ」と語ってしまった辻元さん、それをまた何気なくタイトルにしたダカーポ。マガジンハウスとしてはどうだかわからないが、私が吉田豪だったら非常に嬉しいだろうと思った。私が先月書いた原稿なんて、東映の尾崎とジャンボ尾崎を間違えて非難ゴーゴーだ。うらやましいな吉田ゴー。

2002/03/24 錦糸町リスビル 

錦糸町にはWINSがいっぱいあり、日曜は丸井の裏にテレビ付き臨時居酒屋が出店されていた。競馬場周辺ではよく見るが、WINS周辺では珍しいと思う。でも撮影を頼んだら「カメラダメ、違反ダカラ」と断られました。
そして錦糸堀公園の近所には、玄関先にリスがいっぱいいるビルがあった。ちょっと「きっ!」とした顔のリスだ。駐輪よけかもしれないが何故にリス。ビルの従業員であるおばちゃんに訊ねたが「アタシも社長に聞いたことあるけどわかんないって言われた」そうだ。知らないうちにリスが占拠したのか。おばちゃんは「かわいいでしょっ! 毎朝アタシが洗ったげてんの。洗うと気持ち良さそうよ〜」とリス自慢をしていた。よかったねリス。

帰りに駅前の本屋に寄り、なんか錦糸町の本がないか探した。店員さんに「このへんの歴史についての本ありますか?」と質問したら、「うーんあまりないですねえ…」と言いつつ今売りの「散歩の達人」を手に取り「来月この雑誌で亀戸錦糸町特集なんですヨ! それ見てもらえば参考になると思うんですが」とアドバイスされた。ありがとうタイムマシンがなくて残念です、ってそんな話ドラえもんとかになかったか。

2002/03/22 下町人情亀戸

「散歩の達人」の取材で昨日からずっと亀戸周辺を歩き回っている。「亀戸」といえば天神様。毎年1月になると、去年の不幸をウソにして幸福とトリ替えてくれるという「ウソ替え」が有名だ。それだけに町全体が幸福に敏感らしいことは、そこらへんの自販機に貼ってあった下町しあわせ三丁目というポスターにも現れている。貴重なサイン入りポスターが盗まれもせず貼ってあるなんて、亀戸は治安が良い。
いや、ほんとうに亀戸は意外と落ち着いた雰囲気の町だ。なかでも「東武亀戸線」沿線はすごく良い。ちょっと田舎町の風情で人々ものんびりしている。店のオヤジさんも「あすこらへんは昔トサツ場だったよ〜」などと気軽にオシャベリしてくれる。やはり下町人情というか下町しあわせ三丁目だネ亀戸は。

2002/03/16 真夜中の精神病

そのまま新宿をブラブラしてヘンな店名チェックなどをしているうち、ロフトプラスワンを通りかかった。何かやってないかなーと思ったら、24時から新耳袋の木原浩勝と春日武彦のトークライブがある。タイトルは「真夜中の精神病」。
ちょっとソソるので入ってみた。木原さんはちっこい大月隆寛のような人でとてもカツゼツがよく、新耳袋のTシャツ1枚3000円を売り込むことからライブがスタート。
木原さんがどういう人が精神科を受診するのかと聞いたら、春日先生は自分は不遇で生まれてくる時代が悪かったとかそういう人が来ると言った。そういう人たちは、あまりおもしろくない夢の話をおみやげに持って来て、自分を特別な患者としてアピールする。精神病のパターンはとても少なく、「前代未聞の精神病」なんてものはない。「特別な患者」はあり得ないからそんな努力は無駄だそうだ。将来、私が精神科に行く時は夢の話をするのはよそうと思った。
あと分裂病の人が好きなアイテムに電波や超音波、盗聴器などがあるが、岸恵子もよく登場するらしい。「自分は岸恵子の身内なんだって言う人、3人いたんですよ」と春日先生。岸恵子とは意外なアイテムだ。

それから、引きこもりが長くなるとグロテスクだと春日先生は言った。木原さんが「どうグロテスクなんですか」と聞いたら、「思春期のままの本棚なのよ。ブラッドベリが並んでたりね」と言うので、私もグロテスクかもしれないと青ざめた。ほかに、手は洗い過ぎてガサガサになってるのに風呂には入らず着替えもせず、髪ベトベトで臭くなってる人はグロテスクだ。やっぱり私も風呂に入らず、でも炊事をするから手はガサガサ。もしかして自分は引きこもりかもしれない。

こうして朝5時までの長丁場、スパスパの脳会議レベルの話がぼやーと続いていった。「引きこもりにコンビニの存在は福音」という話題で一瞬目がさめたが、また次第と眠気に襲われた。春日先生はとても親切な良いお医者さまだから、木原さんの聞きたいようなキチガイの具体例はあまり喋らない。木原さんが好きなのはエピソードで病理学ではないらしい。いかにも新耳袋ぽいなと思った。

あっそうだ、タイトルの「真夜中〜」は、イベント開催時間でもある深夜から明け方にかけては人が孤独を感じたり自殺したりしやすいことからきてる。それはなんでかというと、暗くて静かだから。人間はわりと単純だ。
トークの写真を撮ろうと思ったがあまりに暗く、壁に貼ってあった出演者のポラを撮ってごまかすことにした。ひろゆきの写真は、ほかに香山リカ&斉藤環との3ショットもありました。

終わってから総武線に乗って帰ったら、三鷹駅の改札で新耳袋のTシャツをいっぱい持った木原さんを見た。とても早足だった。

2002/03/15 V6八百屋

亀戸へロケハンに行き、V6の坂本の実家である坂本商店という八百屋でアポどりをした。坂本商店にはV6のポスターがいっぱい貼ってあり、ファン手作りの人形やウチワなどが「奉納」されていた。坂本商店のおばちゃんは「ウチが載ったら雑誌の売れ行きが相当違うと思うよっ!」と大イバリで、オヤジさんも取材に承諾してくれた。おばちゃんいわく、「アタシのことはよくステージのMCとかで喋ってるから。知られちゃってんのよね〜〜」とのこと。坂本にそっくりな坂本兄がジャージで店番をおり、「亀戸の八百屋」はジャニーズの系譜として誠に正しいと納得させられた。

しかしけっこうあっさり許可がおりてよかった。と安心してたら、茶パツとジャージだらけの煙たい亀戸ジョナサンで食事中に携帯が鳴り、編集部から「今V6の八百屋から電話があって、やっぱり取材はお断りしたいとのことです」と告げられガックリ。

そのあと新宿に行った。シアターモリエールという劇場では「東京サギまがい」という劇団が公演中らしい。つまみ枝豆の花輪があったのでよく見たら、東京サギまがいはグレート義太夫の劇団だった。(16日へつづく)

2002/03/14 芳江

朝、高校時代の同級生である芳江から突然メールが来て、20年ぶりに会うことになった。つい最近、私の就職試験前に芳江がくれた手紙を発見したばかりなので、シンクロニシティだと思った。その手紙はものすごく親切な内容で、たいして仲良しでもない私になんでこんなに親切なんだろうなあー、と疑問だった。だけど芳江に聞いたら今はリハビリの仕事をしてるそうなので、高校生のころからリハビリ精神が育まれていたのだろう。芳江んちは福島県だが、息子は夜7時半から塾に行きメシはコンビニに立ち寄ってすませるそうだ。日本はどこでも都会だ。

2002/03/13 MONSTER

浦沢直樹のMONSTERをイッキ読みしたら、途中がマスターキートン化してだらだらし、あまりおもしろくなかった。連載漫画の宿命とはいえ、出版社が作品をつまんなくする悪例だった。
まあそれはともかく、7日に北九州市のマンションで女性を監禁し、つめをはがしたりしていた男女が逮捕された。この人々、何かの実験するみたいに子どもをジャンジャン集めてて、ものすごくMONSTERの登場人物ライクだが関係ないのか?

2002/03/12 確定申告 

確定申告に行った。すごく混んでいた。今年から書式がかわったのであちこち書き間違えて訂正印だらけになった。提出用のもハンコだらけになって書き直そうかと思ったけど、税務署の人は「読めればいいです」と言って収受してくれた。読めればいいならハンコなんて押さないほうがもっと読みやすくていいけど、でもハンコは押さなければいけない。まあハンコもこんなときぐらいしか活躍しないからいいか。

2002/03/8 ジー・オーグループ 
大神源太会長は
グッズいろいろ
おしゃれさん。