姨捨には2013年12月に一度来ている。その時は姨捨駅で次の松本行の普通列車が来るまでの約1時間半ほどを、長楽寺の下まで歩いて降りて観光したが、 その時の記録を残していなかったのが心残りで再訪した。
再訪を機会に改めて、その時の記録を思い起すとともに、前回撮影してなかった長楽寺周辺の写真を含めて編集・掲載した。従って時間軸にはズレがある。

長野(15:04)-姨捨(15:33)、姨捨(16:08)-長野(16:42)

 
信州千曲市作成の姨捨ウォーキング・マップ。

姨捨マップ

姨捨駅を出て右に行き、10メートル先の道徳踏切を渡って「姨捨公園」に上る。
公園から「しだれ梅」「月見畑」を見ながら急坂を下り、「観音堂」「姨石(姨石)」「月見堂(観月堂)」に至る。

「観音堂」の反対側に「姨捨観光会館」と駐車場がある。「姨捨観光会館」にはそば屋があったが今は閉店している。

「長楽寺本堂」脇の階段を下り、棚田を右に見ながら、「四十八枚田」地区まで降りて行った。
「四十八枚田」の「田毎観音」を拝んで、姨捨公民館前の坂道を上り、元来た長楽寺脇の急坂を戻った。

 

まずは姨捨駅の駅舎とホームからの眺め

姨捨駅無人駅ですがきちんと手入れされているようで、きれいです。
姨捨駅の上りホームからの眺め 姨捨駅の上りホームからの眺め

列車の交換や特急通過の待ち時間にホームに出て景色を眺められるようになっている。

このホーム右手には半円形のせり出しがあり、眺めをさらに満喫できるようになっている。
姨捨駅上りホームから善光寺平を見る 姨捨駅上りホームから善光寺平を見る。直下に見える電線が長野に下っていく線路の架線。

姨捨駅からの善光寺平全景の左  姨捨駅からの善光寺平全景の中 姨捨駅からの善光寺平全景の右

姨捨公園からの正面と右手の眺め。正面が善光寺平方向。

姨捨公園から善光寺平方向を見る 姨捨公園から善光寺平方向の右手を見る

長楽寺に降りていく途中の里のスナップ。

姨岩から善光寺平方向を見る

長楽寺月見堂(観月堂)の手前に「姨岩(姨石)」がある。その岩によじ登って眼下を見た。

姨岩から善光寺平方向を見る

長楽寺月見堂(観月堂)を長楽寺本堂脇から見上げる。

長楽寺観月堂

世阿弥の作品であろうと考えられている能「姨捨」
「その昔、更科の姨捨山に捨てられた、老いた女の霊が、中秋の名月の夜、都から来た旅の男の前に姿を現します。
澄みきった夜空に輝く満月の光の下で老女の霊が美しく舞います。朝になり老女の姿が見えなくなって旅人は山を降り、シテの老女が一人取り残されます。」
都からの旅人が名月を楽しみ、酒を酌み交わしたのはかくやと思われる長楽寺月見堂(観月堂)の舞台。

長楽寺月見堂(観月堂)からの眺め、左に善光寺平方向、右に棚田方向が見える。左下は本堂に降りる石段を上から見おろしたところ。

長楽寺観月堂 長楽寺観月堂

長楽寺観月堂 長楽寺観月堂

本堂周辺には「松尾芭蕉」をはじめとする多くの句碑(石碑)がある。芭蕉翁の句は、

おもかげや姨ひとり泣く月の友

「四十八枚田」の「田毎観音」(右に写っている石塔))

姨捨、「四十八枚田」の「田毎観音」

長野行の普通列車が姨捨駅に入線してくるところ。左が善光寺平方向。

姨捨駅、長野行の普通列車入線

列車はこのあと後退してスイッチバック線に入り、左側のホームのすぐ下にある線路で長野に向かう。

現在の気動車は馬力があるのでスイッチバックの必要性は無くなっているが、 待避線・待避駅として、また観光駅として姨捨駅を活用していると理解した。

それと、毎回思うのだが、スイッチバックで運転手は進行方向の運転席に移動せずそのままの席でバックしている。 スイッチバック・エリアの中に踏切(一本松踏切)があり、車掌の居ないワンマンで、運転手は一応は後ろを見てからバックしているが・・・