旅する言葉 1993年11月
言葉を使うその時、それはすでに私的なものなのである。
いいかえれば言葉はその人の人生。
新しいという事は、手法ではなく新しいもののとらえ方である。
運命に流されるのも、のるのも、逆らうのも、また運命ではないだろうか。
生きていると感じること。それは輝くこと。
生きる意味を考えること、それは死の意味を考えること。
死の意味を考えること、それは生きる意味を考えること。
何かを伝えたい、言葉ではどうももどかしい。ゆえに私は写真を撮る。
人を感動させるということは、生きていると感じさせること。
感動するということは、生きていると感じること。
西洋人は、心に形のない物をもとめる。
東洋人は、心に形のない物をもっている、ゆえに形ある物をもとめる。
1993年11月 Kanagawa,Japan.