| 東京おのぼり日記(2004年11月13・14日) |
| 芸術の秋。東京で開催中の「マチス展」を見たくて上京しました。東京に行くのは「ヤクルトVS近鉄」の日本シリーズを見に行った2001年以来3年ぶり。そのときもちょうど開催していた「カラヴァッジョ展」を見ています。 学生時代から20年以上親交のある、東京、横浜在住の友人、そして岡山の友人も都合を合わせてくれ、4人で会うことになりました。久々に顔を合わせ、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。まずは岡山のTさんと上野駅で待ち合わせ、ふたりで国立西洋美術館へ。 |
| マチスの没後50年という節目の年に開催の回顧展。
初期のキュビズムを思わせる絵画から、おなじみの静物画、女性像、晩年の「ジャズ」シリーズの切り絵まで、一堂に集められた作品を見ることができた。室内画の鮮やかな赤い色はやはり目を惹く。
わたしが好きなのは窓のある部屋を描いた絵。室内と、窓の外の風景。いわばふたつの世界が同時にひとつの絵の中で展開されている。内部の静謐さと、外部のにぎわい、窓から外を眺めたときのなにかしら感じる胸の高鳴り。そんなものをわたしは感じ取る。
南の島をイメージした大きな切り絵も好きだ。白い切片が、ほんとうに珊瑚のかけらのように見える。観光ポスターなんかにはうってつけ、と思う。
マチスを堪能したあと、隣接している上野動物園に向かう。 お目当てはやっぱりパンダ。20年前に行ったときはホァンホァンがいたのだが、お昼寝中でお尻しか見られなかったのだ。 今は当時のパンダもいなくなり、中国から来たリンリンがパンダ舎に見えるが、お尻を向けてじっとしている。またも動くパンダは見ることができないのか? とがっかりした矢先、むっくりと起き上がったリンリンがパンダ舎の中を歩き始めた。 パンダは、やはり動物園最強のアイドル。リンリンが動くにつれ、来場者たちはぞろぞろと移動、まるでタイガー・ウッズのギャラリーだ。そしてカメラが向けられ、無数のシャッターが切られる。「きゃー、こっち向いたっ!」「かわいいー」。おとなもこどもも大興奮。 もちろんわたしもリンリンの姿を追って駆け寄りましたよ。 リンリンはまるで観客たちによく見えるように、とでもいうかのようにぐるぐると歩いてまわり、ときにはとっとこ走り、そのたび歓声が上がる。なんとファンサービスのいいパンダ。 おまけに木登りまでしてくれた。よいしょと木に登り、くるりと観客に顔を向ける。「こっち見たー!」ともう大盛り上がり。わたしも20年前のリベンジが果たせてよかったです。 惜しむらくは、荷物を美術館のロッカーに預けたままにして、その中にカメラを入れっぱなしでパンダの写真を撮りそこねたこと。 上野動物園のホームページ 3時に文京区在住の友人Mさんと待ち合わせし、彼女の7歳の娘もいっしょにお出かけする。 お嬢ちゃんはすっかり大きくなって、クリーム色のワンピースが似合ってかわいらしい。 友人が連れて行ってくれたのは、「黒田記念館」。なんと土曜日は無料で観覧できるのだという。古めかしい建物の中に入ると、黒田清輝の絵の数々が。あのあまりにも有名な「湖畔」(重要文化財)も展示してあったのでびっくり。ただで見られるなんてすごい、と思ったが東京在住の友人がいなければ、こんな情報は知る由もなかったろう。 その後Mさんがお嬢さんとよく行くという「国際子ども図書館」にも行ったが、外観はまるでヨーロッパの古い建物のような重厚さ。こういう建築物が身近にあって気軽に利用できるところなど、東京は違うな、とうらやましい。 ここの喫茶店でお茶をいただいて外に出るともう真っ暗。ようやく5時になったばかりというのに。福岡に比べるとずっと東にあるぶん、東京は日没が30分以上早い。これはちょっととまどってしまう。 黒田記念館のホームページ 国際子ども図書館のホームページ 夜はMさんの家に横浜在住のNさんが合流し、お寿司をいただいた。 家からは東京ドームも近い。その隣にある「ラクーア」で夜、噴水のきれいなアトラクションがあるというのでみんなでいっしょに歩いて見に行った。 噴水はくるくるまわり、まるで生き物のようにいろんな形をつくってはうねり、ときには花のように水を噴き上げ、とてもきれいだ。お嬢ちゃんはこれをとても楽しみにしているみたいだ。 それからわたしとTさんは、横浜のNさんのマンションに泊めてもらうことに。 東京ドームそばの地下鉄三田線、日比谷線から東急東横線に乗り換えて大倉山で降りる。それにしてもあれだけ複雑極まりない地下鉄をらくらく乗り換えて移動できる首都圏のひとはすごいよな、と感心。だって福岡市は鉄道といえば東西に市営地下鉄が1本、南北に西鉄大牟田線とJRくらいしか走っていないのだ。 「ラクーア」のホームページ |
六本木ヒルズ52階大展望台から見る東京タワー
| さて翌日の日曜日は、わたしの希望で六本木ヒルズ見物に行くことに。 東横線で川を渡るとき「これ、多摩川?」と訊くわたしに友人のNさんが「いいや、これは鶴見川よ」「あっ、そうだ、アザラシのタマちゃんが居た川だよね!」と電車内で大声で言ったわたしは田舎者丸出し。Nさん、すみません(^^; 六本木ヒルズは・・福岡で言えば「キャナルシティ博多」が高層ビルになったようなものでしょうか。お店の数も多く、迷いそうな広さ。 まず展望タワーに登ってみる。観覧料は1500円とちょっと高め。だが360度のパノラマで東京の街が広々と見渡せて壮観だ。ちょうど遮るものがないロケーションなので、東京タワーから新宿の副都心の高層ビル、羽田空港、横浜のランドマークタワーなど、主だったスポットをぐるりと見て回れる。少し曇っていたが、晴天なら富士山もきれいに見えるそうだ。わたしのようなおのぼりさんにはぴったりの観光名所かも。 友人に誘われて同じ六本木ヒルズの53階にある「森美術館」で開催中の「ジョージ ジェンセンの100年展」にも足を運ぶ。 ちょうど百年前にデンマークのコペンハーゲンに工房を開いたというジョージ・ジェンセンの、ジュエリーや工芸品が並ぶ。 わたしはシルバーアクセサリーが好きなので、展示されていた指輪やブローチなどはちょうどわたしが好きなデザイン。しかもあまりごてごてしておらず「手作りの工芸品」という感じがする。それでいて安っぽくなく重厚な光沢がある。 販売もされていたが、とてもわたしには手が届かない額(ゼロがヒトケタ多い!)。 こういうのをさりげなく身に付けられたらいいんでしょうけど。 六本木ヒルズのホームページ お昼は六本木ヒルズの中の中華料理店で。餃子定食セットが900円とは東京にしては格安、しかもおいしかったです。 そのあとは、東京駅近くにある「丸の内オアゾ」、そして「丸ビル」をめぐるという、またまたおのぼりさん丸出しの東京見物。 「丸の内オアゾ」に入っている書店・丸善はかなりの広さで、福岡の丸善の4倍くらいの蔵書がありそう。案内をつとめてくれたNさん、Mさん、どうもありがとうございました。 東京駅から山手線に乗り、わたしは浜松町でNさんとTさんと別れてモノレールで羽田空港へ。2日間歩きまわって疲れたせいか、モノレールの中で眠り込んでしまっていた。 そうそう、電車の中吊り広告で最新号の「AERA」を見て「あのアエラの広告コピーのダジャレ、気になるよね」と友人。あれ、出来不出来がけっこうあります。ただのオヤジギャグという話も・・ わたしはそれより「東京はもう今週号が出てるんだね、日曜日なのに。福岡じゃ店頭に出るのは水曜だよ」。 Tさんが「じゃあ、空港の売店で買って帰ればみんなに先駆けて早く読めるよ」というので、わたしもそうだと思い、羽田で買って飛行機の中で読んだ。しかしこれだけ流通システムが発達してるのに、九州は東京より3日も発売が遅いなんて、どうして?? 田舎者のわたしにとっては、やはり東京はエキサイティング・シティ。地方では見られない催しも多く、賑わいも比べ物にならない。また行きたいです。 |