第 48 回 検 定 の 成 績(結 果)


  第 48 回 検 定 合 格 者
       第48回古代発火法技能検定は、2015年2月25日(水)14時50分〜16時ころまで、神奈川県相模原市南大野小学校の普通教室で行われました。この日の受験申し込みは10件で、その内訳はキリモミ式2件、二人キリモミ式1件、それにヒモギリ式7件でした。この日は曇り空でしたが、とくに湿度が高いということもなく、まずまずの条件でした。合格者は次のとおりです。

★ヒモギリ式5級合格者(ヒモギリ5級は3分以内)
   金津 沙耶(南大野小学校4年生。相模原市在住)
   植野 絢音(南大野小学校5年生。相模原市在住)   
        (以上2人によるヒモギリ式で、34秒で火種を作り、52秒で炎作成に成功。これは1分以内で3級レベルの成績だが申請が5級なので悠々の5級合格となる。)

 ヒモギリ式5級合格者(ヒモギリ5級は3分以内)
   吉川 岳玖(南大野小学校5年生。相模原市在住)
   小島 康佑(南大野小学校5年生。相模原市在住)   
       (以上2人によるヒモギリ式で、46秒で火種を作り、丁度1分で炎作成に成功した。この場合も3級レベルだが申請が5級なので5級合格ということになった。)

 ヒモギリ式5級合格者(ヒモギリ5級は3分以内)
   海沼 理子(南大野小学校6年生。相模原市在住)
   佐藤 晴美(南大野小学校教員。)   
       (以上2人によるヒモギリ式で、49秒で火種を作り、1分と5秒で炎作成に成功した。この場合は、この学校の縄文クラブの指導教員でもある佐藤教諭があえて相棒をつとめることで、教育的意味合いを込めての検定受験であった。あえて最低の目標を掲げたが予想以上のタイムで合格したことになる。)

★ヒモギリ式3級合格者(ヒモギリ3級は1分以内)
   梅津 大聖(南大野小学校6年生。相模原市在住)
   川村 京樹(南大野小学校6年生。相模原市在住)
      (以上2人によるヒモギリ式で、26秒で炎作成に成功し、42秒で炎作成に成功した。これは45秒以内なので2級レベルでの合格だが、申請が3級での受験なので3級合格となった。)

           
             
   
     審 査 員 の 講 評

相模原市の南大野小学校には「縄文クラブ」の伝統もあるが、古代発火法の優れた指導者である佐藤教諭のもとに学んでいることもあり、受験者全員のレベルが高い。5級に合格した3件の合格者たちの技能は何れもかなり熟練しており、何れも3級かそれに近い腕前であった。おそらく「検定」というプレッシャーを意識して、あえてレベルを下げての受験をしたと思われる。遠慮深すぎるともいえるが、堅実な態度であり、けっして悪いことではない。他方、不合格になった人たちの作業ぶりをみてみると、キリモミ式を受験した二人の6年生の場合、何れもふだんの練習では火が起きているのに、検定というプレッシャーのために作業時間の配分に失敗した(作業開始時点で張り切り過ぎて疲労してしまった)と思われる。その他の受験者たちも「検定」という場ではふだん出来ていることが失敗してしまったものだろうと思われた。やはりプレッシャーのためということだろう。しかし受験者の皆さんはみなよく頑張ったと思われる。