単行本

    『原始人の技術にいどむ』---岩城正夫、1980年、大月書店.

    目次

    まえがき

    1.自分で糸を紡ぐ


    イ新米大学講師の冷や汗
    イ科学史ブームと私
    イなんど読んでもわからない
    イ『ある発明のはなし』
    イまず糸をつくってみよう
    イ古代の糸紡ぎ法とジェニー機
    イ紡錘の心棒にはカギがいる
    イジェニー紡績機の原理を推測する
    イ教科書の図にはまちがいがある
    イ現物を見にロンドンへ
    イ実物とはちがう私の推定
    イ古代の紡錘には二種類あった
    イある少女の発見
    イカギなし紡錘の妙
    イジェニー紡績機のしくみ
    イジェニー機の糸は手が紡ぐ
    イ教科書の三つのミス
    イ復原実験の効用

    2.石器づくりが生んだ仮説

    イ石器づくりを体験してみよう
    ウリンゴの皮がむける
    イ近くの遺跡から出た石器
    エプロの技術に舌をまく
    イこわれてしまった黒曜石
    エガラスの矢じり
    ウ腕があがった石器づくり
    エ日本の石器とヨーロッパの石器
    エ一般常識に反する私の仮説
    エまずネアンデルタールへいってみよう
    ウフリントの街パリ
    ウロンドンもケムブリッジも
    ウヨーロッパのフリント地図
    エ日本の石器文化をふりかえる

    3.古代発火法をさぐる

    エできそうでできない古代発火法
    エプレハブ小屋が実験室
    エ古代人の苦労を知る思い
    エモグサは見込みがありそうだ
    エ半焼けのワタに火がついた
    オ木綿の消し炭こそホクチ
    エガマノホのホクチをつくる
    オ摩擦式発火法への再挑戦
    エ回転摩擦発火ロボットの発想
    エよみがえった火起こし技術
    エドイツ旅行中での発火実験
    エ外国の諸先生を驚かす

    4.私の歩んでいる道

    エ大学講師になるまでの私
    ウ鉄なしモーター
    エさび鉄ラジオ
    エ内部の見える光電管
    エビー玉で描いた放物線
    エワゴムによる力学実験
    エ工夫の原体験
    エ学者の権威と自分の確信
    エ大学教員の有利さについて
    エマイペースの効用
    オこれからの私

    あとがき

    この本は絶版になりました。