単行本

    『セルフメイドの世界−私が歩んできた道』---岩城正夫、2005年、群羊社.

    目次

    はじめに

    1.手作りの火・30年の体験から

    イ体力の限界点で
    ウスタミナの配分が大切
    エ発火具・最良の材質とは
    オ寸法はミリ単位できまる
    カその他の問題(枯れた木はだめ、若すぎる木は弱いなど)

    2.手作りの火・他人にもすすめたい
    ク腕前を時間で測るという発想
    ケ古代発火法検定協会の設立
    コユミギリ式とヒモギリ式
    コ縄文時代に使われていたユミギリ式
    イマイギリ(舞錐)式はなぜ対象外か
    イ検定対象外としたそのほかの発火法
    イなぜ古代発火法の体験をすすめたいのか

    3.どうして「手作りの火」を始めたのか−挫折から立ち直るためのセルフメイド−
    イ権威ある教科書の内容を恐るおそる
    イ権威主義からの

    4.セルフメイドの拡張
    イガラスの矢じり
    イ口琴(こうきん)を作る
    イ縄をなう原理を説明する器具
    イスズムシ笛をプラスチックや象牙で作る
    イ巨大なタバコ巻き器を作る
    イ大型火打ち金の作成
    イ古代型の弩(クロスボウまたはボウガン)を作る
    イ超小型のボール盤(支持構造は木製)を主に廃品から作る

    5.セルフメイドの源流
    イ小学生のころの物作り
    イ中学生時代の物作り
    イその後の物作り

    6.手作り体験から見た「道具」「機械」
    イ使いやすいマイギリ発火具
    イ便利な道具と不便な道具
    イ機械化への道と練習積み重ねの道
    イ機械化された生活と手作業の生活
    イ便利さ追求もほどほどに−楽しい生活スタイルをもっと追求してもいいと思うが−

    7.私の「道具」「機械」「技術」論
    イ技術多様化の中での道具・機械
    イ道具・機械・技術・技能などの定義
    イ「技術論」についてのメモ

    付録・本書に関連する論文
    イ古文献に見られる古代発火技術について(関根秀樹氏と共著、和光大学人文学部紀要)
    イ科学史入門・原始技術史−原始時代の技術の歴史は文献なしで何に頼るか−(『科学史研究』岩波書店)
    イ人は物作りでどんなことを獲得するか(月刊『理科教室』新生出版)
    イ古代技術復原実験再論(和光大学人間関係学部紀要)
    イ古代「弩」復元の試み(和光大学人間関係学部紀要)


    あとがき

    この本に対する批評・または紹介(これまで発表された分)

    鶴見俊輔さん「父から子へ」(最初は2007年8月15日の『京都新聞』夕刊に載ったものが後に、みすず書房から出た『鶴見俊輔書評集成』の第3巻に転載。ただこの場合、内容は『セルフメイドの世界』とマンガ『寄生獣』との両者を関連させての批評になっている。)

    看護学雑誌編集部「今月の記事関連本」の中の1冊として紹介(「看護学雑誌」2007年10月号<医学書院>927ページ)

    藤原真昭さん「食の仕事人100番勝負」vol.17 群羊社のホームぺージ

    関根秀樹さん「古代の火起こし技術を解明した発明少年のヒストリー」(『BE−PAL』2006年2月号〔小学館〕)

    板倉聖宣さん「おすすめの本です」(『たのしい授業』2006年3月号〔仮説社〕)

    石山洋さん「本の紹介」(『科学史研究』2006年冬号〔岩波書店〕)

    野本雅央さん「本の紹介」(『理科教育ニュース』少年写真新聞社、2006年1月)