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イルカちゃんはパジャマのまま飛び出しました。
そして驚きました。
玄関にはカカシさんとカカシさんの会社の社長の自来也さんとミナト先輩が
沢山の荷物を持って立っていたのです。
「どうしたんです?」
「イルカちゃん、この間は楽しかったのう〜今夜は皆でぱっとカラオケでもし
ようと思ってな」
楽しそうに自来也社長は言いました。
「イルカちゃん、お寿司買ってきた。カカシがイルカちゃんはラーメンが好き
だって言っていたんだけど」
そして、それは傷心のイルカちゃんを励ますパーティでした。
「さあ、食べて卵好きでしょ」
カカシさんが取り皿に卵を乗せてくれました。
「わあ〜」
ぱっとイルカちゃんはほほ笑みました。
「やっぱり君には笑顔が一番だよ」
「カカシさん」
★明日へGO!
拍手をありがとうございます★
春コミの日は天気がよくないらしいです、残念です。
「オールでお願い」更新しました★
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そしてその夜。
イルカちゃんはベットに横になっていました。
(カカシさん早く帰ってきて)
はたけカカシという不思議な人と出逢ってそろそろ一年半がたちました。
随分とこれまでいろんな事がありましたが、
それでも二人でいられることが何よりもイルカちゃんには幸福なことでした。
イルカちゃんはタレントの仕事よりカカシさんを選んだのです。
それほどまでにカカシさんはイルカちゃんにとってかけがえのない人でした。
イルカちゃんはノロノロとベットから起きあがりました。
デスクに座り白いびんせんをだしました。
今までお世話になった「コノハネット」のスタッフや事務所の仲間にむけてお
手紙をしたためました。
”ガタガタ”
玄関で物音がします。
(帰ってきた!)
★明日へGO!
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はたけさんはデスクでお昼のおむすびをもそもそ食べていました。
「カカシ、少し瘠せたね」
隣の席でバナナを食べながら事務所の先輩の波風ミナトさんがはたけさん
の顔を覗き込みました。
「マスコミがうるさかったもんな。でも、イルカちゃん本当に一人で大丈夫な
の?」
「ええ、本人も大丈夫だって」
スキャンダルになっても何時もと変わらず社長もミナトさんも何事もなかった
ようにしてくれています。
本当によい職場にはたけさんはめぐりあいました。
「辛い事があったら俺や社長に言えよ」
「はい、ありがとうございます」
はたけさんは頭を下げました。
心の中のもやもやが少しだけ消えていきました。
★明日へGO!
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「カカシさん会社の方は大丈夫ですか?」
「ああ、自来也社長が負けるなって、励ましてくれた。ミナト先輩も君の事心
配していた」
カカシさんの職場の自来也社長もミナト先輩も先日お花見で会いましたが、
とても楽しい人たちでした。
よき、カカシさんの理解者でした。
「じゃあ、俺仕事に行くね。キッチンにうどんにてあるから、ちゃんと食べるん
だぞ」
イルカちゃんはベットにもぐりました。
いっそこのままイルカちゃんを連れて何処か遠くへ逃げてしまえたら楽なの
に。
はたけさんはマンションを出ました。
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イルカちゃんははたけさんの胸に顔をうずめて泣きました。
芸能界に入ったのは彼がまだ高校生の頃の事です。
それから頑張ってきたのです。
イルカちゃんは自分の決意をはたけさんにはなしました。
「君がそれでいいのなら」
「後悔はしません」
イルカちゃんはまっすぐにはたけさんを見つめました。
自然と唇が重ねあいました。
長いながいキス。
★明日へGO!
拍手をありがとうございます〜★★★
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そして数日が経過しました。
イルカちゃんは毎日一人でマンションにこもって、ぼおっとしていました。
もう何もする気力もありません。
めきめきと、ただでさえ華奢なイルカちゃんは痩せてしまいました。
はたけさんは心配しました。
「イルカちゃん、別れよう。・・・君には笑顔が一番だから」
「なんで、なんでそんな事言うんです?」
イルカちゃんの事を考えての事でしょう。
「俺はあなたじゃなければダメです。カカシさん。・・・・別れるなんて言わない
で」
「だったら、元気になって」
「カカシさん・・・・」
★明日へGO!
だいぶ春らしいですね。昼寝にはいいですね♪ |
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前回までのあらすじ。
はたけカカシさんは元都内大手メーカーに勤務するサラリーマン。
そして人気タレント「癒し系NO1」うみのイルカちゃん。
二人は現在イルカちゃんのマンションで同棲していました。
メーカーを解雇されたはたけさんもやっと新しい職場が見つかり、
先日、はたけさんの会社のお花見にイルカちゃんはお呼ばれしました。
それは楽しいお花見でした。
ところが、そんな二人の姿が写真週刊誌のスキャンダルとして載ってしまっ
たのです!
(これからどうしょう)
イルカちゃんはプロダクションの綱手社長から、カカシさんと今すぐ別れるよ
う命じられました。
スキャンダルはスキャンダルでも男同士、禁断の恋なのです。
「癒し系タレント」としてのイメージがこれでは台無しです。
イルカちゃんのレギュラー番組「コノハネットイルカ」も打ち切りが決まりまし
た。
カカシさんと別れるなんて俺には出来ない。
イルカちゃんは芸能界を去る決心をしました。
★明日へGO!
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はたけさんもついに最終回です。1年ちょっとですが、少し寂しいですね。
「セカンドシーズン」更新しました★
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綺麗なお花を見ながらイルカちゃんはとても幸福でした。
カカシさんの会社の社長さんにしてもミナト先輩もイルカちゃんにとてもよくし
てくれました。
カカシさんがいい会社に行けてよかった。
カカシさんの以前の職場は大手企業でしたが、
人間関係でカカシさんは何時も悩んでいました。
お花見は盛り上がりました。
そして数日後の朝。
イルカちゃんの携帯電話がけたたましく鳴りました。
電話をかけてきたのはイルカちゃんの所属するプロダクションの社長の綱手
社長です。
「なんですって?!」
イルカちゃんの声が震えました。
あのカカシさんとのお花見の写真が週刊誌にスキャンダルとして載ってしま
ったのです!
「癒し系タレントNO1うみのイルカに男の恋人か!?」
さて、どうする?!
続く
091018.
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「カカシさん早く、早く!」
外回りから戻ってきたはたけさんとイルカちゃんは職場近くの隅田川の川ぞ
いに走りました。
早速場所の確保です。
もうそこはすでにお花見の人たちで賑わっていました。
二人は歩きまわってやっと桜の木の下に場所をみつけました。
この場所なら四人でも十分です。
少し桜の木は小さいけれどそこに二人はシートをひきました。
「綺麗だね、イルカちゃん」
「はい、とっても」
食料のかかりはミナト先輩です。
二人は見事に咲き乱れているお花を眺めました。
少しの間だけれども二人きりで花見がしたかったのです。
しかし、そんな二人を週刊誌のカメラマンが追っていたのです。
二人は全く気がつきませんでしたが、
カメラマンは二人にむかってシャッターをきりました。
★明日へGO!
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そしてお花見の当日がやって来ました。
イルカちゃんは朝からはたけさんの勤める会社でお手伝い。
今日は眼鏡をかけ帽子もかぶり変装です。
「弟さんお名前は?」
イルカちゃんに黄色頭のミナト先輩が声をかけました。
「はい、はたけカカシの弟です」
「はあ?」
「いえ、あの・・はたけイルオです」
「そう、イルオ君。ねえ君誰かに似ていない?」
ミナト先輩は何処かではたけさんの弟を見たことがあると思いました。
でもそれが何処だか思い出せません。
「あ、そろそろカカシ、いや、お兄さん帰ってくるから」
イルカちゃんはドキドキスリルを味わっていました。
カカシさんの職場は小さな事務所でした。
自来也社長の御蔭でイルカちゃんもお花見に呼んでもらえました。
イルカちゃんは社長さんにお茶をいれました。
小さな事務所ですが、明るい職場のようです。
★明日へGO!
春コミ参加できることになりました。楽しみです♪ |
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