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人気のない暗い道。
だらだら坂をイルカは下った。
その向こう側に見慣れた、少し猫背のシルエット。
イルカは小走りに駆けた。
「カカシ先生。・・・お迎えに来てくださったんですね」
「勿論です。忘れられたら困ります」
「忘れません」
”全くねえ”
こういうところは子供っぽいな。
カカシ先生は。
イルカはその時思い出した。
今までカラオケをしていた店に鞄を忘れた。
「イルカ先生〜〜〜〜」
「ここで、待っていてください。すぐ取ってきますから」
流石に2人で店には行けない。
木ノ葉の写輪眼のカカシとうみのイルカが交際しているのは、一般には秘密
なのだから。
★明日へGO!
拍手をありがとうございます。思い切り元気をいただきます★
オンリー明日です、自分は行きませんが、行かれる方、楽しんで来てね。 |
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歓迎会の夜。
ヤナギ先生は迷わずイルカの隣の席に座った。
イルカも悪い気はしなかった。
(カカシ先生には内緒)
同僚達との付き合いは久しぶりで、カラオケ大会になった。
歓迎会は盛り上がった。
イルカは彼女とデュエットもした。
あっという間に時間が過ぎていた。
「もう一軒、行きましょうよ。イルカ先生」
そう言われた時にはすでに時刻は軽く10時をまわっていた。
「折角ですが、俺は帰らないと・・・」
「残念です、イルカ先生。また明日」
「はい」
イルカは同僚達に挨拶をして急いで家路に向かった。
★明日へGO!
拍手をありがとうございます♪ |
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カカシは腕を組んだ。
「若い女となんか飲んで、イルカ先生が俺の事を忘れたら困ります」
「いくら俺が忘れっぽくても、それはありません。・・・大事な恋人がいるの
に、若い女性に夢中にはなりません」
なるべく、やんわりとイルカは答えた。
カカシは少し安心した表情を見せた。
「では、10時までにここに帰って来る事、その女性の隣には座らない事」
「はい、はい」
「はい、は一度でいいです」
「はい!」
”もう〜この人はあ〜”
恋人から束縛されるのも、愛される証拠なのだ、
と、自分に言い聞かせた。
イルカは缶ビールを開けた。
プシュっと気持ちのいい音がした。
★明日へGO!
拍手をありがとうございます♪
いきなり涼しいです。わ〜嬉しいですが、何を着たらいいのかわかりませんね。困った。
「ハッピーバースデー」更新しました。カカシBDです♪
今夜のアニナル!凄すぎる!
カカシ先生とイルカ先生が、以前から知りあっていたなんて!はぁはぁはぁ、
今、あれを観て興奮しまくっている「カカイラー」さん達が
目に浮かびます。あの頃から、二人は・・・以前に任務までして、そう、来週
も二人でカップルで登場!!わあああああ!!
なんだか、萌えで倒れそうです。はぁはぁ、アニナル!やってくれました
ね!!
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「そういえば、先生の歓迎会は今週ですね」
「はい、イルカ先生も来てくださいますよね」
「ええ勿論」
イルカは笑顔で答えた。
頭の隅でカカシ先生の反対する姿が浮かんだ。
恋人は嫉妬深いところがある。
「駄目!だめです!」
(ああ〜やっぱり)
その晩、新人教員の歓迎会の話を恋人は頭から否定した。
「どうしてです?・・これも仕事のうちです。大事な付き合いですよ」
「女は不潔です!」
全く〜この人は〜
イルカはクーラーの温度設定を下げた。
今夜は特に暑い。
怒る、カカシ先生を見ると更に暑さが、ヒートアップした。
★明日へGO!
拍手をありがとうございます♪
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カカシ先生はマメな男だ。
多忙なのにイルカが朝起きていくともう朝食が用意されていたり、休みも、て
きぱきと家事をこなしたり、
イルカには到底かなわなかった。
「ヤナギ先生は何時もコンビニなんですね」
「わ〜恥ずかしい」
頬をそめて、若い新米の教師は恥じらった。
彼女はまだアカデミーに入って日が浅い。
何かとイルカに質問してきたり、話しかけたり、頼ってくるのだ。
若く可愛い女性から頼られてイルカも悪い気はしなかった。
二人は他愛ない会話を楽しみランチをとった。
★明日へGO!
拍手をありがとうございます♪
暑いなあ〜もういやですねえ〜避暑地で昼寝したいです。 |
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「じゃあ俺は任務ですので・・もう忘れものはナシですよ」
「はい。すみませんでした」
イルカはぺこりと頭を下げた。
アカデミーに着いた頃から外はぽっぽっと雨が降ってきた。
ゴロゴロと雷の音も聞こえてきた。
昼休み、何時も晴れた日はイルカは校庭のベンチでお弁当を食べるが、こ
の日はデスクの上で弁当を広げた。
卵焼き、焼きシャケに肉じゃがのバランスのいいランチ。
「わあ〜イルカ先生、マメなんですねえ.」
新人教員のヤナギ先生だった。
彼女はコンビニの袋を持っていた。
(これはカカシ先生が作ったんだけどな)
イルカは苦笑いした。
★明日へGO!
拍手をありがとうございます♪ |
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カカシはだらだら坂をイルカと同じく登ってきたのに、汗ひとつかいていな
い。
涼しい顔をしていた。
「この坂は、何時も思うけどきついですね」
「ええ〜特に夏場は・・・有難うございますカカシ先生」
弁当を受け取る。
「イルカ先生は最近忘れ物多いですね」
イルカは苦笑い。
確かにカカシの言うとおりだ。
先週は財布を忘れた。その前もアカデミーで配るプリントをアパートに忘れ
てきた。
「ああ〜」
その度にカカシに迷惑をかけていた。
「スミマセンでした。きょうつけます」
「夏の疲れでしょうね」
「ええお恥ずかしい。・・・・カカシ先生もお忙しいのに」
イルカは他に言葉がなかった。
多忙なカカシは今日もこのだらだら坂を追いかけてきた。
「でも、何時もここで追いつくんですよね」
そういえば、何時もこの場所で・・・カカシ先生に、
イルカは再度汗を拭った。
★明日へGO!
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アカデミーに通う途中にだらだらと少し長い坂がある。
通称「だらだら坂」
この坂を毎日、登ったり、下りたり。
今日は蒸し暑い。
イルカは鞄の中から愛用している水筒を出し、麦茶を飲んだ。
額に汗がじんわりとにじむ。
タオルでそれを拭った。
今年は去年と比べて暑い。
坂を登りきりイルカは振り返った。
坂の下からあの人が歩いて来る姿が見えたのだ。
「カカシ先生?」
今朝弁当を作り、イルカはカカシより早く出かけた。
後から出たはずのカカシがイルカを追って来たのだ。
「イルカ先生、お弁当忘れてます」
「あっ!」
命の次の次に大事なお弁当を俺は忘れてしまった。
★明日へGO!
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「新米教師イルカ」
なんとなく思ったのですが、イルカ先生が自己紹介する場面で、嫌いな食べ
物「まぜご飯」、なんでイルカ先生は「まぜご飯」が駄目なのかな?
素朴な疑問で、もしかして、うみの母、が作る「まぜご飯」が強烈にまずかっ
た、なんて・・・(苦)
食べ物のスキ嫌いって、やはり子供時代になんらかの原因で嫌いになる事
が多いような。トラウマを想像してしまいました。
話題は変わりますが、ノンアルコールビールを呑みました。
普通のビールと味が同じです。
これは、いい!
中には肝臓にいいらしい種類もあり、今のところお酒は控えめの自分には
いいものが発売されたです。
ここ数年は健康状態が悪かった事も多かったんですが、やっと最近はよくな
りだしています。
有難い事です。
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”ふにや〜”
カカシは全身の力がぬけ、その場にへたれてしまった。
「か、カカシ先生!!」
何も、へたれる事ないだろうに。
イルカは仕方なく、その本を返した。
「はっ!」
カカシは生き返った。
あの本は、カカシ先生には、大事なバイブル。
でも、俺にはライバルだ!
う〜〜ん、複雑だ。
100620.
拍手をたくさんありがとうございます♪
「リクエスト」更新しました♪ |
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