ねためもPT2.

2010年09月11日
だらだら坂 8.
人気のない暗い道。

だらだら坂をイルカは下った。
その向こう側に見慣れた、少し猫背のシルエット。

イルカは小走りに駆けた。


「カカシ先生。・・・お迎えに来てくださったんですね」
「勿論です。忘れられたら困ります」
「忘れません」

”全くねえ”

こういうところは子供っぽいな。

カカシ先生は。




イルカはその時思い出した。


今までカラオケをしていた店に鞄を忘れた。

「イルカ先生〜〜〜〜」

「ここで、待っていてください。すぐ取ってきますから」

流石に2人で店には行けない。


木ノ葉の写輪眼のカカシとうみのイルカが交際しているのは、一般には秘密
なのだから。

★明日へGO!
拍手をありがとうございます。思い切り元気をいただきます★
オンリー明日です、自分は行きませんが、行かれる方、楽しんで来てね。
2010年09月10日
だらだら坂 7.
歓迎会の夜。


ヤナギ先生は迷わずイルカの隣の席に座った。
イルカも悪い気はしなかった。

(カカシ先生には内緒)


同僚達との付き合いは久しぶりで、カラオケ大会になった。

歓迎会は盛り上がった。

イルカは彼女とデュエットもした。


あっという間に時間が過ぎていた。

「もう一軒、行きましょうよ。イルカ先生」

そう言われた時にはすでに時刻は軽く10時をまわっていた。

「折角ですが、俺は帰らないと・・・」

「残念です、イルカ先生。また明日」


「はい」

イルカは同僚達に挨拶をして急いで家路に向かった。

★明日へGO!

拍手をありがとうございます♪
2010年09月09日
だらだら坂 6.
カカシは腕を組んだ。

「若い女となんか飲んで、イルカ先生が俺の事を忘れたら困ります」
「いくら俺が忘れっぽくても、それはありません。・・・大事な恋人がいるの
に、若い女性に夢中にはなりません」

なるべく、やんわりとイルカは答えた。

カカシは少し安心した表情を見せた。


「では、10時までにここに帰って来る事、その女性の隣には座らない事」

「はい、はい」

「はい、は一度でいいです」
「はい!」

”もう〜この人はあ〜”

恋人から束縛されるのも、愛される証拠なのだ、
と、自分に言い聞かせた。

イルカは缶ビールを開けた。
プシュっと気持ちのいい音がした。

★明日へGO!
拍手をありがとうございます♪
いきなり涼しいです。わ〜嬉しいですが、何を着たらいいのかわかりませんね。困った。
「ハッピーバースデー」更新しました。カカシBDです♪
今夜のアニナル!凄すぎる!
カカシ先生とイルカ先生が、以前から知りあっていたなんて!はぁはぁはぁ、
今、あれを観て興奮しまくっている「カカイラー」さん達が
目に浮かびます。あの頃から、二人は・・・以前に任務までして、そう、来週
も二人でカップルで登場!!わあああああ!!
なんだか、萌えで倒れそうです。はぁはぁ、アニナル!やってくれました
ね!!
2010年09月08日
だらだら坂 5.
「そういえば、先生の歓迎会は今週ですね」
「はい、イルカ先生も来てくださいますよね」
「ええ勿論」


イルカは笑顔で答えた。
頭の隅でカカシ先生の反対する姿が浮かんだ。


恋人は嫉妬深いところがある。






「駄目!だめです!」

(ああ〜やっぱり)


その晩、新人教員の歓迎会の話を恋人は頭から否定した。

「どうしてです?・・これも仕事のうちです。大事な付き合いですよ」

「女は不潔です!」

全く〜この人は〜


イルカはクーラーの温度設定を下げた。


今夜は特に暑い。

怒る、カカシ先生を見ると更に暑さが、ヒートアップした。
★明日へGO!
拍手をありがとうございます♪
2010年09月07日
だらだら坂 4.
カカシ先生はマメな男だ。

多忙なのにイルカが朝起きていくともう朝食が用意されていたり、休みも、て
きぱきと家事をこなしたり、
イルカには到底かなわなかった。

「ヤナギ先生は何時もコンビニなんですね」
「わ〜恥ずかしい」
頬をそめて、若い新米の教師は恥じらった。

彼女はまだアカデミーに入って日が浅い。
何かとイルカに質問してきたり、話しかけたり、頼ってくるのだ。

若く可愛い女性から頼られてイルカも悪い気はしなかった。




二人は他愛ない会話を楽しみランチをとった。

★明日へGO!

拍手をありがとうございます♪ 
暑いなあ〜もういやですねえ〜避暑地で昼寝したいです。
2010年09月06日
だらだら坂 3.
「じゃあ俺は任務ですので・・もう忘れものはナシですよ」
「はい。すみませんでした」
イルカはぺこりと頭を下げた。


アカデミーに着いた頃から外はぽっぽっと雨が降ってきた。
ゴロゴロと雷の音も聞こえてきた。


昼休み、何時も晴れた日はイルカは校庭のベンチでお弁当を食べるが、こ
の日はデスクの上で弁当を広げた。

卵焼き、焼きシャケに肉じゃがのバランスのいいランチ。

「わあ〜イルカ先生、マメなんですねえ.
新人教員のヤナギ先生だった。
彼女はコンビニの袋を持っていた。


(これはカカシ先生が作ったんだけどな)


イルカは苦笑いした。

★明日へGO!
拍手をありがとうございます♪
2010年09月05日
だらだら坂 2.
カカシはだらだら坂をイルカと同じく登ってきたのに、汗ひとつかいていな
い。
涼しい顔をしていた。



「この坂は、何時も思うけどきついですね」
「ええ〜特に夏場は・・・有難うございますカカシ先生」

弁当を受け取る。


「イルカ先生は最近忘れ物多いですね」


イルカは苦笑い。

確かにカカシの言うとおりだ。


先週は財布を忘れた。その前もアカデミーで配るプリントをアパートに忘れ
てきた。



「ああ〜」

その度にカカシに迷惑をかけていた。

「スミマセンでした。きょうつけます」

「夏の疲れでしょうね」


「ええお恥ずかしい。・・・・カカシ先生もお忙しいのに」


イルカは他に言葉がなかった。



多忙なカカシは今日もこのだらだら坂を追いかけてきた。


「でも、何時もここで追いつくんですよね」



そういえば、何時もこの場所で・・・カカシ先生に、

イルカは再度汗を拭った。

★明日へGO!
拍手をありがとうございます♪
2010年09月04日
だらだら坂 1.
アカデミーに通う途中にだらだらと少し長い坂がある。

通称「だらだら坂」

この坂を毎日、登ったり、下りたり。


今日は蒸し暑い。

イルカは鞄の中から愛用している水筒を出し、麦茶を飲んだ。


額に汗がじんわりとにじむ。

タオルでそれを拭った。

今年は去年と比べて暑い。




坂を登りきりイルカは振り返った。



坂の下からあの人が歩いて来る姿が見えたのだ。


「カカシ先生?」


今朝弁当を作り、イルカはカカシより早く出かけた。


後から出たはずのカカシがイルカを追って来たのだ。


「イルカ先生、お弁当忘れてます」

「あっ!」


命の次の次に大事なお弁当を俺は忘れてしまった。

★明日へGO!

拍手をありがとうございます♪
2010年09月03日
雑記
「新米教師イルカ」
なんとなく思ったのですが、イルカ先生が自己紹介する場面で、嫌いな食べ
物「まぜご飯」、なんでイルカ先生は「まぜご飯」が駄目なのかな?
素朴な疑問で、もしかして、うみの母、が作る「まぜご飯」が強烈にまずかっ
た、なんて・・・(苦)

食べ物のスキ嫌いって、やはり子供時代になんらかの原因で嫌いになる事
が多いような。トラウマを想像してしまいました。





話題は変わりますが、ノンアルコールビールを呑みました。
普通のビールと味が同じです。
これは、いい!
中には肝臓にいいらしい種類もあり、今のところお酒は控えめの自分には
いいものが発売されたです。

ここ数年は健康状態が悪かった事も多かったんですが、やっと最近はよくな
りだしています。
有難い事です。



2010年09月03日
バイブル 2.
”ふにや〜”



カカシは全身の力がぬけ、その場にへたれてしまった。


「か、カカシ先生!!」

何も、へたれる事ないだろうに。


イルカは仕方なく、その本を返した。

「はっ!」

カカシは生き返った。



あの本は、カカシ先生には、大事なバイブル。
でも、俺にはライバルだ!


う〜〜ん、複雑だ。

100620.
拍手をたくさんありがとうございます♪
「リクエスト」更新しました♪


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