STORY

2008年11月12日

エアーポケット



一人でテレビも灯りもつけないで、ぽっんと部屋にいたことある?



何も聞きたくもないし、誰とも話しをしたくなくて、酒をくらってただ、横になったりして・・。




気がつけばもう一月になっていた。

仕事には行っているけど・・。



世界のすべてがまるで白黒映画のようなんだ。


全部あの人のせいだ。


”初めての喧嘩”


”俺はあなたみたいな優秀な人間じゃあない”
”あなたに中忍の内勤の気持ちなんて理解できない”


些細なことからおきた口論。



冷たい嵐。


最後に捨て台詞を残してあの人の部屋を出た。


冷たい雨の中。





もう、あれから何の連絡もない。




あの人の事がどれだけスキで、

大切だったのか、毎日考えて苦しんで、

その事ばかりで頭がパンクしそうだ。




素直になれない、可愛くない自分。





”ストン”


玄関のポストに何か落ちた。


ハガキが一枚。


カカシ・・・・。



のろのろと手をのばす。


カカシ先生からのものだ。



”どうして、そんなに貴方を傷つけたか俺にはわからないけど、

イルカ先生は俺にとってかけがえのない人間です。


貴方に会えない毎日は俺には辛すぎる。




今夜「華酒場」で待っています。


来るまで帰らないから。

カカシ。






俺は立ったままそのハガキを握りしめていた。


ポロポロと涙が頬をつたう。




”かけがえのない人間”




どんなに好きな相手でも衝突はある。






イルカは部屋を出た。



世界一かけがえのない、あの人に会うために。



080816


2008年11月06日

俺と筋肉痛 

里外での任務の帰宅後。

きしきしと痛む、腰に肩。

俺ももう若くない。


カカシは入浴剤をたっぷり入れた風呂に入った。

腰をさする。

「どうしました、カカシ先生?」

お茶を持って来たイルカが首をかしげる。

「いえ・・・お恥ずかしい・・・筋肉痛です」

それは大変です・・・カカシ先生ちょっと横になってください。俺がもんであげます」
「おれが・・・もむ?」
(なんていやらしい響きだ)

「お願いします」

カカシはベットにうつぶせた。

その上にイルカがまたがる。

(ドキドキする〜〜たまんないなあ〜)


カカシは興奮していた。






イルカはマッサージが上手かった。

こんな特技があるとは今まで知らなかった。

恋人の新たな特技は嬉しいものだ。


次第に気持ちよくなっていく。


「あああ〜〜〜」

「ああ〜〜ん〜〜ああ〜〜」


悩ましい声をカカシはあげた。


「このへんですか?」
「そう〜〜あああ〜」


(むくむく)

カカシはむくむくした。

当然アソコが・・。




ただでさえ、イルカにまたがれ、さわられ、それだけでたまらないのに。

全身をもまれる快感。


(癖になりそ〜)





一方、
イルカの方も心の中で、おかしな気分になっていた。


カカシのよがり声が、エロいのだ。



どんどんおかしくなる。

(むんむん)


「ああああ〜〜」

カカシにまたがり、イルカは声をあげていた。

「い、イルカ先生?」

「す、すみません・・・俺もうできません」


イルカは身体からおりた。


「ええ〜〜もうやめるの?」

カカシは起き上がった。

ふと、イルカのズボンに視線が止まる。

「イルカ先生・・・テントはってます!」
「いゃああ〜〜」

イルカはいやいやをした。


「全部俺のせいですね」
「あなたが、あんな声だすからです〜!!」


カカシはイルカを抱き寄せた。



「俺おさまりそうにありません・・今度は裸でやりましょう〜マッサージ」



どんな筋肉痛だか・・・。




二人の濃厚な秋の晩。


えんど。




2008年11月03日

カカシ絶対死なないで!!応援のエールです!!


はじめまして!


ナルトの奴、俺に会わせたい人がいるって・・。

え?アカデミーの先生?・・・ふうん美人?


なんだ〜男なの。



「おおい〜カカシせんせ〜〜〜!」

元気よくナルトが駆けてきた。


俺はイチャパラを読むのをやめ顔をあげた。



”はっ”!★★

ナルトの後ろから、




”きらきらきらきら”



黒くぱっちりとした瞳にゆれるしっぽ。


『これは運命だ!』




「初めまして、はたけカカシです」

「いゃあああ〜〜」


ナルトの担任だった先生は両手で顔をおおった。



「カカシ先生!ど〜してズボンおろしてんだよ!」

「ああ・・すまんつい」







「初めまして、ナルトの元の担任のうみのイルカです」

”にっこり”

”きらきらきらきら”


「だ、だから、ズボンおろすなってばあ〜〜〜!!」

「すまん・・・・つい」








おまけ。



”はじめまして”


そう言ってナルトの担当上忍はズボンをおろした。


(変態だ!)


初めて見る。


珍しい。






これが、カカシに対しての第一印象だったそうだ。





エンド
0806.05.

なんかじっとしてられずですねえ〜〜



2008年11月01日

三人と一人

昔話。


とある里の山奥に三人のとても美ししい兄弟が仲良く暮らしていた。

長男のカカシは優しくまるで王子様のようだった。

そして次男のカカシは少し悪党だった。性格は鬼畜。

最後に三男カカシは白衣に眼鏡の謎の科学者だった。






ある日。
長男が川に水をくみに行くと川べりで一人の青年が怪我をして困っていた。


黒い髪に大きくて澄んだ黒い瞳のかわいい青年。

「大丈夫ですか?俺につかまって」


手を差し伸べ長男カカシは微笑んだ。


”ドキッ”


その素敵すぎる笑顔に青年、うみのイルカはトキメキました。


「有難うございます・・・俺はうみのイルカというもので、幻のキノコ、つちのこを探して旅をしています・・・・・」
「それは、大変ですね」

「はい、とても珍しいもので、すべての病に効果があり、・・・・俺も身体が弱くて健康の為にどうしても手にいれたくて・・」

「そうですか、イルカさん、よろしければ我が家に今お泊りください。弟が科学者ですので、つちのこについて何か情報があるかもしれませんし」

「わあ〜〜」

イルカは喜んだ。

何も疑わないで、

のんきに素敵な青年についていく。

(やった〜今夜の宿代がういた)



森の奥には想像しがたい謎の立派な洋館が建っていた。


家では長男の帰りを彼と瓜二つの銀色の髪の美しい兄弟たちがまっていた。

次男は黒いノースリーブ姿。
三男は眼鏡に白衣。



ノースリーブがイルカに言った。

「瞳を潤ませて俺の事誘うの?」
「え?」
「いいよ、後でたっぷり可愛がってあげるから」

”バコッ”


次男は兄弟たちから蹴飛ばされた。


「イルカさん。さあ〜〜これは私が開発した健康ジュースです」
「すごい」

三男の差し出したコップには紫色の液体。


(なんかへんな兄弟だなあ〜)


少し不安だったが相手の好意に甘えいただいた。


「いかがですか、蜥蜴のジュースは?」

「と、とととととお〜〜?!」
白衣のカカシはにこにこ笑う。



「私の長年の研究では蜥蜴は健康にいいと、そう来週の月曜のお昼の番組でも紹介されます。蜥蜴ダイエット、きっと社会現象となることでしょう」


”たらたら”


イルカは汗をふいた。



「イルカさん、お夕食の前に我が家の自慢の地獄温泉へどうぞ」


長男が着替えとタオルを持ってきた。

「お風呂ですか、ありがとうカカシさん」

『ハイ』

三人は同時に返事をした、

しかし、どうして兄弟全部が同じ名前なのだろう?



イルカは考えたが頭が痛いので、やめた。


長男に案内されお風呂へ。



お風呂は広い。

岩がごつごつしていかにも温泉だった。

イルカは腰にタオルを巻いて入った。


お湯の色はグリーン。

何か俺のアパートのお風呂と同じ匂いがするのはきのせいだろうか?

(ちなみにイルカの家はバ○クリン)



そんなイルカの入浴を自室のモニターで次男のカカシが観ていた。


(ふふ、おいしそ〜)


次男は得意の鞭やロープを用意していた。


今夜は楽しめそうだ。




その頃、長男と三男のカカシは可愛いお客様の為に「おもてなし料理」を作っていた。

丸くて黒い「おはぎ」



入浴してピカピカになったイルカが現れる。


「いいお湯でした」



豪華にテーブルには「おはぎ」の山。


「はたけ家の昔からのしきたりでお客様にはおはぎでおもてなしするのです」

「おはぎ?」


イルカが普段食べているのとは違い大きい。


「すごい〜おいしそ〜」


「どうぞ」

「はい、では」


素直なイルカは早速かぷっとおはぎにかぶりついた。

「もちもちしていて甘さも上品でおいひ〜〜〜」


「よかった。」


兄弟たちはにまにま笑いあった。



「ところでイルカさんは幻のキノコつちのこをお探しだと・・・」

「はい、すべての病を治し、身体を健康にするすごいキノコです」

「私に心当たりが・・・」

白衣のカカシの眼鏡がキラリと光る。

「えええ〜〜御存知なんですかあ?」
「はい、この家の2階の一番奥の部屋で栽培しています」


「へっ?」


何と、こんな身近なところで出逢えるとは!



「きて」

次男がイルカの手を掴んだ。


「あ?」


イルカは戸惑いながらも兄弟たちと2階へ。




”ぎぎぎぎ〜”

”バタン”


室内のドアが重く閉じて外からロックされた。



イルカはおろおろした。


部屋にはキングサイズのベット。



「あ、あの、本当にこんなところにあるんですか?」

「勿論ですよイルカさん」


三人はばばっと衣服を脱ぎ捨てた。


「いゃ〜〜〜〜〜〜」




確かにそこには、幻のキノコが、

それも3本もあった。


(これがつちのこ)


ごくり。


イルカは唾をのんだ。


「さあ、イルカさんどうぞ思い切ってお食べください」
「健康になる為です」
「癖になるうまさです」


口々にカカシたちは言う。


”どうしょう?”





イルカはどきどきした。




でも、これで俺が健康になれるのなら・・・




イルカは3本のキノコをいただいた。








そして現在ではすっかり健康体になり、イルカは三人の兄弟たちと毎日いちゃいちゃ楽しく暮らしました。



めでたしだな。


08・06.30






2008年10月24日

黒い影  祝い。46号



もう随分森の中を歩いていた。
「ナルト〜〜ナルト!リー君!!」

先ほどまで共に森の中を歩いていたナルトとリーははぐれてしまったようだ。



うみのイルカは中忍。
可憐な26歳。

そんな彼は里の山奥にあるという幻のキノコをとる任務についていた。

イルカには今回ナルトとリーがついた。

二人ともに元のアカデミーの教え子だ。

”ぐううううう〜〜”


正直なイルカのお腹は空腹を訴える。

携帯食はあるがもしもの為に手はつけない。




イルカは歩いた。




そんな、イルカの目の前に信じられない風景が、


このなんともいえない香り。


”クンクン”



イルカの大好きな温泉の香り。




森の奥深く沸きいずる幻の名湯。



俺は第一発見者かもしれない。


イルカは走った。



乳白色の湯に手をつけると、いい感じの温度だった。


(はいりたい!)



迷子になった現実は何処かへ消え、今はこのお湯にたつぷりとつかり、至福の時をすごす事のみがイルカの頭の中いっぱいになっていた。


もし、このチャンスを逃したら俺は一生後悔する。


イルカはぽいぽい忍服を脱いだ。

裸になりお湯の中へ。

「あああ〜〜幸福!!」



生きていて良かった!


なんて、そんな訳で天然温泉につかる天然中忍。

でも人間の幸福なんて案外小さいものなのだから・・・。











その頃。


火影ルームで綱手と話をしていたカカシ。

一羽の鳥が何か知らせを運んできた。

「なに?イルカが〜〜」


イルカ。という言葉にカカシの瞳は光る。


イルカ先生。
ひそかに彼のお尻を追いかけ続けたカカシ。
かわいい〜かわいい〜カカシにとっては憧れの君。



「ま、ここは俺にまかせて」
「何を言っている、迷子くらいで、お前にはSランク任務があるだろう」

「綱手様。・・・イルカ先生は里の宝です。彼が少年誌に載れば雑誌はそく売り切れ、彼が微笑むだけで、数百、いや数万人の心が癒される」


もっともらしくカカシは言う。

「では、失礼!!」


”ドロン”



カカシは消えた。








気持ちいい〜〜

イルカは目を細め湯につかる。







そんな幸福な彼に忍びよる黒い影・・。


黒い影はイルカの脱ぎ捨てた忍服を素早く奪い逃げた。





(ふっふっふっ)


彼は嬉しそうに口元をゆるめた。


彼は通称「リーダー」悪の組織暁のリーダー。

本名ペイン。


かなりデキル男なのだが、少しズレているという噂があった。
一部のメンバーより。





「イルカ先生のふく」


ペインはクンクン匂いをかいでいた。


うっとりとしているあたりが、やばそうだ。



「あ、あのう・・・リーダー何をされているのでしょう?」


嬉しそうに木ノ葉の制服の匂いをかぐ、姿に同行していた鬼鮫が更に青くなった。
(まったくなにかんがえてんだか)



実は二人はこれから冬にむかい森に果実をとりにきていた。


冬が来る前に食料をたくわえるのだ。





そして二人は見た。

森の天然温泉にむかって木ノ葉の若者が飛び込む姿を。


(どうやらリーダーはあの若者を気に入ってしまったみたいですね・)


口に出すと殺されかねないので鬼鮫は心の中でつぶやいた。

「さあ、そろそろ帰りましょう。今夜は肉じゃがですよ」

優しくさとすように鬼鮫は言った。


「いや、もう少し見学してからだ」
「けんがく?」

まだ木ノ葉の若者の裸が見たいようだ。





な〜〜んて、事がみんなの知らないところでおきていたりして。













カカシは時空間忍術で森に現れた。


森ではナルトとリーの二人がもぐもぐパンを食べていた。

「あ、カカシ先生」

リーが立ち上がった。



「イルカ先生は?」
「それが、どっか消えてしまったってばよ〜全く世話がやけるし〜一応今回、イルカ班だったのに」

「とにかくすぐ探さないと」



三人は捜索をはじめた。










長湯をしてイルカは少しへろへろだった。


イルカは温泉を出た。


「あ、ないい〜〜〜〜おれの〜〜〜」


彼の脱ぎ捨てた忍服がない。




イルカは考えた。


裸で森を歩くなんて変態のすることだ。


俺にはできない。




それにナルトとリー君を探さないと・・今ごろお腹をすかせて路頭に迷っているかも知れない。



(全く世話がやける)
自分を棚上げしてイルカは思った。








イルカは森の中にこそこそはいり大きな葉っぱをまとった。

裸よりはまだましだ。


その時、

「い、イルカ先生〜〜!!」


ナルトの声がした。



(イルカせんせい!)


カカシは走った。



タタタタ。



イルカ先生、さぞや森の中できっと怖かったのだろう、早く抱きしめてあげないと。


勘違いもほどほどにカカシはイルカに駆け寄った。


今日こそは恩を売って一日も早く彼を自分の妻にしたかった。

その、妻にもしたいイルカ先生は、

「そ、そんな〜大胆な!!」


”あああああ”


カカシはへたれた。


裸に大き葉っぱだけの姿はR指定ものだった。


それはカカシが日々妄想していた裸イルカ。








そしてもうひとりひそかにへたれる、暁のリーダー。


同行している鬼鮫はリーダーを背負った。







「イルカ先生、よかったってばよ〜俺たち心配したってばあ〜」
「ナルト〜〜俺もだ〜〜〜」

”ガシ”


イルカはナルトと抱き合った。

まさに師弟愛。

ひらり、葉っぱが落ちた。



しばらくお待ちください





「とりあえず、カカシ先生どうする?」

「ボクはネジ君以外はおんぶしたくありません!」

「俺だって嫌だってばあ〜」


二人はイルカを見た。


イルカはリーの着替えのタイツをかりて身に着けていた。


死ぬほど恥ずかしいが裸で帰れない。



「わかった、カカシ先生は俺がおんぶするから」



イルカはカカシを背負った。















「なあ〜アスマさんあの話知ってます?」

酒場でゲンマがカボチャを食べながら言う。

「カカシまたおんぶだってな・・・今度はイルカだって〜〜」


ふう〜

アスマはタバコの煙をはいた。






そんな訳で某暁のアジトでは今、彼らは冬眠の支度をしているらしい。



ペインはお部屋に木ノ葉のかわいい若者の服をかざった。





今日もみんな元気です。


08.10.20.

すみません〜〜〜〜〜〜








2008年10月17日

ジエラシーNO1!



ああ〜なんで俺ここに居るんだろう?


居酒屋でビールを呑みながらイルカはじっとしていた。

同僚に無理やり誘われた合コン。

相手はくノ一である。

「はあ〜い、あ〜〜んしてえ〜」

「あ?」

美しく豊満なボデイのくノ一はイルカに興味があるようだ。

隣に座りこんでサッキからせっせと世話をやく。

(いつもは、俺がカカシ先生にあ〜んしてあげてるのに)


「ねえ〜イルカ先生。今度は二人で何処かにいきたいなあ〜」

あふれんばかりのお色気で身体をイルカに密着させて女は笑った。



何気なく仲間に救いを求めようと見ると全員に無視されていた。

(さいあく〜〜〜)







ああ〜〜疲れた。



靴を脱ぎ、玄関にへたれこむ。

くノ一は自分の携帯とメルアドを押し付けてきた。

イルカは”俺はメールはできません”と断ったが。


そそくさと仲間に「門限だから帰る」と言いすてて逃げてきた。

世の中逃げるが勝ち。



でも、俺はつまらない男だ、女の子にもっと気のきいた言葉でもかけてあげれる事の出来る男なら、たとえその場限りでも相手の女の子を楽しい気分にさせてあげれたのに。

今まで26歳まで女性と縁が遠かった。


でも・・・俺には彼がいるから。


(カカシさん・・・)


その人の名前を呼ぶだけで胸が熱くなる。

ぎゅつと抱きしめてもらい甘いKISSを交す。


そんな関係になって半年。



今だカカシの前では恥ずかしくて、いつも受身だけのイルカだった。




やっと部屋にあがりベストを脱いで、上下の服も脱ぎすてた。

ぱんつ一枚になってそのままベットに倒れこむ。



今夜は少し暑いから、それに寝てしまいたい。


嫌な事があった日は何も考えないで寝た方がいいと昔三代目から教わった。




イルカはそのまま深い眠りの国におちていった・・・。











よいしょ。

よいしょ。


カカシは深夜アパートの階段を音をたてないよう登り、

スペアーキーでイルカの部屋に。


部屋の中には、

何と、ぱんつ一枚の大胆な姿の恋人。


大口をあけていびきをかいていた。


(もう〜〜こんな姿で襲われますよ・・)


カカシはパジャマをイルカに着せてあげた。


(ふう〜〜〜)


カカシはポケットからアスマの忘れもののタバコをだしくわえた。


新商品でいい匂いのタバコだそうだが・・。



最近残業が多いのかイルカの部屋は乱雑だった。

(少し綺麗にしないと)


カカシは立ち上がりイルカの脱ぎ捨てた服を手にした。

”ひらり”


一枚の小さな紙が落ちる。



女の名前と携帯番号。

(なにこの女?)




カカシはむっときたが自分のポケットに紙をしまった。











数日後。

美人のくノ一は中忍で栗香という名だった。


カカシはイルカになりすまし、栗香をデートに誘った。



「本当にきてくれたのお〜うれしい〜〜」


女は遠慮と恥じらいを知らないのかイルカの姿のカカシに抱きついてきた。





二人は夜の居酒屋に入った。


BGMは何故だか昔のそうだ、これはスティングの曲だ、それも父親の死を歌った暗いものだった。

(今の俺の心境にばっちりだ)



オーダーをとりにきた明るい髪の男にイルカ姿のカカシは笑顔で言った。

「俺、チョコパとお汁粉と牛乳がいい!」

「ひっ!?」

男は一歩ひいた。

「いゃあねえ〜冗談が好きなのね」

「お、お客様、当店のメニューにはそのようなものは」

「だったら、萩の○と白い○人とちんす○こうとうなぎ○イをください!」


栗香と男はコケタ。










時刻も遅くなり女はイルカをホテルに誘ってきた。



(くそおーこの女イルカ先生の身体めあてか、やっぱり!)






「まってて〜今すぐシャワー浴びてくる〜〜」



何も疑わず女は風呂場に消えた。








カカシはイルカの姿でそのあい支度を始めた。




バスローブ姿の栗香。




栗香は唖然とした!





ホテルの部屋でイルカはピンクのふりふりのドレスを着ていた。

手にはりかちゃん人形。


そしてイルカは栗香を見て、「きゃっ!きやっ」と笑った。



「いゃあああああ〜〜〜〜〜〜!」



女は泣きながら部屋を飛び出した。





少し気の毒だが。


カカシは元の自分に戻った。









当然あんな恐ろしい事件があった為、栗香はイルカをあきらめてくれた。




イルカは合コンのことはすっかり忘れていた。




アカデミーの帰り道同僚と本屋であった。



「おまえ、女装が趣味なんだってな」

「え?」


なんのことかな?






イルカの知らぬところでピンクドレスは噂になっていた。






再びカカシとイルカに平和が戻った。






08.10.15.

この日は自分にとって少し意味のある日でついこんなもんを作りました。







2008年10月13日

仔カカイル&パパ

禁断の果実

今回の任務で入手した「夢の里」からはたけサクモは一つの果物を持ち帰った。
食べたものに不思議な力をアタエルという噂の果物。


本来は三代目に先に届けるべきだったが、ここ数日の旅で身体が疲れていた。

サクモはシャワーを浴び。

布団に入った。


秋に入って寝るにはいい季節だ。



結局問題の代物はリビングのテーブルに置いたままだった。









カカシはおつかいから戻った。

(ああ〜お腹すいた)

久しぶりに帰宅した父の為に二人が好きな秋刀魚を焼こう。


5歳のカカシはとても利発で、もう大人と同じレベルの術もこなせるように
成長していた。



この日は家庭教師のユビス先生と修行をしていた。






リビングのテーブルには赤くて綺麗な林檎があった。


(ごくり)

カカシは所詮はまだ子供。


その果実を口にしてしまった。



”きゃああああああ〜〜!”





”がばっ”!



サクモは飛び起きた。


息子の叫び声だ。

「カカシ!!」

「とうさん・・・・・」

「お、おまえ・・・・・・」





カカシの小さくて可愛い唇は大きく大きくタラコのように肥大していた。

「どうした、まさかおまえ、あれを!!」


かじりかけの果実が落ちていた。



”わあああ〜〜〜ん!”




日頃泣くような子ではないカカシが涙を流した。


「こんなんじゃ、もうイルカちゃんが遊んでくれない」
「おい、問題はそれなのか!」

(全く〜〜ねえ〜)







サクモはカカシを連れある人物を訪ねた。


初代火影の孫であり優秀な医療忍者の、怪力女。

その名も綱手姫。


「可哀相に、折角の美少年が台無しだな」

綱手は大きなカカシの唇を見てため息をついた。

「大丈夫、今、解毒剤を調合するから」







その間にサクモは問題の果実を三代目に届けた。

三代目はサクモを上から下までじろじろみた。


「なんですか?そんなにいい男ですか?」

「サクモ。・・・・お前さん最近随分と性格が丸くなったみたいだな」

「え?」

「恋をしているのか?」

「はぁ・・・・」


確かにサクモはうみのさんという素的な人と現在お付き合いをしていた。




「あいてはどんな女だ?美人か乳はでかいのか?」

むふふ。

三代目はえっちな目をした。


「そうですね、里一番の気立てのいい人です」


「そうか、カカシもまだ幼い、母親が欲しいだろう」


ぽりぽり。



(母親か・・・・)





”あなた、お帰りなさい。

”ちゅっ!”


でれでれでれ。

思わずうみのとの生活を想像してサクモは顔がゆるむ。


「ナニにやにやしとる。スケベ男」

「ま、そういうことで俺の任務は終わりですから」

(てめーの方がスケベだろ!)


口には出さずサクモは部屋をでた。




(カカシどうしただろう)






「ありがとう、綱手さん」


カカシの唇はもとどうり可愛い唇に。

あの果実はなんだったのだろう。






親子は自宅へ戻った。



カカシはイルカちゃんにメールを送った。


そうだ、秋刀魚を焼かないと。



「カカシ、たまには父さんと風呂に入ろう」

「はい」




お湯をたっぷりと入れ、

青い入浴剤をいれた。


サクモは先に風呂に入った。



”カラカラカラ”




カカシが入ってきた。

「うわっ!!」



サクモはその部位に視線が固まった。




カカシのアソコが3倍の大きさに肥大していた。


「とうさん〜〜〜どうしょう〜〜〜〜〜」




カカシはまたパニックになっている。


立派なアソコ。



そこにはすでに密林が出来ていた。


もう大人と変らない成長だった。



”くすんくすん”



カカシは泣き出した。



「カカシ、泣くな。いいか、そこは大きい分にはいいんだ、・・・・よかったな、
将来イルカちゃん喜ぶぞ」

「え?なんで?」


カカシは目をぱちぱちさせた。



「ああ〜男の誇りだからな」






かくて人並みはずれた頭脳と美貌のカカシ君は更に人並みはずれたアソコの持ち主となった。



えんど


2008年10月08日

趣味

木枯らしが吹いた。

こんな寒い夜は熱燗で一杯。
「あなた、おひとつどうぞ」
着物姿の高○礼子のような女性が笑顔で待っていたりして、

「うっ、さみい〜〜」

カカシは小走りに走った。

もちろんそんな美人は家では待っていない。



木ノ葉の繁華街のはずれの居酒屋。

通りすぎようとしてまた後戻り。

「少しあったまっていこう」



庶民的な店はかなり繁盛していた。


ふと知った顔を見つけた。


「イルカ先生!」

中忍のアカデミーの素的なイルカ先生。

カカシがひそかに想いをよせる人だった。

「ここいいですか?」
「どうぞ」

イルカはニコニコ笑う。

カカシは腰掛た。

「親父、熱燗におでんの大根、焼き鳥」



イルカの笑顔を見ながらすっかり身体も心も暖かかった。

「このお店には先生はよく?」
「今日、新聞にチラシが入っていて・・・・」

イルカは照れ笑いをした。

(かわいい)


『居酒屋ボボブラジル』

なんだか店にそぐわない名前だ。


イルカはふっと笑った。

「もうすぐショータイムです」
「え?」
ますますわからない。


イルカは鞄の中からカメラを出した。

いったいどういう事なのだろう?





その時、

店の灯りが消えた。

パッとライトが一箇所に当たる。




海水パンツ一枚のムキムキのマッチョ男が美声でオペラを唄った。


カカシはひいた。


その男の写真をイルカは夢中で撮影していた。


まさか、イルカ先生にそんな趣味があるなんて!!!




”信じられない!”

”信じられない”





ショーは終わった。


イルカはカメラをしまいそそくさと帰った。


カカシは放置された。




”嘘だ!!”


あんなムキムキの男のことを、イルカ先生は美形の俺よりあんなのが好きなのか!”






カカシの頭は白くなった。


”どんより”

ああ〜この世の終わりだ”



人生なんてむなしい・・・。



カカシは風に吹かれながら商店街を歩いていた。


更にカカシを不幸のどん底におとしいれる事件がおきた。





木ノ葉に最近出来たコーヒーショップ。

「下嶋コーヒー」

三人の気客がいた。



ガラスばりの店内は外から丸みえだ。
「そんな・・・」


イルカがシズネとアンコの二人に囲まれ楽しそうにお茶を飲んでいた。



(むかむかむか)


カカシは店に入った。

そして三人の前に立った。

「イルカ先生、あなたは不潔です!!」
「え?」

「そんな、二人共あなたよりはるかに年上です、悪趣味にもほどがある!!」

”ギロリ”


アンコとシズネの目が光った。


「ちよっと、カカシいきなり現れてなによ!」
「酷いわ〜カカシさん!」


「さあ、行きましょう!!」


カカシはイルカの腕をとった。


イルカはふりほどいた。


「カカシ先生、失礼ですよ。お二人に謝ってください。・・・お二人とも好きで売れ残っているわけではないんです!!」


イルカも失礼だった。



ますます二人は怒りだした。




カカシはイルカの手をひいて逃げた。


とんずらである。




”はぁはぁ”


二人は走った。



街のはずれまで。


「カカシ先生、なに考えているんです?」


カカシはひくにひけない。






その時、


焼き芋屋がローカルな唄声でやってきた。




”いし〜やあ〜〜きいも〜〜いもおおお〜〜”



イルカは芋屋にみとれた。



カカシは焼き芋屋からマイクを奪った。



”スキダアア〜〜イルカアア〜〜”


すきですうう〜〜イルカ〜〜〜イルカせんせいいい〜〜〜





里中に響くカカシの美声。







「ねえ、きいたあ?カカシの叫び」
団子を食べながらアンコは言った。



「ついに告白したようねえ」

「でもイルカもやるわね、私たちと居るのみせつけてカカシに火をつけるなんて」


”クスクス”


アンコとシズネは笑った。



「そのかわりマッチョ様の写真は手にはいるしい〜」




マッチョのオペラ歌手の写真はアンコがイルカに頼んだものだった。






「カカシせんせえ・・・・」



その頃イルカは可愛くカカシのお部屋で”ギュッ”とされていた。



LOVE LOVE


END


2008年10月02日

布団にGO!!

”ああ〜気持ちいい〜”

スーパー銭湯ですごす俺の休日。

イルカはサラサラの汗を流し塩サウナに入った。

(もっと汗かこう〜少しウエイト減らさないと)


サウナには不信人物がいた。

全裸に口布一枚の男!!


「ひい〜〜〜〜!」

イルカはひるんだ。

変態がいた。




変態の正体はナルトたちの師のはたけカカシだ。つた。




カカシはカカシで任務の疲れを癒しにきていた。




二人は牛乳を飲んだ。


「どうです?お風呂の後にビールでも」

「え?」

「最高の栄養剤ですよ」

「そ、そうですねえ〜」

イルカは笑った。

給料前で少し財布が寒いが。


(とぼけた人だなあ〜カカシ先生)





”ゴクゴク”


イルカはジョッキーで豪快に呑んだ。


「それで、ヤマトの奴、寝ている間に俺の布団に入ってくるんです。・・・・もう何考えてんだか」

「そうですか?・・・でも俺もカカシ先生の布団なら入りたいですけど〜〜」


イルカは冗談を言う。

少しアルコールで軽くなっている。

「そうですか!!イルカ先生なら大歓迎です!!」
”あっ!!!”


イルカは口を押さえた。


しまった!!



カカシはマジだった。

「で、でも普通は綺麗な女性がいいですよね。こんなチョンマゲ男より」

「そのチョンマゲがたまらない!」

「えええええ〜〜〜」

「はは。早速お願いします」

「おねがいって?」
「当然。布団にGO!]
「ふ、ふとんにごお?」

「フトンにゴオオオ!!」

「いゃああああ〜〜〜〜!!」




イルカは逃げようと立ったが足がもつれた。

カカシはイルカの身体を小脇にかかえて、

走った。

ある夏の晩。

「布団にGO!!]

おわる。





2008年09月25日

1/2のシネマ

月が輝く晩のこと。

カカシは任務の帰り同行した上忍仲間のアスマと酒場に入る。

人気のある店は若い客でいっぱいだった。

「ね、あんたたち、最近どおなの〜?」
「えっ?」
アスマはタバコをくわえた。
「シカマルとあんたのことだよ」
”ぽろっ”

アスマはタバコを落とした。

「いきなり、やめろよ〜〜」
”ひくひくひく”

噂ではアスマはシカマルのお尻にひかれているとか。


何げにカカシの視界に若い女の二人組の姿が写った。

綺麗でスタイルのいい娘だ。

「ふう〜ん75点くらいかな」
「おまえ、厳しいな」


二人のところへ注文していた酒が運ばれる。





先ほどの若い娘たちのところへ柄の悪そうなロン毛の男が二人馴れ馴れしく近寄っていった。

頭の軽そうなチンピラ。


女たちは迷惑そうだった。

それでもしつこく言い寄る。


「よくいるよな。自分たちはカッコイイって勘違いして、そういうタイプだね」

カカシとアスマは男たちを止めようと立ち上がった。


その時、彼らより早く女の子たちを助けに入った人物がいた。

「イルカ・・・・」

アカデミーのイルカ先生だった。

正義感の強い彼らしい。

たちまち男二人はイルカを表に引きずりだした。

「よくも邪魔しやがったなあ〜」

「かっこつけやがって〜」

あびせる言葉も頭の軽さが丸出しだった。


男たちは凶悪な笑みを浮かべた。

イルカはどんどん店の裏手に連れ込まれていった。

「はなせ!!」

男がイルカを殴りつけようとしたその時だった。

男二人の身体が宙に浮いた。

”ドサッ”

店の壁に身体がたたきつけられた。
「?!」

イルカには何が起きたのか理解出来なかった。


「もう〜うちの受付嬢になにすんのよ」

「あ、カカシ・・・先生?!」


「大丈夫、イルカ先生」

”はい”

イルカはうつむいた。


少し乱れた服を整える。







「悪いなあ〜アスマ」



カカシはアスマに挨拶をして、イルカのことをおくる事にした。




残されたアスマは一人シカマルの写真を取り出した。

カカシにバレていたなんて、

やっかいだ。








「どうぞ、お茶を飲んでいってください」

イルカはカカシにお茶を出してくれた。

「イルカ先生はよくああいうお店に一人でいくんですか?」
「たまに・・・・ちょっと今日仕事でミスしてしまって〜」
イルカは照れたように言う。


「あんまり一人で夜出歩いたら駄目ですよ」

「はい、・・・あのう、カカシ先生今夜は有難うございました」

(いいかんじだ)

カカシは腹の中で思った。

この中忍のしっぽの先生には前々から目をつけていた。

とても優しくて可愛い。




「なにか今夜のお礼をさせてください」

「そうですか、では丁度今日映画のチケットをもらいまして・・・でも俺一緒に行く相手がいなくて、どうです先生」


イルカはびっくりした上忍のエリートのカカシに映画の相手がいないなんて、

「どんな映画なんですか?」
「え、タイトルが愛の嵐」
「へえ〜恋愛映画ですね」



と物語は淡々と進んだ。



イルカは素直に喜んでくれた。



カカシはチケットをくれたガイに感謝した。



映画を二人で観て、それから静かなお店でじっくりとお酒。

(ああ〜カカシ先生、酔ってしまいました〜)


「よっしゃあ〜!!」


カカシは下心満々だった。



部屋に帰り、里のデートマップを出した。
イルカが好みそうな料理の旨い居酒屋を探す。


心が踊りだしそうだった。


”ふりふりふり”


カカシは気分が明るくなり部屋の中で腰を振って踊りだした。


「たまにはクラブとかで踊りあかすのも、いいかな♪」


お馬鹿な男の夜がふけていく。





その同時期に、マイトガイは周りの知人に映画「愛の嵐」のチケットを配り歩いた。


このチケットは先日五代目から沢山もらったのだ。

気のいいガイはばらまいた。


ナルトに、リーにアスマやライドウにも配った。







里にある、

「SATOシネマ」

カカシはドリンクとポップコーンをイルカの為に買った。


イルカは恥ずかしそうにはにかんでいる。

(いいかんじだ)


映画が始って灯りが消えたら、さり気なく手を握ろう。

「ああ!カカシ先生、イルカ先生も〜!」

”ギクッ”
そのデカイ声はナルトだった。
サクラも一緒だった。


「あらあ〜シカマルはアスマ先生とお〜」

「おまえ、何してんだ?」



あっちでも、こっちでも知人同時バッタリ。


何ということだ、

二人でじっくり楽しみたかったのに。


”ちっ!”


カカシはイルカの隣に座ろうとするナルトを追い払った。





”ブー”

始まりのブザーが鳴った。


照明がおちた。

ああ〜〜ん、あっはああああ〜〜ん!!』
『うっふうううう=〜〜〜〜〜〜ん☆※■」


「いぁあ〜〜」

バリバリ成人むけエロ映画に純情なイルカは失神した。


このイチャイチャシリーズもかなわぬエロさに会場ではあっちもこっちもパニックになっていた。

勿論、ナルトも鼻血を吹いていた。












気がつくとカカシはイルカとお付き合いを初めていた。


「結局はあの時の映画は五代目の悪戯だったんですよ」

「もう〜酷いです」


カカシは窓を開けた。


暑い季節ももう終わり少し涼しい風が部屋にはいってきた。



「そうだ、カカシ先生・・・来週映画にいきませんか?」
「へっ?」
「安心してください・・・今度はロマンスですから」


もうすぐカカシの誕生日。



今度はイルカから誘って、プレゼントを渡したい。



ところであの「愛の嵐」を最後までじっくり観ていた男がいた。
彼の名はライドウ。
独身で彼女いない的にはとってもよかったとか・・・。


1/2のシネマ。



END

すみません、まだ誕生日ネタです。
















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