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〔一本のタバコから〕2.
不思議なもので口から吐いた煙は、もやもやした自分の感情を煙にかえて消えていく。
そんな錯覚をおぼえる。
イルカは一本だけ吸って吸殻を缶に捨てた。
ほんの少しだが、すっきりした。
箱の中は残り10本。
これがなくなる前までに彼に会いたい。
イルカは気を取り直しペンを手にした。
再びカレンダーに印をつけていく。
カカシ先生を待とう。
★明日へ続く
拍手を有難うございます★ |
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〔一本のタバコから〕(全4回)
時々悪戯に格好つけてふかしてみたくなる。
でも、カカシ先生は嫌がるから・・。
”あなたには似合いません”
”身体に毒です”
だから、カカシ先生の前で俺はそれを吸わない。
でも、どうしてもこんな夜はタバコを一本吸ってみたくなる。
イルカは立ち上がり窓を開けた。
箪笥の引き出しにしまってあった古いタバコの箱から一本出してマッチで火をつける。
ゆらゆらと白い煙が天井までのびていく。
昼間、里外に居る恋人から連絡が入った。
もうしばらく戻れませんと、
彼の立場では仕方ないことと割り切ったものの、
もうすぐだって毎日カレンダーをチェックしていた。
ほんの少しだけ寂しい。
★明日へ続く
拍手を有難うございます★ |
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〔パール〕後編
(甘い)
気がつくと夢中でイルカは1つ2つともさぼり食っていた。
「イルカ先生〜只今戻りました」
カカシがイルカの部屋で見たものは、空の皿とお腹をさすりながら、満足して横になっているイルカ先生。
”しゅん”
カカシは落ち込んだ。
「米の里」のコメヒカリは最高級品だ。
それを塩むすびにしたまでは良かったのだが、
(イルカ先生はあ〜〜)
再び慌ててイルカは米を炊きなおしたそうだ。
090819.
拍手を有難うごさいます★
台風で雨がすごいです。昨日は選挙に行きました。
ううん、この結果はあ〜〜〜 |
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〔パール〕前編
このふっくらとした輝きにイルカは心を奪われた。
火影様よりいただいた「米の里」の名産「コメヒカリ」
天然の水で炊き上げてうっとり。
イルカはそれに天然の塩を使い塩むすびを作った。
これに赤だしの味噌汁を加えて今夜は御馳走。
今夜はカカシ先生が来る。
綺麗に三角に握られたおむすびは全部で20個。
只今の時刻は夜7時30分。
(カカシ先生、早くきて)
”くう〜〜”
イルカの腹の虫は正直だった。
目の前で輝くパールのおにぎり。
(早く食べたい★)
(はやくう〜)
思わず出来心でひとつ手に取った。
★明日へ続く
拍手を有難うございます★塩むすび好きです★ |
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〔雑記〕
もう8月も残すところ2日です。
夏の思い出は映画でした。
朝一番で電車に乗りいきました。
早くつきすぎて外でぼんやりしていたり。
ところでこの「ネタめも」も10月で1年。
毎日みっちりUPしていて、少し9月からまたやり方を変えたいです。
1話UPしたら2,3日クッションでフリーな内容の日記でも書こうかな。
なんか自分でも尋常でないペースなので、ここいらで少し余裕をいただけたら。
なんて考えています。(でも日記とかいいつつネタ書きそうですが)
9月はカカシ先生のお誕生月です。
一応ちまちまお祝いを考えています。
やっぱ「秋刀魚デイナー」かな?
まあ、なんでも楽しみながらやれたらいいです。
夏コミの後、しばらくは新刊は出さないと思います。
オフラインはゆっくりやりたいです。
無理なことはあまりしないように、
そんな近況です。
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〔無茶だ!〕10.
”ペタン”
雨の中イルカは地面に力がぬけて座り込む。
カカシはイルカを抱きかかえた。
「カカシ先生!」
「よかった無事で・・・・雨でこんなに濡れちゃって」
「あのう、おろしてください、恥ずかしい〜」
イルカは全身がカーッと熱くなった。
それから半年が過ぎた。
今では当然のようにイルカはカカシと暮らしている。
初めはとんでもない彼だったが、実際付き合ってみると、とても優しくて頼れその上素顔は美しく家事も夜の方もいたれりつくせりだった。
「イルカ先生、起きてご飯できてますよ」
「むにゅう〜」
「遅刻しますよ」
イルカは眠い目をこすりながらも優しく微笑むエプロン王子様を見て幸福を感じるこの頃だった。
090606
拍手を有難うございます★ |
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〔無茶だ!〕9.
深夜の街。
雨の中をイルカは裸足で歩いていた。
そんなイルカを囲むようにたちの悪い男たちが三人。
「ちょっと俺たちと付き合ってよ、ねえ」
「なんですか?」
一人は金髪で背が高く一人は小太りそしてもう一人は赤い髪のチンピラ。
「やめてください、どいて」
「かわいいこと言うじゃないか」
「俺たちでかわいがってやるよ、なあアニキ」
「こいつは上玉だぜ」
へへへ。
いゃらしい視線をイルカにむけてくる。
逃げるに逃げられない。
「はい、そこまでね」
その時、
どこからともなくカカシが現れた。
「あっ、こいつは、あのはたけカカシだ、ビンゴビックに載っている!!」
”やばい”
男達はびびってその場から逃げ出した。
★明日ラストに続く
拍手を有難うございます★ |
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無茶だ!〕8.
「お邪魔します」
カラカラ。
突然、バスルームにカカシが入ってきた。
イルカは必死でシャンプーのボトルを投げた。
「出ていけ!」
何とカカシも裸だった。
イルカは思わずカカシの立派な息子に目がいってしまった。
「俺はあきらめない、ど根性で!」
「何目茶目茶なこと言っているんです!」
”もう〜嫌だ!”
イルカは服を着替えてカカシの部屋を飛び出した。
まだ洗いたての髪は濡れていた。
外は雨が降っていた。
★明日へ続く
はくしゅをありがとうございます★
「体質恋愛前編」更新しました★ |
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〔無茶だ!〕7.
その晩はイルカはカカシの部屋に泊まった。
泊まるにあたってカカシはリビングで寝るという事と何もしないから、と約束してくれた。
「あのう、お風呂どうぞ、これ着替えとバスタオル」
「有難うございます」
時刻は午前0時を過ぎていた。
早く寝ないと明日の仕事によくない。
イルカは衣服を脱ぎ広いバスルームに入った。
大きな風呂だ。
いい香りの入浴剤。
しかし、全くとんだ夜だった。
父ちゃんとカカシ先生のお父様がそんな約束していたなんて。
娘ならともかく息子と息子の結婚話なんて・・・。
「結婚か・・・」
湯船につかりながらイルカは考えた。
俺ももう26歳、そろそろ彼女の一人もいてもおかしくない歳なのに。
真面目でシャイなイルカにはなかなか恋人が出来なかった。
★明日へ続く
拍手を有難うございます★
栗をもらいました。秋の味覚、ほくほくして美味しいです。
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〔無茶だ!〕6.
カカシは一枚の古い封筒をイルカに差し出した。
「これを読んでみてください」
「遺言状・・・」
それは、カカシの父、サクモが生前書き残したものである。
そこには、
息子のカカシはうみのさんの息子イルカ君を将来結婚させたい、
という内容のものが書かれてあった。
「なんですか、これ?」
「どうやら、父はイルカ先生のお父さまとお友達だったようで、こんな約束をしていたんですね」
”にっこり”
「こんなの、嘘です、男同士なのに」
イルカはプンプン怒った。
「父さんたちの夢なんですよ、イルカ先生」
「こんなのってありえないし、それに・・・・俺の気持ちはどうなるんですか?」
カカシはコーヒーを一口飲んだ。
「そうですね、はい・・・今夜のところはこの辺で明日のプリント作りましょう」
カカシはあっさりと、プリントの準備をはじめた。
★明日へ続く
拍手を有難うございます★
今朝は涼しいです。秋になってくれるといいなあ〜秋刀魚の季節★ |
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