コロナが広まり外出しないでなるべく部屋で過ごしましょうと話が出始めた2月、これから部屋でできる事を
新しく始めようと考えました。造形デザイナ−として私が長い間いろいろな動物のデザインを書き溜めていた
スケッチブックを引っ張り出して見ました。その中に髭をはやし男のシンボルがついたクマさんがいました。
私が髭をはやし始めた頃、私をイメージに描いたクマさんでした(笑)。
そうだこのくまさんをぬいぐるみのテディベアーで制作しようと思いました。それでぬいぐるみデザイナーだった
若い頃に戻り、テデイベアの制作について勉強しなおし改めて髭をはやしクマさんのデザイン画を書きました。
その中の1枚の絵をテディベアにすることにしました。
2月末都内の店を数件周り、ボアの生地や目や鼻や口や中に詰める綿やジョイントなど買ってきました。
そして初めにデザイン画から大きさ(身長)を決めそのサイズのスケッチをし型紙を切り、試作用に伸縮のない
茶色のブロードの生地で裁断し縫いテトロン綿を詰め、頭と胴と左右違う耳と手と足の試作ができました。
顔に眉と目と鼻と口と髭を、胴に乳首とへそと男の子のシンボルをマジックで描き耳をつけ、それぞれに
ジョイントの代わりにマジックテープを付け組み立てて初めての試作品のクマさんができました。
その試作品の型紙を少し修正し、本番の制作にかかりました。
薄いベージュ色の毛足12cmのボア生地を型紙通りに切り、それを手縫いで縫製してトロン綿を詰め各パーツに
ジョイントをつけ、初めに顔作りをはじめました。口先はハサミで髭だけ残し短く切ってプラスチックの目の大きさ
を決め取り付けてから刺繍糸で鼻と口を決め眉と髭と目の周りなど彩色しました。
そのあと胴体に乳首とへそとお尻の割れ目付けてから手足の指の間を刺繍糸で付けて仕上げました。
それから各パーツを頭手足が動くようにジョイントで組み立て、蝶ネクタイとTバックを手作りして着せました。
最後にデザイン画には頭に長い髪が描いてあったので、毛足の長いハイパイルという生地をつけようかどうか
迷いましたが、どちらも可愛かったので取り外しのできるおしゃれウイッグにして、どちらも楽しめるようにしました。
名前は「ひげクマくん」にするか「ひげクマさん」のだれだれくんにしようか迷いましたがだれだれくんは将来
このテディベアを愛してくれる方々につけてもらいたいと最終的に「ひげクマさん」と名付けました。
3月1日にさぶろうのオリジナルテディベア最初の作品「ひげクマさん1号」が誕生しました。

ひげクマさん1号を制作し、ぬいぐるみデザイナーをしていた若い頃に戻ったような楽しい時間を過ごしました。
次にデザイン画の中で1号よりお兄さんで口先が色の違う口髭とあご髭もあるひげクマさん2号を作りたいと思い
改めて生地や材料を買いに都内にでかけました。
2号は身長を40cmに決めてスケッチして、新しく型紙を切り今度は伸縮しない毛足5mmのボアで試作しました。
試作品が出来上がり型紙を少し修正してから、本番は頭と体は焦げ茶口先は薄いベージュの12cmボア生地で
制作にかかりました。2号さんには頭に取り外しのできるおしゃれウイッグを付けました
4月1日にさぶろうのテディベア2作品目の「ひげクマさん2号」が誕生しました。



ひげクマさんの誕生


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