MTRの概要
本ソフトウェアはMIDIドラムを利用してドラムの演奏タイミングを可視化します。 リズムキープ、手足のタイミングの一致、フィルインでの走りやもたりの有無の確認等に利用できます。 また記録した演奏を再生することもできます。
演奏のガイドとして、メトロノームの他に無圧縮.WAVと.MP3をBGMとして再生できます。 "DTXMania"の.DTXファイルを読み込み、パッド毎の演奏タイミングを表示することもできます。
おまけとして、PCのキーボードをMIDIドラムの代わりとして使う事ができます。
- - BGMのテンポ自動検出機能を追加しました。
- - スロー再生において、BGMの音程を維持するように改良しました。
- - スコアビューにBGMの波形表示を追加しました。
- - 録音中と再生中で、現在の小節の枠線色を変えました。録音中が赤、再生中が緑。
まずMIDIデバイスを選択します。 [MIDIデバイス]ボタンを押して[MIDIデバイスの選択]ダイアログを開きます。 列挙されている使用可能なMIDIデバイスから使用するMIDIデバイスを選択します。 PCに接続されているMIDIデバイスが一つだけの場合、そのMIDIデバイスが最初から選択されます。
次にMIDIドラムから送出されるノートナンバーとパッドの対応を設定します。 [Drum]グループ内の[入力設定]ボタンから[パッド設定]ダイアログを開きます。 本ソフトウェアが認識するパッドの種類毎にボタンが並んでいます。 設定したいパッドのボタンを押してからMIDIドラムのパッドをたたくことで、パッドにノートナンバーを設定できます。 この手順を繰り返す事で、一つのパッドに複数のノートナンバーを設定する事ができます。 右側の[クリア]ボタンを押すとパッドへのノートナンバーの設定を空にできます。
パッドボタンを押した状態でPCのキーボードを押すと、キーボードドラムのキー割り当てを設定できます。 全てのキーが割り当て可能ではないので、押して設定できるキーのみを使って下さい。
[リセット]ボタンを押すと標準設定にリセットされます。この設定はRoland TD-3のノートナンバーです。
[録音]ボタンを押すとMIDIドラムからの入力を記録し、スコアビューに演奏タイミン グを可視化します。録音開始と同時にBGMとメトロノームが開始されます。録音を停止するに は[停止]ボタンを押すか[ESC]キーを押します。
[再生]ボタンを押すと直前の演奏を再生します。 記録時と同様、スコアビューに演奏タイミングを可視化します。 記録時に受信したMIDIデータをそのままMIDIデバイスへ送出します。
[BGM]グループの[...]ボタンを押してファイル選択ダイアログを開き、.WAVか.MP3ファイルを読み込みます。 メトロノームのタイミングをBGMの拍と合わせるために、BGMの再生開始を遅らせることができます。 [再生遅延]欄に遅らせる時間をミリ秒で設定します。
BGMの波形を解析して、テンポと小節の先頭のタイミングを自動的に検出します。 [メトロノーム]グループ内の[拍自動]ボタンを押すとBGMの解析が開始されます。 テンポと小節のタイミングについて複数の候補が表示されます。 [再生]ボタンでBGMとメトロノームが再生されます。再生してみてそれらしい組み合わせを選んでください。 [<<][<][>][>>]の各ボタンで、自動検出された値を変更できます。
本機能はBGMのテンポが一定であること、テンポの範囲が60〜200[BPM]であること、4/4拍子であることを前提にしています。 この条件に当てはまらないBGMは検出できません。 また条件を満たしていても、誤検出となることがあります。
[グラフ#表示]ボタンは解析アルゴリズムに関するグラフを表示します。 開発目的の機能です。
BGMの拍にあわせてMIDIドラムをたたく事で、BGMのテンポを調べることができます。 [メトロノーム]グループ内の[拍検出]ボタンを押すとBGMの演奏が開始されます。 適当なタイミングからBGMの4分音符のタイミングにあわせてMIDIドラムの任意のパッドをたたいてください。 (一つの拍では一つのパッドのみをたたいてください。 ハイハット+スネアのような演奏は正しく処理できません。)
演奏を終了すると検出したテンポがメトロノームに設定されます。 またBGMとメトロノームのタイミングを合わせるように[再生遅延]も設定されます。
[BGM]グループの[...]ボタンを押してファイル選択ダイアログを開き、.DTXファイルを読み込みます。 .DTXに登録されているBGMファイルも同時に読み込まれます。 .DTXの読み込みには以下の制限があります。
- - 無圧縮.WAVか.MP3でないBGMファイルは読み込めません。
- - BGM専用チャンネル(01番)で最初に再生された音声ファイルをBGMと認識します。
- - 小節の途中でのテンポの変更は正しく再現できません。(小節の先頭はOKです。)
- - .DTXのチップに割り当てられている音声ファイルは無視されます。
- - DTXManiaでの演奏タイミングを完全に再現するものではありません。
メトロノームやBGMの再生速度を変更できます。 [速度[%]]欄の数値を変更します。 スロー再生状態で記録した演奏を異なるスロー再生の設定で再生することができます。
[BGM]グループ内の"["および"]"ボタンを押すと、再生位置スライダーのある位置を再生開始および再生終了位置に設定できます。 再生、記録中でも操作可能です。 "X"ボタンを押すと再生範囲を曲全体にリセットします。
[前4小節]ボタンを押すと、再生位置スライダーのある位置から前4小節を再生範囲に設定します。 [前後4小節]ボタンでは、前だけでなく後ろ4小節も再生範囲に含みます。 フィルインの前後を集中的に練習したいときに便利です。
[再生範囲]コンボボックスに名前を入力して[追加]ボタンを押すと、現在の再生範囲を保存できます。
- - [F2] .... ファイルを開く
- - [F3] .... BGMのミュート
- - [F4] .... メトロノームのミュート
- - [F5] .... 演奏の記録
- - [F6] .... 演奏の再生
- - [F7] .... 前4小節を再生範囲に設定
- - [F8] .... 前後4小節を再生範囲に設定
- - [F9] .... 再生開始位置の設定
- - [F10] .... 再生終了位置の設定
- - [F11] .... 再生範囲をリセット
- - [リズムタイプ]は未実装です。
- - スコアビュー横のスクロールバーは現在の位置を表していますが操作できません。
- - 記録した演奏を保存したり読み込んだりする機能はありません。
- - .DTXの"小節長の倍率指定"による4/4拍子より長い小節では、スコアビューはその小節を適切に表示しません。
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