岸壁ユニット Presents ! 空と海に誘われて Vol.3

2022年9月18日(SUN)
横浜 Piano Cafe & Bar - Skywriter


岸壁ユニットがホストとなって、毎回選りすぐりの素敵なミュージシャンをお迎えして開催するミニライブシアター、「空と海に誘われて」。
その第3回目のライブにメインパフォーマーとしてお招きしたのは、独特な世界観を持つギタリストTakebooさんと、涼やかな歌声が魅力の楼茶さんの2ピースユニット、「風鈴」のお二人。
今やベテランの域に達する実力派ユニットだ。

ライブが行われたのは、台風14号の影響で朝から目まぐるしく天気が変わる9月18日。
事前リハの集合時刻、午前11時にはバケツをひっくり返したような土砂降りに…。
余程演者の日頃の行いが悪いのか、はたまた強烈なアメフラシがいたのか…そのあたりは定かではないが。
そんな状況の中、ギター2本を含む大荷物を抱えたTkebooさんと歌姫楼茶さんが定刻通り到着。
雨宿りで少し到着が遅れると思っていたが…いやいや、気合十分!(笑)


こうなるとお客様の足元が気になるところだが、サウンドチェックとアンコールセッションのリハを終え、交代で昼食を取りに出かける頃には雨も上がり、まずは一安心。
開場時刻の13時には再び雨が降り始めたが、洋光台駅からお店は目と鼻の先…という事で、事前予約いただいたお客様が続々来店され、またまた一安心。
そんなこんなで、今回も予定数満席のお客様をお迎えし、定刻の午後2時、まずは露払い役である岸壁ユニットのステージで第3回のライブの幕が切って落とされる。


通常だと露払いの持ち時間は20分程度だが、今回は岸壁ユニットのお客様が多く、そんなお客様のご要望もあり、風鈴のお二人に了解いただいていつもより長いステージを務めさせていただく事になった。
まずは懐の広い風鈴のお二人に感謝!
正直、定期的なライブで同じ曲ばかりやっていると毎回来ていただけるお客様に申し訳ないので、少ないレパートリーを小出しにできる「露払い役」は、キャリアは長くても実働が少ない岸壁ユニットとしてはとても有難い環境なのだが、そんな我々の演奏を「もっと聴きたい」と言っていただけるお客様の声はそれ以上に嬉しいもの…。
その声に応えなきゃ男が廃る!(笑)
という事で、今回は過去18年の間に演った曲の中から暫くお蔵入りしていた楽曲を掘り起こしてブラッシュアップし、更に全く新しい曲も織り交ぜてセットリストを作ってみた。。
その新曲、「時代遅れのRock'n' Roll Band」は、なんと!この2ピースでツインボーカルという、岸壁らしからぬ飛び道具的演出にチャレンジ!
結果、まだまだ発展途上的な部分はあるものの、温かいお客様に支えられてとっても気持ちよく演奏ができた岸壁ユニット、上機嫌のままステージをメインパフォーマーにバトンタッチ。

   

そしてメインパフォーマー「風鈴」がステージに登場。
Takebooさんにしても、楼茶さんにしても、過去に何度かライブハウスで接近遭遇したことがあるものの、不思議とそれ以上の関係発展には至っていなかった。
まぁ徹底的にマイペースな岸壁ユニットだから、そんな音友さんは他にも沢山いるのだが…。(爆)
そんなお二人が第1回のメインパフォーマー「ももキヨ」の応援に駆けつけてくれて、その流れで今回の出演に至ったのだが、出演交渉の際Takebooさんから衝撃的なカミングアウトが!
曰く、以前岸壁ユニットが演奏する「Piano Man」を観て、こんな曲が作りたい!という思いから、オリジナル曲(?)「Guitar Man」が生まれたのだとか。
いやいや、世の中にそんな奇特なミュージシャンがいたとは!
そしてその「Guitar Man」をセットリストの冒頭にもってきて、「リスペクトする岸壁ユニットに影響を受けて作った曲…」などと紹介してくれるものだから、嬉しいやらこそばゆいやら…。
お世辞9割9分で聞いても舞い上がらないわけがない!
このお二人、演奏のクオリティだけでなく、どうやら人たらしの才も持っているようで…。(笑)


和洋織り交ぜた風鈴のセットリストは、どことなく岸壁のスタイルに近いように見えるが、Takebooさんの繊細なギターワークが核となり、見事に一貫した風鈴サウンドを作り上げている。
その辺りは、アラカルト的というか、風見鶏的というか、手あたり次第というか…ブレブレの岸壁とは大きく異なる。
我々も少し見習わないといけませんな…。


そうこうしているうちに、心洗われるような風鈴のステージははあっという間にエンディングへ。
当然のごとく客席からアンコールの声が上がるが、彼らは風鈴としてではなく、このライブ恒例となった岸壁ユニットとのコラボ曲を選択してその声に応える。
お客様への気配りと同時にホストへの気遣いも忘れないのは、やはり女性ならではの感性なんだろうか。
過去2回のライブではアンコールセッションは1曲だったが、お二人がセレクトしてくれた候補曲が2曲…。
音楽的嗜好が似ている両者だからどちらも苦にならないし…この際だから2曲ともやっちゃいますか!?
という事で、The Beatlesの「Here, There And Everywhere」と、The Carpentersの「Top Of The World」の2曲を演奏してこのライブを締めくくった。


実は2週間前まで集客状況が読みにくく、そこに天候の心配も重なり、ちょっとハラハラした事前準備だったが、ふたを開けてみれば今回も満席お客様に囲まれ、とっても温かい時間を過ごすことができた。
あっ、Takebooさんのカポタストの秘密も解けてスッキリ!(笑)
何よりも、個人的にも岸壁的にも、いろんな意味で大いなる刺激を受けた今回のライブ、結果オーライで超楽しかった!
遊んでくれた皆さん、本当にありがとう!

次回Vol.4は、11月20日(日)、「ころぼっくる」のお二人をお迎えして開催です!


<期間限定公開>
当日の岸壁ユニットの動画はこちら



■演奏曲目

■共演

Movin' Out (Billy Joel)

Hard To Say I'm Sorry (Chicago)

Desperado (The Eagles)

Honesty (Billy Joel)

時代遅れのRoc'n' Roll Band
 (桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎)

Piano Man (Billy Joel)

New York State Of Mind (Billy Joel)

<Uncore Session>

Here, There And Everywhere (The Beatles)

Top Of The World (Carpenters)


風鈴



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