ぼっけもんブラザーズ in 金沢公会堂
〜 第13回 金沢 BEAT BEE バンドフェスタ 〜


2020年2月8日(SAT)
横浜 金沢公会堂


横浜市金沢区で毎年行われているおやじバンドの祭典「金沢 BEAT BEE バンドフェスタ」が、今年も賑やかに開催された。
※金沢 BEAT BEE バンドフェスタの詳細はこちら

13回目となる今年のフェスタは、新装なった金沢公会堂で初めて行われる。
建て替えられる前の公会堂は、横浜市の施設の中でも一二を争うほどの年季の入りようだったが、ホール好きの私は、この真新しい会場に一歩足を踏み入れただけで興奮度がマックスに達してしまう。(笑)

実はこのバンドフェスタ、旧金沢公会堂が取り壊される前の第9回大会で、ぼっけもんのハウスバンドともいうべき「ロンリーズ」が華々しく優勝を飾っている。
一方、何回目だったか記憶が定かではないが、岸壁ユニットで応募して落選したという苦い経験がある。
自分的にはちょっと鬼門のイベントだが、いつもお世話になっているフォーク酒場ぼっけもんのマスター・靖さんから「応募してみない?」と誘われ、元来嫌いな方ではない私は二つ返事でOK。(笑)
いや、実のところ、昨年4月に行われたぼっけもんの名物企画「なりきり激情Vol.8」の時に組んだユニットがあまりにも気持ち良く、もう一度どこかでやりたいなぁ…と思っていたところ、今回このメンバーでエントリーしようという事になり、ここに正式に「ぼっけもんブラザーズ」が誕生する。
バンド名は「そのまんま感」満載だが。(笑)
※なりきり激情の詳細はライブレポートトップページに戻って確認していただきたい。

しかしエントリーしたとはいえ、まずは予選の審査に通らなければ本大会には出場できない。
以前の悪夢がチラッと頭をよぎったが、幸い審査は無事通過。
気合いが空回りしなくて良かった!(笑)

そして2月8日、驚いた事に開場前から行列ができるほどのお客様にご来場いただき、定刻の午後1時15分、第13回 金沢 BEAT BEE バンドフェスタの幕が切って落とされる。

トップバッターはチャーをフィーチャーしたピンククラウドのカバーを定番とする「Boogie」。
続いて、今回は松田聖子ナンバーに集約した昭和歌謡バンド、「「High Range」。
3番手の「オールディーズバンド・ドリーム」は、その名の通り、1950年〜60年代の懐かしいナンバーをハワイアン調にアレンジ。
おやじバンドの定番といえばやっぱりハードロック!? 4番手の「HIRO 紫 MA」は、ディープパープルを彷彿とさせるインストロメンタルをばっちり決める。
続く「GET TOGETHER」も平均年齢60歳の大所帯で70年代の名曲を唄って踊って・・・まぁ皆さん元気だわ!(笑)

「GET TOGETHER」の演奏中に、スタンバイの為楽屋へ向かったので、次の「チャオバンビーノ」は観ることができず写真も撮れず…。
パンフレットによると、「ゲスト」枠での出演となる奏楽サークル…だそうな。
う〜ん、残念!ちょっと観たかった!(笑)


そして7番手としてステージに登場したのが、我が「ぼっけもんブラザーズ」だ。
前述した通り、このバンドは昨年4月に行われたイベント「なりきり激情」で、私が「Freddie Mercury」になりきった時に「QUEEN」のメンバーとして集まっていただいた面々で、ギターに石川さんと靖さん、ベースにまっちゃん、ドラムににしやんと、超豪華(?)メンバーだ。(笑)
バンドフェスタのパンフレットにもその時の写真が掲載されていたので、当然関係者は「QUEEN」再演を期待している…だろう。(笑)
そんな期待を裏切るように、わざとらしい口髭にサングラス、頭には季節外れの麦わら仕様のテンガロンハット…と、限りなく怪しい風体で登場した私ひさのアコギのイントロで始まる「Hotel California」でスタート。
当初の計画では、そのまま全曲イーグルス路線で行く予定だったのだが…。
今回は私の我儘を聞いてもらい、ホテカリの後は「QUEEN」ナンバーに流れる…というセットリストに変更。
1曲目が終わってそのままメンバー紹介、最後に私ひさがコールされると、まとっていた衣装と帽子を放り投げてFreddie Mercuryに大変身!という演出だ。
そう、実はひさちゃん、密かに「ベストパフォーマンス賞」を狙っていた訳で…。(笑)

再びFreddieが降臨したひさちゃん、お約束の「We Will Rock You」と「We Are The Champions」を熱唱して、ピッカピカの金沢公会堂の天井を突き破る勢いで昇天!
いや〜、マジで気持ち良かった!!


QUEEN…いや、ぼっけもんブラザーズの演奏が終わると、8番手の「Duet」がステージに登場。
出演直後だったのでこのバンドも写真を撮ることができなかったが、事前のリハーサルで聴かせてもらった彼らの演奏は、オフコースカバーの実力派バンドといった印象。本番をじっくり聴けなかったのが残念だ。
続いて活動40年以上のキャリアを誇る「WHOTA」がステージに上がり、オリジナル曲の数々を披露。
最後は、ゲストとして昨年の優勝バンド「Blue Bee」。打ち込みに合わせた、バイオリン、ベース、キーボードの3ピースという編成で登場。
終わってみれば、それぞれ強烈な個性と実力を持ったバンドばかりで、お客様も見応えがあっただろう。


全ての出演者の演奏が終わると、いよいよ結果発表。
ゲストの「チャオバンビーノ」「Blue Bee」を除く全てのバンドが審査の対象となる。
厳正なる審査の結果、今年の優勝は「WHOTA」。
ベストプレーヤー賞は「HIRO 紫 MA」。
そして、ベストパフォーマンス賞は…我が「ぼっけもんブラザーズ」と「Duet」の2組が受賞するという結果で終わった。
よっしゃ!狙い通り!(笑)
演奏の良し悪しは…下のセットリストにYouTube動画をリンクしているので、判断はお任せします。(笑)
「Hotel Califoenia」だけは著作権絡みでブロックされてしまっているので、まぁそれだけクオリティが高かったという事で!(爆)


いや、賞がどうとかという事ではなく、ホールの音響に酔いしれ、終演後には多数のお客様からお声掛けをいただき、本当に最高の気分を味わえる一日となった。
15分という短いステージに、老いも若きもありったけのエネルギーを注ぎ込んで臨む通称「金沢おやじバンドフェスタ」。
その第13回目の幕はこうしてその幕を下ろした。

会場に足を運んで応援してくれたぼっけもんファミリーの皆さん、
誘ってくれた靖さんとバンドメンバーの皆さん、
みんなのお陰で、ひさちゃんまたまた昇天できました。(笑)
ホントにありがとーーー!!!

そしてこのイベントを企画進行してくれた実行委員会の皆さんと、全てのオーディエンスの皆さんに改めてお礼が言いたい。
おやじバンドフェスタ、いつまでもその灯を絶やさす続けていって下さい!




■演奏曲目 (YouTubeリンク)

■共演

Hotel California (The Eagles)

We Will Rock You (Queen)

We Are The Champions (Queen)


Boogie

High Range

オールディーズバンド・ドリーム

HIRO 紫 MA

GET TOGETHER

チャオバンビーノ

Duet

WHOTA

Blue Bee



DVD収録


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