ひさピン in 根岸 〜 ひさ＆キヨ ジョイントライブ 「故郷を少しだけ離れて Vol.2」〜 2016年3月26日(SAT） 根岸　Bear Cafe   高校時代の1年先輩であるアンバサダー・キヨさんと、36年の時空を超えた初のツーマンライブを行ったのは、ちょうど半年前の昨年9月の事だった。 正直、自己満足で十分の企画だったのだが、思いがけず多くのお客様にも共感いただき、とっても素敵なライブにする事ができた。 これに味を占めた二人…という訳でもないが、半年後にもう一度開催しよう！と勝手に盛り上がったのが、つい昨日の事のように思い出される。 そして今回も先輩であるキヨさんからお声かけいただき、前回開催からちょうど半年後の3月26日、「故郷を少しだけ離れて Vol.2」が開催されることになった。 今回も金鶏堂さんの力作によるお題の書が場に花を添える。 こういう仲間の気遣いは本当に励まされる。 この日はBear Cafe企画の歌会が昼間行われていたこともあり、開場時刻よりも30分早い午後6時にお店に着くと、既に数名のお客様が待機している。 その後続々とお客様にご来場いただき、有難い事に満席となった定刻の午後7時、第二回目の「故郷を少しだけ離れて」の幕が切って落とされた。 今回は前回と方式を変えて、それぞれ一人50分ずつの１ステージとし、トップバッターは先輩のキヨさんが務める。 普段、自分の出番の前は、他のアーティストの演奏を聴いていても緊張感の為かどこか上の空になってしまいがちだが、今回は一番前のかぶりつきの席でじっくりとキヨさんの歌を聴かせていただく事ができた。 定期的にライブ活動をしているお方だけあって、演奏はもちろん、ステージの作り方や全体の流れが安定していて、キヨさんの穏やかな語りとノスタルジー感溢れる楽曲にグイグイ惹きこまれていく。 昔、高校のフォークソング部の部室でキヨさんが唄っていたCMソングのカバーと共に、あの頃の記憶が鮮明に蘇ってくる。 どうしても個人的な感想になってしまうが、やっぱりこのライブは僕にとって本当に心地良い。 （※キヨさんのライブレポートはこちら） キヨさんの演奏の余韻に浸る余裕も無く、続いて慌ただしくひさピンが登場する。 今回は、前回と出来るだけ被らないようにセットリストを組む事にした。 題して、「ひさちゃん初体験物語」。 僕の人生の中での「初めて」にまつわる曲をピックアップしてみた。 初めてギター弾き語りを練習した「なごり雪」。 初めて詞と曲を共作した「涙化粧」。 初めて横浜に来た時の印象を唄った「メモリーズ」。 結婚する友人の為に作った初めてのメッセージソング、「メロディ 〜あの頃のように〜」。 初めてBear Cafeを訪れた時に唄った「"『いちご白書』をもう一度"をもう一度」。 初めて「歌詞を下さい」と言っていただいた曲、そしてそれがちいさんとの出逢いのキッカケになった「切なくて」。 今日初めて唄う新曲、「白い駅 〜White Station」。 そしてラストは、初めてピアノ弾き語りに挑戦した曲（当然挫折したが…）、この季節に合わせて「さくら（独唱）」で締め括った。 当日練習しすぎて本番で声が出なくなる…という、何とも学習能力の無さを露呈した状況での演奏だったが、まぁ何とか無難に乗り切れたような気がする。 これもひとえに温かい目で見守ってくれたお客様あってこそ！ 予定していた楽曲が全て終わると嬉しいアンコールまでいただく。 実は、もしアンコールをいただいたら…と言うか、たとえアンコールが無かったとしても、今回はどうしても最後にキヨさんと一緒に演奏をしたかった。 この提案を快く受けてくれた先輩と共に、アンコールは「ふきのとう」のナンバー3曲をお届けする。 実に40年近いお付き合いの中で初めての出来事…隣で唄っているキヨさんの想いがビンビン伝わってくる。 まさに至福のひと時…感無量だ。 外は花冷えの根岸界隈だったが、店内のお客様はホントに温かい！ 今回もそんな素敵なお客様に囲まれて、とっても心地良い夜を過ごす事ができた。 再びこういう時間をみんなと共有できて、僕は本当に幸せな男だと思う。 このライブの開催を支援してくれたbearさん、心のこもった題書を届けてくれた金鶏堂さん、会場に足を運んでくれた全てのお客様、 そして、一緒に歌ってくれた先輩！ 皆さん、本当にありがとう！ またいつか…この身勝手なライブやっていいですか？（笑） ■演奏曲目 なごり雪　<かぐや姫> 涙化粧 メモリーズ メロディ 〜あの頃のように〜 「『いちご白書』をもう一度」をもう一度 切なくて 白い駅 〜White Station〜 さくら（独唱）　<森山直太郎> <ENCORE> with アンバサダーキヨ 初恋　<ふきのとう> 運命河　<ふきのとう> 哀しきゴンドラ　<ふきのとう> ■競演 　アンバサダー・キヨ DVD収録 　ライブレポート表紙に戻る