JULY ALL STARS in サルビアホール

Bear Cafe Freak Presents !
ACOUSTIC SYNDROME Vol.7

2014年10月4日(SAT)
横浜市鶴見区 鶴見区民文化センター・サルビアホール



このコンサートを最初に企画してから5年、これまで6回のステージを重ね、お陰様で「アコシン」という呼称も多くの方に親しんでいただけるようになった。
VOl.4から場所を鶴見区民文化センターに移し、アコシン=サルビアホールというイメージもすっかり定着した感がある。

ここの所、1年に1度、真夏に開催されてきたアコシンだが、今回はホールがなかなか当選せず、ようやく当たったのが10月という事で、久しぶりに秋の開催となった。


正直、7回目ともなると事前準備も手慣れたもの…とタカをくくっていたのだが、今回はいきなり準備段階で大きな壁にぶち当たってしまい、また、運営上の必要性から「ユニットである事」という出演条件を付加した為、出演者選びも予想以上に難航してしまった。

それでも、ようやく全出演者が決まった頃には、新しく応援してくれる仲間も増え、何とか体制を整える事ができた。
こういったコンサートを企画する上では、準備の段階でも協力してくれるスタッフの存在は欠かす事ができない。
まずは、初動段階で非常にお世話になった、株式会社昭栄プリントの吉田氏に心からお礼が言いたい。

さて、その後も多少のトラブルはあったものの、何とか開催日までには全ての問題をクリアして本番当日の10月4日を迎える。
台風18号接近の予報もあったが、参加される皆さんの日頃の行いの賜物か、台風の進行が遅れてくれたお陰で、当日の天候もまずまず。
集合〜仕込み〜リハーサルと全てオンスケジュールで順調に進み、定刻の午後1時、アコシン7の幕が切って落とされた。


まずトップバッターとして登場したのは、我が「JULY ALL STARS」だ。
前回のアコシンで豪華バックアップミュージシャンに参加してもらったところ、これが大成功!
「1回で終わらせるのは勿体ないね!」という事で、今回もこの編成で出演させてもらう事になった。
残念ながら前回パーカッションを担当してくれたTETSU君は仕事の都合で参加が叶わなかったが、代わりに岸壁ユニットでドラムを叩いているシュウさんが加入してくれて一安心。
ベースのbearさん、ギター&三線の靖さんは、今回もそれぞれ別ユニットで出演するにも関わらず、再度の結成を快く引き受けてくれた。






長丁場のライブのトップバッターというのは、とかく緊張してしまい、普段の力を出し切れない事が多いのだが、この日のJULY ALL STARSはちょっと違った。
終始リラックスして気持ち良く唄う事ができたのは、強力なバックに守られているという安心感と、何よりもお客様の好反応のお陰だったと思う。
流石にいくつかのギターミスはあったが、何とかトップバッターの重責は果たし、次のユニットにタスキを繋ぐ。


2番手として登場したのは、既にアコシンにはなくてはならない存在となっている夫婦ユニット「クレープ」のお二人。
お二人の人柄が溢れ出すステージは、毎回何が飛び出すかとっても楽しみだが、今回一番感動的だったのはトトロさんの歌声。選曲もベストマッチしていて、本当に素晴らしいステージを舞台裏手で堪能させていただいた。
是非これからもずっと続けてほしいユニットだ。

3番手も、これまたお馴染みの「The Memories」のお二人。
このライブの冠になっている根岸Bear Cafeのマスターbearさんと、高校時代の後輩にあたる金鶏堂のユニットだ。
このコンビでの出演はアコシン4以来4回連続となるが、毎回毎回いろんな顔を見せてくれるから、今回も楽しみにしているお客様も少なくなかった筈。
彼らの根底に流れるアメフォーは健在だ。

4番手は、アコシン初登場となる「茶のみ友達」の皆さん。
初登場とはいえ、今回の出演者の中では一番長いキャリアを持つ超ベテランのユニットだ。
実は今まで殆ど観る事ができず、今回の出演もbearさんに仲介していただいて決まったので、本番ステージを楽しみにしていたのだが、いや、その実力は流石の一言に尽きる。何が飛び出すかわからないワクワクしたパフォーマンスで会場を大いに盛り上げてくれた。

5番手は、「ちゃむ&やす」のお二人。
追浜フォーク酒場ぼっけもんの店主・靖さんが、お店常連のウクレレの名手、ちゃむさんとタッグを組んでアコシンのステージに初登場してくれた。
ウクレレでベンチャーズを演奏してしまうという音楽スタイルが、とにかくとても新鮮で素晴らしいちゃむさん、今回もその本領を発揮しつつ、靖さんの「なごり雪」に絡んで会場を唸らせるパフォーマンスはまさにエンターテイナー!

6番手は、これまたアコシン初登場、「こぎろおる」のお二人。
ソロシンガーだったヴォーカルのUZUさんと出会ったのは何年前だっただろうか。独特の世界観が漂う歌詞がとても印象的で、いつかホールで唄ってほしいシンガーの一人だった。
ここ数年はギターのコギ丸さんと活動されていたのだが、「こぎろおる、いいよ!」というbearさんの太鼓判通り、とっても温かいステージを展開してくれた。

7番手は、静岡県富士市から参戦してくれた夫婦ユニット「河鹿」のお二人。
お付き合いは長いが、アコシンに出ていただくのはこれが初めてのこと。
とにかくこのユニットはステージ上の雰囲気がとても柔らかくて、音楽もその雰囲気と相まって本当に心地良い。何よりもステージ上のお二人の笑顔がすごく素敵だ。特にミズカさんの歌声が以前にも増して磨きがかかっていて最高のステージだった。

8番手は、前回に引き続き今回もMCを務めてくれているYukoさんがボーカリストとしてステージに登場。
シラッペさんとの2トップ歌姫を、ギターのTAKUYAさんとピアノのKeizzyさんがサポートする超豪華ユニット「Sound of Rainbow」としてアコシンに初登場。
やはり女性二人のコーラスがホールに反響する様は本当に心地良い。何よりも、本来シンガーであるYukoさんが気持ち良さそうに歌う姿を見て、誘ってよかったと心から嬉しく思えた。

9番手は、アコシン4以来、これが3度目の登場となる「ともちょこダック」のお二人。
ここのところソロで唄う姿が多かったともちょこさんだが、彼女の優しさあふれる歌声をもう一度サルビアホールに響かせてほしくてオファーしたところ、ユニットという条件にも関わらず快く出演をOKしてくれた。
ユニットのメンバーは一味違ったダックさん。(笑) ともちょこさんのトークも軽快で、これまた一味違ったともちょこダックの魅力を余す所なく披露してくれた。

そして今回のステージの大トリを取っていただいたのが、アコシン4以来2年ぶり5回目の登場となる「Chantons l'amour !」の皆さんだ。
今回はオリジナルメンバーのFunsanさんも復帰し、久しぶりに4人揃ったステージを拝見させていただいた。
以前、リーダーのTommyさんからアコシンに対する想いを聞かせていただいた事があるが、その思いがいっぱい詰まった心温まるステージは今も健在、こういう想いはアコシンの宝物だ。


全てのグループの演奏が終了すると、出演者全員がステージに上がり、客席のお客様と一緒に唄う恒例のSing Out。
今回はThe Beatlesの名曲「Hey Jude」で、この長い長いコンサートを締め括った。

 



そうそう、いつも最後になってしまうけれど、このお二人を紹介しない訳にはいかない。
今回も、この長丁場のMCを最初から最後まで頑張ってくれた、みっちゃん&Yukoさん。
自分自身のステージを持ちながらずっとMCを務めてくれたYukoさんも大変だっただろうが、MC専任としてこのコンサートを支えてくれたみっちゃんは、僕らにとって大切な音楽仲間の一人だ。
長時間の大役、本当にお疲れ様!

正直、今回のアコシンはいろんな面で心配していた。
ところが、終わってみればそんな心配も全て杞憂!
参加される皆さんのアコシンにかける思いがこれ程までに強かったこと、あらためて教えていただいた最高のアコシンだったと思う。

もちろん、前述した吉田氏をはじめ、支えていただいたスタッフの皆さんの、アコシン7成功に寄与した力は計り知れない。
まずは今回も休みなくPA全般を引き受けてくれた、飯高、笠原の両氏、
ビデオ撮影を申し出てくれたシモさんとそのお仲間の方、
そして、スチル画像撮影を担当してくれた平岩クン、
休憩を入れない5時間にも及ぶコンサートは、彼らにとっては過酷以外の何物でもなかったと思う。

更に支援してくれたサルビアホールのスタッフの皆さん、
そして何よりも会場に足を運んでくれた全てのお客様、
アコシンに関わった全ての仲間に感謝の気持ちを伝えたいと思う。
皆さん、ホントにありがとう!

ちょっと行き詰った感があって、アコシンもこれでひと区切りかな・・・というつもりでいたけれど・・・。
このみんなの笑顔を見てしまうとまた次がやりたくなってしまう・・・。(笑)
いつもこんな気持ちにさせてくれるアコシン、まだまだ続けて行かなくちゃいけないのかな?(笑)



■ JULY ALL STARS       

■ クレープ
       

■ The Memories
 
     

■ 茶のみ友達
  
     

■ ちゃむ&やす
 
     

■ こぎろおる
     

■ 河鹿
 
     

■ Sound of Rainbow
     

■ ともちょこダック
 
     

■ Chantons l'amour ! 
     




■演奏曲目

 もの憂げな10月 (ふきのとう)

 愛と風のように (BUZZ)

 初恋の通り雨 (尾崎亜美)

 Wonderful Tonight (Eric Clapton)

 島人ぬ宝 (BEGIN)
■競演

 クレープ

 The Memories

 茶のみ友達

 ちゃむ&やす

 こぎろおる

 河鹿

 Sound of Rainbow

 ともちょこダック

 Chantons l'amour ! (シャントン・ラ・ムール)


DVD収録

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