岸壁ユニット in 杉田劇場 Part2

Bear Cafe Freak Presents !
ACOUSTIC SYNDROME Vol.3

2010年11月6日(SAT)
横浜市磯子区 杉田劇場



二度ある事は三度ある!?
ベアカフェの音楽仲間が中心となった一大イベント、「Acoustic Syndrome」の第三回公演が、磯子区民文化センター「杉田劇場」で行われた。

今回は2組のフルバンドを含めた総勢7組のアマチュアミュージシャンが参加。
前回より更に音楽性の幅を広げ、多彩なジャンルで大いにこのライブを盛り上げていただいた。


今回は前回より出演者枠を減らし、その分持ち時間を長くして内容を充実させようという初の試みで臨んでみた。
出演者枠は全部で7組としたが、このライブにかかる経費は前回とほとんど変わらない。
入場無料とするのがアコシンのスタイルなので、この経費は出演者全員で負担する事になる。
つまり、出演者枠を減らすと一人あたりの負担額がその分増えてしまう可能性が高くなる訳だ。
必要経費の試算に始まり、出演者との交渉、予算の調整・・・と、いつもよりシビアな企画運営を迫られた上に、今回は出演キャンセルによる代替バンドの調整、調達機材の能力不足発覚・・・等々、予期せぬ事態が立て続けに起こり、非常に厳しい運営を余儀なくされた。

しかし、この企画に賛同してくれる皆さんの熱い想いは、そういった紆余曲折も見事克服!
無事開催日の11月6日までに全ての準備を完了してこのライブに臨む事ができた。

午前中の搬入、リハーサルも予定時間内で完了し、午後1時30分の開場まで全てオンスケジュールで進行、
そして午後2時ちょうど、ライブの開始を知らせるブザーと共に、この一大イベントの幕が切って落とされた。


LA りーまんず

トップバッターとして、能見台のライブ居酒屋・ドリームを根城にしているブルースバンド、「LA りーまんず」が登場。
実は今回唯一こちらから出演をオファーしたバンドだったが、普段お店で見せている姿を、そのままホールのステージで再現!?
のっけから大いに会場を盛り上げて、見事その期待に応えてくれた。

bear

二番手で登場したのは、お馴染みとなったBear Cafeマスター。
今回はギターのhippieさん、コーラスの金鶏堂さんを従えての登場だ。
「自分のやりたい音楽を我侭放題でやる!」と豪語していた通り、見事なまでに堂々とした歌いっぷりだったが、そのオリジナル曲にアレンジされたhippieさんのギターフレーズと金ちゃんのハーモニーがまた絶妙の味を醸し出していた。

Chantons l'amour ! deux
(シャントンラムールドゥ)


アコシン皆勤賞となったシャントンラムールドゥ。
体調を崩したメンバーが多い中、今回も絶妙のチームワークで素晴らしいハーモニーを聴かせてくれた。
目を引いたのは、ギターのtommyさんがフルアコのエレキで登場。
全体のサウンドも更に深みが増した感じで、tommyさんの引き出しの多さに改めて脱帽だった。

りよこ with フレンズ

過去2回のアコシンでMCを務めたりよこが、今回は歌姫として4人のサポートメンバーを従えてステージに登場。
誰もが知っているナンバーを、明るく元気よく熱唱してくれた。
瓢箪から駒的に誕生したユニットだと思っていたが、なかなかどうして、そのステージングは見事なまでに堂々としていた。
練習を相当積んだらしく、それを余すことなくステージで表現できるのは、流石平均年齢最年少ユニットだ。

ともちょこ & ダック

アコシン初登場となる正統派アコギデュエット。
ともちょこさんの透き通った声と、ダックさんの絶妙なギターワークが奏でるサウンドは、正にホールライブにベストマッチ!
アコースティックシンドロームの名に相応しいステージで、会場をとても爽やかな空気にしてくれた。
客席を見渡すと、殆どのお客様がこの二人の世界に惹きこまれていた気がする。

そして6番目に登場したのが我が岸壁ユニットだ
今回は新たにパーカッショニスト、シュウさんの参加を得て、新しいサウンドに挑戦する事ができた。
ビリージョエルにコンガという一見ミスマッチとも思えるコラボだが、シュウさんの多彩なリズムワークで、岸壁のレパートリー曲が七色に変化していく感じが、練習段階から面白くてたまらない。

例によってホールの魔力に完全に魅了されたボーカルひさ。
今回は気心の知れたM♂EXPRESSのメンバーがミキサーを専任で担当してくれていた事もあり、いつもにも増した安心感を持ってこのステージを十分堪能させていただいた。




岸壁ユニット

シュウ

ひさ

花板




キャメレオ〜ンズ

Olu'Olu+岸壁にしやんとyonたろうさんがコラボしたカントリーロックバンドがこのキャメレオ〜ンズの正体。
二大ボーカリストを擁するバンドでありながら、メンバー全員が1曲ずつリードヴォーカルを取るという荒業まで披露してくれた。
相変わらずろくげんさんのトークのキレも冴えていて、そのステージは大トリに相応しい最高のパフォーマンスを魅せてくれた。

延々5時間弱にも及ぶ長いライブも、このキャメレオ〜ンズのステージで全出演者の演奏を終了した。
恒例となった最後のSing Out、今回はキャメレオ〜ンズのバック演奏で、John Denverの「Take Me Home , Country Roads」を会場の皆さんと出演者全員で合唱、
こうして第三回目を数えたアコシンも、その全スケジュールを無事終了した。


Sing Out

いろいろあったアコシン3。
今回は本当にいろんな事を勉強させていただいた。
一時はどうなることかと不安になる場面もあったが、こうして終わってみると、過去のアコシンを振り返ってみても最高のライブになったような気がする。
これもひとえに出演者の皆様一人ひとりのご協力の賜物だったと思う。

もちろん、今回の成功は、出演者以外のスタッフの皆さんのご協力がなければとても成し得なかったこと。
機材確保から搬入〜当日の仕切りまで、このライブの最大の功労者と言っても過言ではないM♂EXPRESSのよっsy氏と飯高氏をはじめ、受付業務を中心にお手伝いいただいたちいさん&真美さん、そして撮影業務をお手伝いいただいたシモさんと榊氏には本当に大感謝だ。

更に、最初から最後までMCの大役を務め上げてくれた金鶏堂さん、
素人集団の企画ライブを側面からサポートしてくれた杉田劇場のスタッフの皆さん、

そして一番大切な方々、
このライブに足を運んでいただいた全てのお客様、

Acustic Syndrome Vol.3に関わっていただいた全ての皆様に心からお礼申し上げます。

回を重ねるごとに内容が充実していくアコシン。
機会があれば第4回公演でまたお会いしましょう!





■演奏曲目

 The Stranger (Billy Joel)

 Honesty (Billy Joel)

 Movin' Out (Billy Joel)

 Pressure (Billy Joel)

 Your Song (Elton John)

 Allentown (Billy Joel)

 Piano Man (Billy Joel)


■岸壁ユニットメンバー

 花板 (Piano)

 ひさ (Lead Vocal & Guitar)

 シュウ (Percussion)
■競演

 LA りーまんず

 bear

 Chantons l'amour ! deux
 (シャントンラムールドゥ)

 りよこ with フレンズ

 ともちょこ & ダック

 キャメレオ〜ンズ



DVD収録

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