岸壁ユニット in 下関 Part2 

2009年12月5日(SAT)
山口県下関市 Valtan Club



本州最西端、山口県は下関市で「KIEV」という名のハードロックバンドが活動している。
ここのリードヴォーカリストである「とんび」氏は、下関在住でありながら、何故か「横浜大黒岸壁湯沸し隊」に所属している変わり者である。
この岸壁湯沸し隊でのとんび氏との出会いから、もう何年経っただろうか。
音楽と釣りと酒という3つの共通項で親交を深めつつ、その後彼の所属するKIEVと我が岸壁ユニットも当然のように交流を深めていく事になる。

岸壁ユニットとして初めて下関を訪れたのは2006年3月25日の事だったが、この時は花板とひさの2人だけでの訪問で、ライブというより、ただ遊びに行っただけという印象の方が強い。
とんび氏との繋がりについては、この時の「坊主神の徒然日記」を参照されたい。
  2006年下関遠征Part1
  2006年下関遠征Part2
  2006年下関遠征Part3

そしてその2ヵ月後に、今度はKIEVが来浜、ライブ会場となった能見台ドリームはこの日伝説の夜となる。
  岸壁ユニット vs KIEV in 横浜
  友あり遠方より来たる

この時、この遠方の友との熱い友情をひしひしと感じた岸壁ユニット一同、「次は絶対岸壁が下関に行くよ!」と固く約束を交わしたのだが、あれから3年7ヶ月、ようやくその日がやってきた。

それはKIEVのドラマーであるボンバー氏からの1通のメールで始まった。
「バルタンクラブが年内いっぱいで閉店してしまうから、何とか岸壁ユニット来れませんか?」
お世話になったバルタンでの自身のライブ企画に、わざわざ岸壁ユニットを招聘してくれたボンバー氏の気遣いに胸を打たれたバンマスとひさ、このお誘いをありがたく受ける事にした。
数々の紆余曲折を経て、結局岸壁ユニットは都合のつくメンバー4人での下関遠征という事になる。

午後8時半、ライブ開演。
下関のパープル「KIEV」のステージでその幕を開ける。


Deep Purpleを十八番とする彼等は、紛れも無く正統派ハードロッカーだ。

来浜した時に残念ながら同行できなかったサコちゃんのギターも健在!
ドラムのボンバーさんに、ベースのくまちゃん、キーボードのジョンさん、そしてヴォーカルのとんびさん、
皆それぞれ強烈な個性を持つキャラだが、その個性がぶつかり合う事なく、彼らのド迫力サウンドは何とも言えない一体感に満ちている。
満席になった会場もスタートからノリノリだ。

そして2番手が我が岸壁ユニットだ。

今回このツアーに参加できたのは、バンマスの花板とヴォーカルのひさ、ベースのMoon-RAY、そしてコーラスのみっぺの4人。
賑やかなバンドにはさまれる形だったので、今回もスローなナンバーを中心にセレクトしてみた。
セットリストを当日リハ前に決めたり、そのリストを本番直前に差し替えたりと、かなりのんびりしたスタンスで臨んだ為か、ステージも終始リラックスして演奏できた岸壁ユニット。

当日は下関到着直後から、冷たいと寒風の中関門海峡で釣りを強行して喉を痛め、更にKIEVのステージの時に調子に乗って一緒にシャウトしてしまいそれが更に悪化・・・。
皆さんには大変お聞き苦しかったかと思うが、それでも下関のオーディエンスは何とも温かい。
この見知らぬバンドに温かい声援を送り、大いに盛り上げてくれるから、アウェー感なんて全く無い。
正直、ハードロックの後にスローなバンドが登場しては、会場を盛り下げてしまうのではないかと心配していたのだが、そんな心配はただの杞憂だった。
今宵の岸壁ユニット、全員揃って完全昇天である。




そして大トリは、KIEVのボンバーさんが率いるバンド、Bomb-san'zが務める。

女性ヴォーカルというのは、ともすればバンドのサウンドに負けてしまうケースが多いのだが、ボンバーさんのドラムに乗せた迫力サウンドにも全く引きを取らない歌声はもう圧巻。
邦楽から洋楽まで、幅広く我々のツボをつく懐かしいナンバーを並べられたら、乗らない訳がない。
個々のパートもとても安定感があって、パフォーマンスも最高!
会場は最高潮にヒートアップする。


最後に出演3バンドで、CREAMの名曲、「CROSSROAD」をセッションして、この賑やかな宴はその幕を閉じた。

       


しかし、この楽しさは一体何なんだろう。
KIEVと共演するライブはいつも感動を残してくれる。
今回、ボンバー氏からのお誘いが無かったら、こういう機会にも恵まれなかった訳で、まずはこのライブを企画・主催してくれたボンバー氏に大感謝だ。

そして、岸壁ユニット下関訪問に際し、言葉では言い尽くせない程の気遣いで歓待してくれたKIEVの皆さん、
共演して素晴らしい演奏を聴かせてくれたBomb-san'zの皆さん、
会場を提供してくれた、いちろうさん始めバルタンクラブのスタッフの皆さん、
そしてもちろん、バルタンクラブに足を運んでくれた全てのオーディエンスの皆さんに、あらためてお礼を言いたい。

彼らとの交流は、岸壁ユニットにとっては大きな宝物・・・。
いつまでも末永く大切にしていきたいと思う。

下関のみんな、今度は横浜で大騒ぎしようぜ!!





■演奏曲目

 Desperado (The Eagles)

 Honesty (Billy Joel)

 Piano Man (Billy Joel)

 New York State Of Mind (Billy Joel)

 Say Goodbye To Hollywood (Billy Joel)


■岸壁ユニットメンバー

 花板 (Piano)

 ひさ (Lead Vocal & Guitar)

 Moon-RAY (Bass & Chorus)

 みっぺ (Chorus)



■競演

 KIEV

 Bomb-san'z

DVD収録

 ライブレポート表紙に戻る