岸壁ユニット in ソレイユの丘

〜 The Wind From Heartland 〜

2009年10月24日(SAT)
横須賀 長井海の手公園 ソレイユの丘



6genさん主催の音楽フェス「Wind From Heartland」の第二回ライブが、前回と同じ横須賀の「ソレイユの丘」で行われ、今回は岸壁ユニットで参加させていただいた。

会場となったのは公園内にある水上ステージ。
屋外とはいえ、ステージ・客席共に大きな屋根があるので、演奏者にとって一番気になる天候不順も、比較的安心できるステージだ。

とはいえ、ライブ鑑賞目的で来園されるお客様は殆どいないから、当日の天候が悪いとこの公園に遊びに来る人そのものがいなくなってしまうので、集客面での不安は拭いきれない。

幸いにも前日までの予報はずっと晴れマーク。
・・・と安心しきっていたのだが、当日朝起きると、上空はどんよりとした曇り空。
予報を見直すと、三浦方面の天気は曇りマークに変わっている。
それでもまぁ雨は大丈夫だろうと、一抹の不安を残しながらも、朝早くから会場設営〜リハーサルと準備を進め、予定より約20分程遅れた午前11時20分、「Wind From Heartland Vol.2」の幕が切って落とされた。

公園には曇天にも関わらず開園と同時に沢山の家族連れのお客様が入場していたが、無情にもライブ本番がスタートする前後からポツポツと降り始めた雨は、結局その後ずっと降り続ける事になってしまう。

お昼時という事もあり、最初は屋根のある客席に避難して昼食をとりながらライブを聴いてくれるお客様も多かったのだが、降り続く雨に今日の行楽を諦めたお客様は徐々に帰り支度をはじめ、客席は次第に寂しくなっていく・・・。

それでも、「みんなで楽しんじゃおう!」というのがこのフェスの主旨だから、出演者の皆さんが一様に笑顔でステージに立っていたのが印象的だった。



TOM & BEGI

トップバッターを務めたのは、ウクレレデュオの「TOM & BEGI」のお二人。
ウクレレというからハワイアン主体かと思いきや、誰もが知っている昔懐かしいナンバーをオリジナルアレンジで聴かせてくれる、とても温かみのあるユニットだ。

いちろうBAND

我らがいちろうアニキが、大森の「風に吹かれて」で一緒に遊んでいる、ギターの宮野さんと、ドラムのドラゴン滝浪さんをバックに、「いちろうBAND」として登場!
最後に演奏したお馴染みの「ヘイ ガール」では、岸壁ひさと金鶏堂さんがドゥワップコーラスとして飛び入り参加する場面も・・・。

さよなら食堂

東京から参戦してくれた「さよなら食堂」さん。
名前からしてバンドスタイルかと思っていたが、実はピンで聴かせるシンガーソングライターだった。
主催の6genさんが引っ張ってきただけあって、楽曲・ステージング共に抜群のセンスを持ったソロミュージシャンだ。

ハマ弦

結成1周年にして初の野外ステージ登場という「ハマ弦」のお二人。
開放感溢れる屋外のステージに彼等の繊細なギターサウンドが響き渡る様は、客席で聴いていて何とも心地良い。
ボケるたくちゃんに突っ込むMOTEさんのトークも必見!
音楽はもちろん、彼等の楽しいパフォーマンスが実力派ユニット健在を証明している。

アミ アイリ

今回もピンで登場したアミアイリさん。
客席で宴会状態で盛り上がるおじさん達をいじりながら、急遽楽曲変更してまで会場を盛り上げようとする彼女のパフォーマンスに流石のプロ魂を感じた。
ハスキーヴォイスで温かく、そして優しい彼女の歌声が、ソレイユの丘に心地良く溶け込んでいく。

そして、6番手に登場したのが我が「岸壁ユニット」だ。
今回はドラムのTETSUと、新たにサックスのしゅんを加え、久々のフルバンドスタイルでの登場だ。

この時間帯には既に客席は殆ど空席状態だったが、それでも残ってくれているお客様と、時折舞い込んでは天井下を旋回するとんびの為に一生懸命ステージを務める意地らしい岸壁ユニットの面々。
それより何より、この会場の音響の魔力に、ヴォーカルひさは一人気持ち良くて仕方がない。
今回は歌詞もコードも全て覚えて譜面台を立てずに臨んだ為、結果的にそれが幸いして完全にリラックスした状態で歌う事ができたヴォーカルひさ。
魂の熱唱でいつもの如く完全昇天しつつ、大トリの6yonバンドにバトンを繋ぐ。


岸壁ユニット




6YONバンド

主催の6genさんとNobさんの「Olu'Olu」コンビにyonたろうさん、そしてドラムとして岸壁バンマスのにしやんさんが絡んだ異色ユニット、「6YONバンド」が大トリを取る。
70年代のウェストコーストサウンドを中心に、限りなくロックを楽しむ4人の姿がとってもカッコいい。
初のスタンディングスタイルのyonたろうさんも見ものだった。

残念ながら天候に恵まれなかった今回のWind From Heartlandだったが、出演したミュージシャンのクオリティの高さと熱い想いはかつてない位ハイレベルだった。
欲を言えばこの音楽をもっと多くの人たちに聴いてもらいたかったが、それでもこれだけの音楽仲間と共に遊んだフェスは「楽しい!」の一語に尽きる。

主催してくれた6genさんとソレイユのスタッフの皆さん、そして寒い中客席で耳を傾けてくれたお客様、出演者の皆さんにはあらためてお礼が言いたい。

Wind From Heartland
是非是非第三回〜第四回と続けていきましょう!





■演奏曲目

 My Life

 The Stranger

 Piano Man

 New York State Of Mind

 Say Goodbye To Hollywood


■岸壁ユニットメンバー

 花板 (Piano)

 ひさ (Lead Vocal & Guitar)

 Moon-RAY (Bass & Chorus)

 TETSU (Drums)

 しゅん (Sax)

 みっぺ (Chorus)
■競演

 TOM & BEGI

 いちろうBAND

 さよなら食堂

 ハマ弦

 アミ アイリ

 6yonバンド

DVD収録

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