岸壁ユニット in 杉田劇場

Bear Cafe Freak Presents !
ACOUSTIC SYNDROME Vol.1

2009年9月19日(SAT)
横浜市磯子区 杉田劇場



予てからの夢であった本格的ホールでのライブ企画がとうとう実現した。
題して、「Bear Cafe Freak Presents ! ACOUSTIC SYNDROME Vol.1」
ご存知、根岸Bear Cafeに集う音楽仲間達が、JR根岸線新杉田駅に程近い「杉田劇場」に集結!
「スバラC〜」仲間達による「気持ちE〜」アコースティックライブが展開された。

「杉田劇場」とは横浜市が管理運営する公共のホールであり、横浜市民であれば誰もが利用できる施設だが、ここを利用するにあたっては、まずは最大の難関である利用申し込みの抽選に当選しなければならない。

思い起こせば半年前、至難の技といわれるこの抽選に、初めての申し込みにも関わらず見事当選。
やりたい事は次から次へと頭の中に浮かんできたが、日頃お世話になっているBear Cafeの仲間に、是非とも本格的ホールの魅力を体感してほしくて、最終的にこの企画を立ち上げる事にした。

普段ライブハウス中心に活動している我々は、誰かの企画に乗り、ステージの音響や照明なども全てお店任せでライブを楽しんでいる。
今回は企画から当日の運営まで全て出演者でこなさなければならない。
しかも入場無料とするからには、掛かる経費は全て出演者が均等に負担する事になる。
まさに手作りで仕上げていくライブ企画だ。

Bear Cafe常連の皆さんに声をかけたところ、ありがたい事に10組ものミュージシャンがこの主旨に賛同して集まってくれた。

数々の紆余曲折を経て、2009年9月19日午後1時ちょうど、この歴史的(?)なライブの幕が切って落とされた。


bear & kimuchi

トップバッターを飾ったのは、そのBear Cafeのマスター率いるこのユニット。
やりたい放題のbearさんの楽曲を、kimuchiさんがしっかりアシスト。
最近あちこちに出没しているこのお二人だが、実はその腐れ縁(?)はかなり古いらしく、息のピタリと合った演奏がその歴史を感じさせる。

シャントンラムール2

ご存知、ハマフォーク代表のyossyさんがメインボーカルを務めるアコースティックユニット。
今回はフル編成での出演が危ぶまれたが、何とか都合をつけて全員集合していただいた。
オトナの音楽を存分に楽しむ姿がとても素敵なユニットだ。

金鶏堂

我らが金姐さん、この大きなステージに立っても威風堂々としている姿が何ともカッコいい。
お馴染みのナンバーもホールで歌えばまた一味違う。
思わず一緒に口ずさんでしまう位、金ちゃんの歌が胸に心地よく響いてくる。

サルバドーレとアンバサダー

キヨさん(アンバサダー)の楽曲に、シモさん(サルバドーレ)が絡む異色(?)ユニット。
キヨさんの歌をホールで聴くのは、高校生の時以来だから、実に○十年振りになる。
しかしこのホールに立っても訥々と歌い続けるお二人の姿は、とても長期間のブランクがあったのが信じられない位新鮮で逞しい。

yonみぞ

彼らの演奏もあちこちで観てきたが、やはりこういうホールで聴くのは初めてだ。
それでも普段と変わらず魂のギターを奏でるミゾちんと、ホールの音響に昇天寸前のyonたろうさん、
二人のコンビネーションはどんなシチュエーションにあっても不動のものだと実感させられる。

ハマ弦

今回の出演者の中で、恐らく集客力1のユニットがこの二人。
洗練されたギターの音色と卓越したテクニック、更にトークが面白いと、三拍子そろっていればそれもうなずける。
人気1=実力bP
この方程式を見事に表現するハマ弦、今後も見逃せないアーティストだ。

いちろう16

我らがアニキ十八番の「あませつ」ナンバーも、ホールの音響に乗せるとこれまたグッときてしまう。
歌声も素晴らしいが、アニキのギターの音色が更に光る。
ピンでこの会場をグイグイと惹きこむそのパフォーマンスは流石の一語に尽きる。

ミツダイ

やはりこの二人のハーモニーも、この箱の音響の魔力でその魅力が何十倍にも膨れ上がる。
ホールでの演奏は初めてだと言うが、なかなかどうして堂に入ったステージさばきは、ここ1年程の精力的なライブ活動の賜物ではないだろうか。
Bearファミリーの中でも成長著しい若手ユニットだ。

Olu'Olu

今回はなんとNobさんがギターで登場!
2ピースのOlu'Oluを今回初めて観たが、絶妙のコンビネーションには何の変わりもない。
6genさんの主旋律に絡むNobさんのコーラス、そして今回も出ました!飛び道具(?)のフラ!?
全て計算されつくしたステージはもう圧巻だ。

そして、主催者としての職権乱用(?)で、このライブの大トリを取らせて頂いたのが、我ら岸壁ユニットである。
今回は、コア3人にクラリネットのわかこ、コーラスのみっぺが参加。
リズムセクションが無いから、当然の事ながらスローな曲が中心となるが、初めての杉田劇場という事で、比較的お馴染みのナンバーをピックアップしてお届けした。

なんと言ってもこういう箱で一番乗ってしまうのはボーカルひさ。
今回も、1曲目の「Piano Man」から既に昇天寸前である。
ライブの企画から運営まで、正直気の休まらない事も多かったが、そんな事はこのステージで全て帳消しである。
ラストの「New York State Of Mind」を歌い終わる頃に完全に逝ってしまったのは、至極当然の流れであった。



岸壁ユニット




岸壁ユニットの演奏が終わると、出演者全員がステージに上がり、会場のお客様と一緒に「Let It Be」を Sing Out。
こうして全てのプログラムを無事終了して、Acoustic Syndrome Vol.1はその幕を閉じた。

事前の告知活動が不十分だった為に、お客様の入りは決して多くなかったが、それでも最終的に出演者の皆さんの笑顔を見れた事で、この企画が一応の成功を収めた事を実感できた。

このライブでは実に多くの皆様のご協力を頂いた。
出演者の皆さんは勿論、特に最初から最後まで見事MCの大役を務めてくれたりよこちゃん、
出演をされないのに縁の下の力持ちを買って出て下さった、ハマフォークのHondaさんには、あらためて大きな拍手を送りたい。

そして勿論、会場に足を運んでくれたお客様、杉田劇場のスタッフの方々には大感謝。
拙い素人集団のライブが成功を収められたのも全ての皆様のご協力があってこそ!
皆さん、ホントにありがとう!!

さて、ここまでくるとやはり「Vol.2」開催の欲が出てくる。
いつの日か実現する事を祈って・・・。
またどこかでお会いしましょう!





■演奏曲目

 Piano Man

 Just The Way You Are

 Honesty

 Movin' Out

 New York State Of Mind


■岸壁ユニットメンバー

 花板 (Piano)

 ひさ (Lead Vocal & Guitar)

 Moon-RAY (Bass & Chorus)

 わかこ (Clarinet)

 みっぺ (Chorus)
■競演

 bear & kimuchi

 シャントンラムール2

 金鶏堂

 サルバドーレとアンバサダー

 yonみぞ

 ハマ弦

 いちろう16

 ミツダイ

 Olu'Olu

DVD収録

 ライブレポート表紙に戻る