さぷらいず & 岸壁ユニット
in モトマチナイト!

〜K16プレゼンツ アコースティックライブ〜


2008年9月7日(SUN)
元町 TAP

ここのところずっとライブでご一緒しているベア仲間のいちろう16さんから、元町にできた新しいライブハウスでのイベント企画に出演のお誘いを頂いた。
名付けて、「K16プレゼンツ アコースティックライブ! さぁ!パーティーが始まるよ!モトマチナイト!」

同じくベア仲間の金鶏堂さんといちろう16さんの共同企画で、「時間はたっぷりあるから、さぷらいずと岸壁ユニット、両方でもいいよ!」との有難いお言葉・・・。
「それじゃ遠慮なく!」・・・と、図々しくも両方のバンドでエントリーさせて頂く事にした。

今回のライブは、先日のハッピーブルースの時よりも更に多い14組のミュージシャンが登場、午後4時の開演から、午後11時の終演まで、たっぷり7時間の長丁場となる。
やる方も観る方も、気合いを入れて臨まないとテンションの維持が難しくなるのだが、その景気付けとなるトップバッターの栄誉を頂いたのが「さぷらいず」だ。

午後4時、さぷらいず開演。
今回は久々に絶叫系フォークも交え、全曲オリジナルで臨むのだが、流石に緊張の中でのスタートとあって、どうにも硬さが取れない。



さぷらいず


あちこちでポカを繰り返しながらも、何とかその重責を全うして、2番手のソロシンガー、「ウッチー」へ繋ぐ。
久々にステージを拝見したが、いやいや、彼のラブソングは健在である。

3番手はゆずのファンだというソロシンガーの「ザッキー」。
途中お友達も加わり数曲のデュオを披露してくれるが、これがまた実に爽やかで心地良い。
初ライブとの事で最初はかなり緊張していたようだが、将来が楽しみなシンガーだ。

4番手はお馴染みの「yon & mizo」。
いつもと変わらず安定した素晴らしい演奏で、終演後は期せずしてアンコールも!
期待通りの演奏で観客を沸かせてくれる。

この後はギターインストゥルメンタルを中心としたミュージシャンが3組続く。

まず5番手は、先日ベアカフェのフレンズジャムにも登場した「MOTE」。
実に繊細なタッチでつま弾く彼のギターの音色は、その人柄を物語っているようだ。

6番手は「あけ」
これ程聴かせる女性ギタリストを未だかつて観た事がない。
緊張で途中演奏が途切れる場面もあったが、そのギターワークは一際光っていたような気がする。

7番手は、あけさんのサポートから引き続いて登場した「MOTO」。
以前ベアカフェで完璧な「加茂の流れに」を聴いて驚かされたが、中川イサトのコピーをやっているとの事で納得!
徹底的に音作りにもこだわるその姿勢は、ギタリストとして尊敬に値する。

8番手は横浜初進出というアコギデュオ「武蔵野あんくる」。
さぷらいずとは正反対の大人のアコギユニットといった感じで、とにかくそのプレイは渋いの一言に尽きる。
二人ともギターを弾けるというのは、表現力を広げる意味で非常に大きな武器となる。
大いに触発され、勉強させられたユニットだった。

9番手は「岡本主任」というステージネームのピン芸人・・・いや、正統派ミュージシャン。
以前大森の「風に吹かれて」でチラ見した事があり、実は今回のライブで一番注目していたミュージシャンだ。
他に類を見ない期待通りのパワフルなパフォーマンスは、まさに圧巻の一言に尽きる。
彼の登場で、モトマチナイトは一気にヒートアップする。

その流れを見事に受け継いだのが10番手の「セニョチャリ」。
小ネタを交えた彼らのパフォーマンスは、以前観た時よりも更にパワーアップしている。
豊富なライブ経験が彼らをここまで大きくしているのだろうが、既に貫禄すら感じさせる。
客席に幸福感を与えるユニット、これからの活躍にも大注目だ。

11番手は一転してカントリーを渋く決めてくれる「ダンディーカスヤ」。
一代で築き上げた(?)ビンテージGibsonを操るその姿には、長年の経験による余裕すらうかがえる。



そして、12番手が「岸壁ユニット」である。
今回は花板、ひさ、Moon-RAYのトリオに、久し振りにカホンでTETSUがサポートとして参加。
スリーピースでは物足りないリズムの効いたナンバーをビリージョエルの楽曲からピックアップ、30分のステージに詰め込んでお届けした。
ライブ自体も終盤に近づき、会場が盛り上がっていた事もあり、終始ノリノリの岸壁ユニット、
演奏の質はともあれ、気持ち良く終演する事がでるのであった。


岸壁ユニット


花板


ひさ


Moon-RAY


TETSU


岸壁ユニットの後は、この会のプレゼンターのお二人が続く。

まず13番手として「金鶏堂」。
今日は当初から幕間のMCとしても活躍していた彼女だが、演奏に入ってもそのパワーは衰えない。
飾らない語りと歌が、会場のオーディエンスを魅了していく。

そして大トリとして登場したのが「いちろう16」
彼とはこれで3週連続の共演となるが、何度聞いても飽きない甘いラブソングが、今夜は元町の夜にこだまする。
特に横浜をモチーフとした曲は今夜の会場にピッタリだ。

こうして全14組、延べ7時間に及ぶイベントライブは無事全日程を終了する。
開始直後に激しい雷雨となった会場周辺だが、そんな中元町まで駆けつけてくれたお客様、そして最後まで残ってくれたオーディエンスの皆さんと、営業時間を変更してまでこのイベントに協力してくれたライブハウス「TAP」のスタッフの皆さんには大感謝だ。

さぷらいずと岸壁ユニット。
公式には初の共演となった訳だが、たまにはこういうのもいいかもしれない。
あらためてプレゼンターのお二人、いちろう16さんと金鶏堂さんにお礼を言いたい。










<さぷらいず>

■演奏曲目 ■メンバー

 さぷらいずのテーマ

 乾いた夕暮れ

 僕らの冬

 切なくて

 Yesterday's Ballade


 ひさ (A.Guitar & Vocal)

 Moon-RAY (A.Guitar & Vocal)


<岸壁ユニット>

■演奏曲目 ■メンバー

 My Life (Billy Joel)

 Allentown (Billy Joel)

 Just The Way You Are (Billy Joel)

 Movin' Out (Billy Joel)

 The Stranger (Billy Joel)


 花板 (Piano)

 ひさ (A.Guitar & Lead Vocal)

 Moon-RAY (Bass)

 TETSU (Cajon)




DVD収録 


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