第9回福浦クリーンアップ大作戦



平成17年10月22日(土)、福浦チヌ同好会及び釣りマナー向上委員会主催による、第9回福浦クリーンアップ大作戦が開催されました。
朝から小雨のぱらつく生憎の空模様となってしまいましたが、今回も多くの釣り師や有志の方にお集まりいただきました。


大会本部


本部周辺に幟を立てて・・・

いつもと同じ金沢区の長浜用水路脇の公園に、午前8時には本部設営を完了します。
予報がずれたのか、小雨が断続的に降り続き、回復の兆しが見られない中、参加者からの問い合わせのメールや電話が相次ぎます。
恐らくこの天候で中止と考えて出てこれなかった方も多いのではないでしょうか。
本部としては予報を信じ、この程度の雨であれば決行しようという事で参加者を待つ事にしました。

集合時間までの間、本部前に立てられた幟を見て、通りがかりの釣り人も「ご苦労様です、私達もゴミを出さないようにしますから。」と声を掛けてくれます。
こういう釣り人が増えてくれるのはとても嬉しい事ですね。


本部前の状況

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しかし、本部横に設置されているゴミ箱の周辺は既にご覧のような状況・・・
台風が日本の東海上をすり抜けて行った後だけに、釣り場の状況が非常に気になります。

午前10時の集合時間には参加予定者の殆どが集まり、本部側からスケジュールと注意事項を伝達します。

 @怪我には十分注意をする事。
 A感情的になって釣り人とケンカをしない事。
 B廃家電を中心とした大型粗大ゴミへの対応について。
 Cテトラポット内への立入禁止。

殆どの参加者が常連の方なので、この辺りは既に心得ておられます。
作業に必要な軍手、分別用に複数のゴミ袋を受け取り、それぞれの持ち場に向かいます。


注意事項の伝達


作業用具を配布


作業エリア




今回も作業するエリアはいつもと同じ、幸浦のテトラ帯周辺から三号地岸壁のヘリポート付近までの広範囲に渡ります。

参加者を2班に分け、
第1班は、エリア北端の幸浦テトラ帯から南下、
第2班は、エリア南端のヘリポート脇三号地岸壁から北上、
二つの班が合流した時点で清掃終了とする作戦を取りました。
第1班には「はまかぜのかほり」管理人のエコーさん、第2班は福浦チヌ同好会のハラボーさんとおかしやさんに、それぞれ釣り人へ配布するゴミ袋と携帯灰皿を持っていただき、ゴミ持ち帰りを啓蒙していただきます。

そして今回は「メバルドットネット」のあぱせさんの申し出により、横浜鮴師会の皆さんには別働隊として富岡新堤周辺の清掃に向かっていただく事になりました。
残念ながら富岡新堤は、ちょうど蒼鷹丸の一般公開日との事で入る事ができず、別働隊は富岡川周辺の清掃をしていただきました。

今回は、天候により参加人数が減った事、台風が通過した後だという事、ゴミが雨に濡れていたという事・・・と、マイナス条件が重なり、今までに増して過酷なクリーン作戦となりました。
それでも参加者は皆、肌寒い中で汗が吹き出る程一生懸命ゴミを拾い、笑顔で釣り人に接していたのがとても印象的でした。


第1班のスタート風景


公園周辺では細かいゴミが多い!?


今回も女性陣が大活躍!


笑顔の参加者


第1班の受け持ちエリアである幸浦のテトラ帯付近は、昨年の秋のクリーン作戦では、ゴミ箱が撤去されたお陰で、逆に釣り人がゴミを持ち帰る習慣ができて綺麗になったのでは?と喜んだエリアでしたが、残念ながら前回に続き今回も悲惨な状態になっていました。
風の吹き溜まりになる場所や、水の流れ込む排水口付近にはゴミが集中し、また、特に後ろにある茂みの中には明らかに釣り人が捨てた物と思われるゴミで一杯です。
改正SOLAS条約発効の影響で、新たな釣り人が流入した事も一因としてあるのではないかと思います。


吹き溜まりに溜まるゴミ
前回も同じ場所で同じ集魚材の袋が・・・



排水口に流れ込む水と共に
ゴミが集まってきます


茂みの中に捨てられるゴミ
こういうゴミが至る所で発見されます



釣りに使ったタオルでしょうか
わざわざ括りつけて置いていかなくても・・・



良く見ると放置されたラインです
こういうゴミが動物を事故に巻き込みます


引き出してみると・・・
こんなに大きな紙ゴミでした



釣り人の仕業ではないでしょうが・・・
毎年落書きが増えていきます



ヒトデだって一つの命です
放置するなら海に戻しましょう



大会本部周辺は公園になっており、ここではやはりデイキャンプの残骸ゴミが多く見受けられます。
そこから南に続く福浦一丁目付近の海岸線は、緑地公園としても整備されている為、一定間隔でゴミ箱が設置されています。
このゴミ箱は去年から「カン・ビン・ペットボトル類」と「その他のゴミ」に分別されていますが、今回も守られているゴミ箱は殆どありませんでした。
それどころかゴミ箱の横にわざと置くように捨てられたゴミが・・・
これはもうモラル以前の問題ですね。
そして海に入れられたテトラの中は・・・相変わらずの状況でした。


必ず一つは見つかるBBQコンロ
自然の中で遊ぶ資格無しです



ゴミ箱は何処も蓋を壊され・・・
キチンと分別できないのは字が読めないから?



わざわざ捨てに来たのでしょう
釣り人の仕業ではないでしょうが・・・



ここまで持ってきたんだから
最後はちゃんとゴミ箱に捨てましょうよ



ゴミ箱に入らない竿のパッケージ
要らないなら釣具屋で処分してもらえばいいのに



テトラに溢れるゴミ
これはもう回収は不可能



野良猫が・・・
もう世代を何代数えたでしょうか



告知看板への落書き
こういう所に悪戯するヤツの頭のなかは???


福浦ではここのところ良型のサバの群れが回遊しており、また、そろそろカレイも釣れ始めたとあって、第2班の受け持ちエリアであるヘリポート以北の三号地岸壁には、生憎の天気だと言うのに釣り人が溢れていました。
土曜の午前中ですが、既に設置されているゴミ箱は満杯状態・・・
とにかく釣り人にゴミ持ち帰りを訴え、これ以上のゴミの氾濫を食い止めようと、ハラボーさんも一生懸命ゴミ袋を配ります。
どの釣り人も笑顔で「ご苦労様」と声をかけてくれますが、果たしてキチンと持ち帰ってくれたでしょうか・・・。

釣り場にゴミを放置しなくても、帰り際に路上に停めた車の脇にゴミを捨てていく人も多いようです。
今回は路上に放置されたゴミが特に目立ちました。
皆さん、自分の出したゴミは最後まで責任を持ちましょう!


竿が林立する三号地岸壁
必然的にゴミは増えるでしょうが・・・



ゴミ箱は既にご覧のような状況
ちょっとの風ですぐに飛散してしまいます


笑顔でゴミ袋を受け取ってくれますが・・・
是非ゴミ持ち帰りを継続してほしいです



路上ゴミを拾い集めると・・・
ゴミ袋はあっという間に満杯です




第2班エリアを黙々と掃除する参加者・・・この想いが釣り人に伝わって欲しいものです


午前11時半、ゴミでいっぱいになった袋を担いで、参加者が本部前に再集合します。
今回は参加人数がいつもより少なかった為、広範囲に渡る活動エリアを一巡するのにかなり時間を要しました。


集めたゴミの山

出発時には肌寒い位の陽気でしたが、本部に帰って来る参加者は誰もが汗だく状態です。
最後に、本牧 SEA WOLF から協賛して頂いた青イソメを希望者に差し上げ、飲み物を配って今回のクリーン作戦を無事終了しました。
(残った青イソメは、その後付近の釣り人に「ゴミは持ち帰って下さいね!」と言って差し上げ、大変喜ばれました。)

作戦終了後には、関東日本フード株式会社から協賛して頂いた牛肉でささやかなお疲れ様会を挙行、疲れを癒やしながら情報交換に花が咲き、皆とても有意義に過ごしていただけたようです。

とにかく、いつになく過酷なクリーン作戦となってしった今回の福浦クリーンアップ大作戦ですが、参加された皆さんの熱意と根性(?)のお陰で、福浦もまた少し綺麗になりました。
この日断続的に降り続いていた小雨も、作戦中は全く落ちてこなかったのは、福浦の海神様も一役買ってくれたからでしょうか。
この想いが、ここを訪れる釣り人みんなに響いてくれると嬉しいですね。

次回は春、また笑顔でお会いしましょう!



参加者

福浦チヌ同好会
ひさとその家族・おかしやさん・haneさん・まるみさん親子
ハラボーさん・みやさん親子・kozoさん・ひろしさん親子

メバルドットネット
あぱせさん・たろパパさん・横浜Jさん・謎スラさん・よこはむさん

横浜大黒岸壁湯沸し隊
はまかぜのかほり> エコーさん
K爺のフィッシャーマンズ工房> K爺さん
本郷台駅前告知板> 花板さん
まったり潮女> 潮女さん

CLUB MASA 釣り歩き日記
masaさん

黒鯛専科
COさん

3号地へ行こう!
うぉうさんとそのお仲間

黒鯛を追う
sakaさん

HB@S
海修さん

【一般参加】
佐藤様親子
Moon−Ray様
bb様
だこ様


以上、総勢34名




第9回福浦クリーンアップ大作戦


主催

釣りマナー向上委員会
福浦チヌ同好会


協力

株式会社シマノ
横浜市港湾局
(財)横浜市臨海環境保全事業団
SEA WOLF
関東日本フード株式会社


協力webサイト

黒鯛専科
CLUB MASA 釣り歩き日記
ぼらきちハウス
はまかぜのかほり
まったり潮女
K爺のフィッシャーマンズ工房
本郷台駅前告知板
無量庵
ふぃいるどれぽおと
横浜大黒岸壁湯沸し隊
富岡の幻の黒鯛
黒鯛を追う
3号地へ行こう!
黒鯛ちーむ ぴくしぃ
Mini Boat Marina
メバルドットネット


(以上、順不同・敬称略)



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