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旅行 


南房総夏海紀行 2005・8・20(土)〜21(日)


☆概観

前日になって突然行くことを決めたので、ほんと行き当たりばったりの小旅行になってしまった。
でも、房総はいいですよ。電車でも車でも都心から2時間ほど。何より渋滞がない^^
昔は夏のシーズンとなると混雑してたけど近年はそんなことないので、ふらっと出かけても
食べるとこ寝るとこに困ることないです。

千葉県南房総は、東京湾に面した内房海岸と、太平洋に面した外房海岸とに大別できます。
この両者を比較してみると、内房海岸の方が波が穏やか=家族向き、外房海岸の方が海が綺麗といった
傾向があります。

電車だと、東京駅から特急で1時間ちょっとの青堀駅から内房海岸は始まり、終着の館山駅までは2時間ほど。
数多くの海岸が点在します。
また羽田・川崎から東京湾を横断して作られたアクアラインの存在が、房総への車でのアクセスを飛躍的に
向上させました。都心から特急列車と変わらない所要時間でアクセスが可能です。
外房海岸も勝浦から安房鴨川に至るエリアへは、アクアラインで内房エリアの君津まで行き、そこから
房総スカイラインなどを経由して走ると、やはり都心から2時間程度でアクセスできます。

☆JR房総特急

房総特急は内房を走る列車はさざなみ号・ビューさざなみ号、外房を行く列車はわかしお号・
ビューわかしお号という愛称がつけられている。
実は従来型車両が最近一新されたので、ビューより普通のさざなみ号のほうが車両が新しい。
ということは乗り心地もいい。
ビューさざなみの方が車窓からの風景が見やすいかというと、これまたそんなことはない。
窓の位置に比べて座席位置が低いため、むしろ見づらいといっていいかも。とりわけちっちゃな
子供がビューに乗ったら、窓際に座っても空しか見えないという事態が起こるかも。
お子様連れには従来のさざなみ号をお薦めします。
が、自由席を使う方は要注意。
以前は房総特急は9両一編成でしたが、近年高速バスとの競争が激しくなり、従来型車両を一新するにあたりって
5両一編成にされました。お客さんの多い朝夕の時間帯は2編成10両で運転されますが、閑散時間帯は
5両で運転されます。つまりさざなみ号で5両の編成になってしまうと自由席はたったの3両。(禁煙車両は2両)
座席の確保が難しくなります。一方ビューさざなみ号は全て9両編成ですので、自由席車は5両あります。
どのさざなみ号が5両で運転されるか、あるいは10両で運転されるかは、駅備え付けの大型時刻表の後ろの方に
記載されてますが、チェックがめんどい方で自由席で行くという人はビューの方がいいかも。
なお、グリーン車はビューさざなみ号だけの設定です。さざなみ号にはついてません。

東京駅から乗車の場合、20分前までに並べるようなら通勤時間帯でも100%座れます。
逆に上りの場合、平日は君津からでも自由席に座れます。海水浴シーズンの日曜の上りになると、確実に座れるのは
浜金谷くらいまで。ということは、南房総に列車で行く場合、行きも帰りも自由席でほぼ大丈夫ということです。

☆ビーチ

T.津浜海水浴場(内房・竹岡)

とってもマイナーで地元客がほとんどの狭い隠れ家的海水浴場です。水質は内房エリア随一! といって内房自体大したことないですから、ここも余り期待しないで下さい^^
今、どこの海水浴場も駐車場は有料となり、海の家への勧誘もひどい有様ですが、ここは昔のままでした。
15台も来たら満車になりそうな小さな駐車場ですが、土曜の午後の今日でも10台程度。以前と同じく無料なのが嬉しい。
国道から海水浴場へ降りてく道が小さくてわかりづらいのと、最寄り駅(竹岡)から遠い、おまけに竹岡駅は特急の停車しないローカル駅というのが、津浜を守ってくれてると思います。
海の家は1軒だけ。海水浴場のすぐ脇は岩場になっていて、魚が集まりやすい稀有な環境にあります。
15年ほど前まではよくここで泳いでました。海中にあがって休める浮きやバレーボールの審判が座るような塔型の椅子(?)が置いてあり、そこに魚が集まってきてシュノーケリングも同時に楽しめる環境だったのですが、今回は残念ながら魚の姿を拝めなかったです。
一時期よりは良くなったとはいえ、東京湾の水質はまだまだ戻ってはいないようですね。
海の家の水シャワーは150円。相変わらず良心的でした。
40分も泳いだら満足。早々と後にしました。

U.

多分この浜に名前はついてないと思います。館山から国道号線を洲崎灯台に向ってレンタカーを走らせること15分。見物海岸から海岸を過ぎ、ちょっとした高台に差し掛かったところで車が5台ほど路駐してました。
何か面白いポイントがあるのかなと徐行したら、数台車が乗り入れてた空き地がありました。
僕らもそこに駐車し、獣道みたいなところを歩いて下りていくと、左右を岩で囲まれた砂利砂のビーチがあり、何人もシュノーケリングして楽しんでました。
とってもナイスな環境! 膝下くらいの浅瀬でも岩場なので魚が泳いでるし、ちょっと沖に泳いで背が立つか立たないかくらいの深みになると今度は海草の群舞。カラフルな熱帯魚のような魚も見られました。
水深も変化に富んでいて、さらに50メートルくらい沖合いでは立ってる人も。
洲崎灯台の岬から引き込んだ内海入り江の湾になってるので、波は穏やかだしもってかれる心配もありません。
シュノーケリングには最高の穴場を見つけてしまったみたい☆
もちろん公式なビーチではないですから、海の家や施設など皆無だし監視員もいません。あくまでも自己責任で^^
砂利砂から中は岩場なので、ビーチサンダルかフィンは必要です。
今回僕は水中眼鏡以外は何も用意していかなかったので、素足でゆっくりゆっくり入っていきました。

V.その他の海水浴場

今回の小旅行では上記2箇所しか行ってませんので、下記は過去の経験からのワンポイントレポートです。

@富津海水浴場(内房・青堀)

アクアラインから館山道に入り、木更津南インターから約20分。都心から1時間10分くらいで着いてしまうおそらく
最も近い海水浴場です。往復とも渋滞がないので、泳ぎたいと思ったら簡単に行けちゃうロケーションが魅力。
ただ電車だと不便です。最寄り駅からバスに乗っても終点からビーチまでは離れてますから。完全車向き。
ほとんどが地元の子供連れファミリーで、ほのぼのと楽しめます。波も高いのから低いのまで変化に富んでます。
すぐ沖合いでしょっちゅう魚が跳ねてるので、水の透明度とは裏腹に水質はいいのかな?
駐車場は海の家の有料になるので、知ってる人はビーチ入口近くに駐めてます。
海が綺麗じゃないのと、クラゲの発生が一番早いのが難点。お盆過ぎの20日になるともう危険^^

A富浦海水浴場(内房・富浦)

富浦駅から歩いて数分でビーチ。色々な学校の寮が集まってるエリアです。ということは湾が安全ということ?
僕の母校もここに施設があり、中学高校時代夏休みの海の学校で楽しみました。

B北条海岸(内房・館山)

館山駅から徒歩3分のとこに位置する大きな海岸です。ビーチに沿って交通量の多い国道が走ってるさまは
鎌倉由比ガ浜みたいな感じです。
このような賑々しい環境が好きな方にはいいでしょうが僕には合わないかな。

B鵜原海水浴場(外房・鵜原)

カツオの水揚げで名高い勝浦のすぐ隣に位置します。ただ泳ぐならここが一番のお薦め。
湾の左右の地形が変化に富んでて楽しいです。鵜原自体ローカルなのと駅からちょっと遠いこと、また国道から
入ってく道もわかりづらいことから(数年前までは)、外房の各海岸に比べて人が少ないように思います。
9月に入ってもクラゲが出ないし水も綺麗。楽しいですよ。魚は見られませんけどね^^

☆通年民宿『さざなみ荘』
   
Tel 0120−29−0153 or 0470−29−1161

お盆のかかる週末ということもあり、東京の旅行会社などでチェックできる宿は軒並み1万5千円以上。
よく宣伝してるアクシオン館山というリゾートは室料だけで3万弱と・・・。今回は突然旅行を決めたので
宿代は1泊2食で最高でも9千円くらいに抑えたかった。
房総は山ほど宿はあるしレンタカーだからどこへでも行けるわけで、行き当たりばったりやってきたのだ。
館山駅にある観光案内所でもらった民宿リストの中で電話して決めたのがここ。

宿探しのポイントだが、とにかく旨い魚料理(刺身)を食べたいというなら網元や漁師が経営してる宿や釣り宿がベスト。
が、総じて前者は民宿にしては高い。一方釣り宿は安いけど、客が早朝から釣りに出かけるために朝が慌しい。
もちろん関係ない客はゆっくり寝てればいいわけだが、シティホテルや高級旅館のような防音堅固な建物のわけが
ないからどうしても目が醒めてしまう。逆手にとって夜は早く寝て早起きして1日を有効に使うという手もある。
いずれにせよその辺りを考慮して宿を決めるのがいいですよ。

今回僕らは朝は苦手&予算貧乏ということで、普通の民宿にしました。それがこのさざなみ荘。
お盆の週末のこの時期で、何と何と1泊2食 7,350円! 激安!
通された部屋は「はまゆう」(部屋ごとに相性がついてる)という6畳部屋。窓が全開になっていたが、風通しがいいのでそれほど暑苦しさは感じませんでした。
日頃都心の灼熱地獄&クーラー天国の中で生きてる僕には天然の風通しがとっても新鮮でした。
もちろん部屋にはクーラーがついてますよ。風呂上りにはがんがんにつけました^^

お風呂は1階に3ヶ所。男女別風呂という仕組みではなく、グループ別の家族風呂で、入ったら入口の札を「使用中」、出たら「空室」にする仕組み。
よく伊豆のペンションや旅館などで貸切風呂を売りにしてる広告を見かけるが、ここは何の気取りもなくいつも貸切風呂になるわけで^^ 家族連れやグループがほとんどの房総の宿にマッチしてます。
浴室内にボディシャンプー・リンスインシャンプー、各洗い場に水量充分の温度調整付きシャワーも備え付けられてます。

食事は写真の通り。値段からしたら考えられないくらいのボリュームでした。懐かしい家庭の味で美味しいご飯に3膳半も食べてしまいました。それと何と部屋食です☆ ご主人と娘さんが部屋まで配膳してくれます。
テーブルに並べるのは各自ですが、誰に気遣うことなくマイペースでのんびり食べれるのは最高。これは朝食も同様。食べ終わったら自分達で台所まで下げます。

トイレは男女共用です。小さなグループ宿ですので違和感は全くありません。面白かったのは大(女性用)トイレ。
一つは和式、一つは洋式になってます。その洋式に座ってみると足が扉にあたってしまう。僕の体型でそうなのですから身長175センチ以上の足の長い人だとどう座ればいいんだろう・・・ 思いっきり足を広げるか、さもなくば扉を開けて用を足すか。いずれにせよ日本一狭い洋式トイレかもしれません^^ あっウォッシュレット付きではないです。
元々は和式だったところを洋式に改造した結果なのだと思います。(笑)
洗い場は水だけですが夏は温かいですからね。冬は冷たいとは思いますが、冬に泊まりに行くことないですから。

枕はめちゃ汚いですが、綺麗なシーツ類で包みます。気になる人はマイ枕持参すればいいですが、そんな人はそもそも民宿には泊まらないですね。もちろん敷布団シーツも用意してあります。
歯ブラシとタオルも備え付けです。特に持参の必要はないです。
ドライヤーがないので女性は持っていった方がいいかな。

ということで、価格対効果を考えた場合、全く文句のない素晴らしい宿でした。


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