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スキー場情報 〜ゲレンデ・交通(ほとんど公共交通機関)・宿泊情報

   リステルスキーファンタジア
日時 2006年2月25日(土)
高速リフト or ゴンドラ なし
リフト待ち状況 土曜午後 第一ペアリフト15分ほど
カード利用 不明
URL or TEL http://www.listel-inawashiro.jp/ski/top/index.html
その他 スキー場の出してる格安直行バスでもってるスキー場!?



T.ゲレンデ情報
    
ゲレンデマップを見る限り、およそ僕らにとっては魅力なしとも言えるこのスキー場を選んだ理由は、そのツアー代金の安さ。
2月下旬の土曜日宿泊、新宿からの往復直行バス・リフト1日券・ゲレンデ内に建つウイングタワー宿泊で、2名一室
1人 15,700円! その他にも館内クアハウス入場券や到着からから出発までの部屋利用など、特典も多数用意されていた。
チャイニーズダウンヒルコースの無残な様子。これでも2月!通常ツアーのスキーバスと言うと、旅行会社がチャーターし近隣のスキー場を経由して目的地に
向うが、このリステルライナーはむしろスキー場が出してるリステル専用格安バス。
(形はリステルの関連旅行会社主催)
バスが途中 東北道の那須高原サービスエリアで休憩した時、近くにリステルライナーと掲げられた
大型バスが5台以上。リステルに向う直行バスがこんなに本数あるとは・・・しかも僕らの乗ってる
バスも含め、全てが家族連れなどで満席状態。やっぱり安いというのは何にも勝る集客兵器なん
ですねぇ。
12月下旬にグランデコに訪れた時は猪苗代の街中が豪雪に埋もれてる状態でしたが、あれから
2ヶ月、まさにオンシーズン真っ只中とも言えるこの時期、道路ばかりか畑などもところどころ
土肌が見えてる状態。山麓にあって標高の変わらないリステル、雪は大丈夫か。。。の不安を
抱きつつの到着となりましたが・・・

ぐちゃぐちゃのロイヤルクリスティコース(正面ゲレンデ)ゲレンデに立ってまず飛び込んできたのがチャイニーズダウンヒルコースの無残なありさま。
2月のトップシーズンでこれだけ土をさらけ出してるとは。
まずはリフトに乗ってファミリーゲレンデを滑ってみる。快晴ということもあって雪状況は最悪。
いや、こんなの雪とは言わない、シャーベットだ。ターンをすると止まってしまうではないか!
まっすぐ滑るしかない。しっかしファミリーの多いこと多いこと。お父さんお母さんと小学生低学年
以下の子供たちのオンパレードだ。他のスキー場なら暴走に気を払わねばならないとこだが、
直滑降ですらちょっと脛に力をかけただけで止まってしまうありさまだから何の心配もいらない。
つまらんっ!

磐梯山と猪苗代スキー場が美しいリフトに乗ってゲレンデトップに上がってみる。おおっ、何て素晴らしい! 全く期待外の絶景が
待っていた。磐梯山の雄姿、美しすぎる〜。猪苗代スキー場の全景もばっちりだ。
左側には太陽光を受けて眩いばかりに煌めく猪苗代湖。素敵だ。ぐちゃぐちゃ雪と引き換えの
このエクセレントビューだが、これはこれで楽しませてもらいました。

さて、チャイニーズダウンヒルコース。尾根を下りるコースだが、狭い・小コブ・モコモコ・グチャ
グチャに加え、ところどころボーダーが転がってる。最悪じゃないですかぁ。全然楽しくない。。。
途中でコースが閉鎖され、コースに誘導されるようになってる。あれだけ土肌が剥きだしに
なってるんだからしょうがない。コースも狭い・モコモコ・ぐちゃぐちゃは変わらず。転がってる人
がいないのが救いだ。
コース的に魅力は皆無だったものの、あの景色をもう一度眺めたくなって再度トップに上がる。
やっぱり素晴らしい!
ちなみにトップからはワールドカップも開催されるキラキラ輝く猪苗代湖。最高でした!有名なモーグルコースがあるが、この日は
大会で使用されていた。まっ、オープンになってたとしても挑戦しませんが^^
もう一つの上級コースガンホーコースも上から覗き込むとまさにグチャコブの嵐。ところどころ土肌も。
1万円くれると言われても滑りません^^ でも果敢にアタックしてる人っているんですね。

正面ゲレンデに出ると、ますます混雑がひどくなってる。リフト待ちの行列も相当で、さっきの並びから計算すれば少なくとも15分以上の感じ。並んでまで滑りたいコースじゃないし、さっさと上がることにしました。
雨でもないのにリフト4本でお終いは、僕の最短記録です。ツアーにセットされてるとはいえ、
これで一日券ですからねぇ。
ロイヤルクリスティコース。前傾したら止まっちゃいます。
翌日は猪苗代に行くことにしたのでリステルでは滑りませんでしたが、ホテルから眺めると
昨日が嘘のようにゲレンデはガラガラでした。中上級者は他のスキー場へエスケープ、
家族連れはスキーをせずに、ホテル内の充実したクアハウスで遊んでるのだと思います。

ちなみにホテルから近隣の各スキー場へ無料シャトルバスが運行されてます。グランデコ・
アルツ・猪苗代・裏磐梯etc。(詳しくはこちらをご覧下さい) 猪苗代へは午前中だけ滑って帰る
シャトルバスも運行されてるので、リステルライナーで帰る人も楽しむことが出来ます。
前日の夕方から予約受付が始まります。週末は満席になることも多いので(猪苗代便は
18時の時点で満席になりました)早めに予約を入れましょう。
 

 
U.交通情報
 
JR猪苗代駅から無料シャトルバスが運行されてますので、列車利用の場合は新幹線で郡山乗り換え、
磐越西線で猪苗代というルートとなります。
また時間はかかりますが、浅草方面から東武電車で鬼怒川温泉を通り、会津高原からローカル線で
会津若松を抜けて猪苗代というルートもあります。途中景勝地・温泉・史跡などの多い観光ルートなので、
寄り道しながらも楽しいかもしれません。

ホテル前に連なるリステルライナー今回僕らはスキー場専用のリステルライナーというバスを利用しました。ちゃまは新宿から、
遅刻した僕は久喜から乗りこみました。バスだけ単独で利用することも出来ます。
代金は何と 2,400円。路線高速バスよりはるかに安い驚きの価格設定です。
それだけにファミリーが多く、バスの中は賑やかです。
新宿・久喜以外にも、宇都宮・水戸・仙台などからも運行されてます。週末のせいもあるでしょうが、
いずれも満席。増便で対応してました。新宿方面発着は3台出てました。
席は予め指定されてます。帰りのバス出発20分前に、ホテルのカウンターで我先にと
並んで受付をしますが、これは点呼と号車確認するだけなので、焦って並ぶ必要はありません。
帰りのバスは15時前後に各地に向け出発しますが、いやはやすごい人です。
いかにこのホテル(スキー場)がバスで集客してるかがわかります。全便出発した後は静けさが戻るんでしょうね。

一つ残念なのが、リステルライナーの到着が12時半過ぎのため、各方面への無料シャトルバスが利用できないことです。
必然的に初日はリステルで滑らざるを得ない。ひょっとしたらこれが戦略なのかもしれませんが、おかげで土曜の混雑は
ひどいもんでした。こんなコースでリフト待ちは泣かされます。
また出発が15時の為、当日無料シャトルバスで他のスキー場へ行こうとしても昼帰りのバスのある猪苗代しか楽しめません。
無料シャトルバスの発着時間を調整してもらえると助かるのですが。。。 

ちなみにリステルライナー利用の宿泊プランないしツアーの場合、バス到着時から出発の1時間前まで部屋を利用できます。


V.ホテルリステル猪苗代  http://www.listel-inawashiro.jp/

スキー場内に建つリゾートホテルです。郡山方面から磐越道を走ってると、右側にそびえたってるのですぐにわかります。
ゲレンデサイドが18階建てのウイングタワー。その背後に扇状に3階建ての本館が広がってます。

比較的新しいウイングタワーですが、スキー客には不便な作りになってます。館内へのスキー持込みが不可のため、到着時、
ホテルの外周をまわってゲレンデ出入り口からスキーロッカーに入らなければなりません。このスキーロッカーも、入口を入って
通路をまわって階段を2ヶ所(3ヶ所だったかな?)昇り降りしなければならず。おまけにホテルの収容人員に比して詰め込み型のため、
通路も階段もスペースも小さく、人が行き交う時の移動も準備も狭苦しい。とても計算されてるとは思えません。
それでもウイングタワー宿泊者の場合はスキーロッカーがあるだけまし。本館宿泊者はロッカーがないので
部屋に持ち帰らなければありません。もちろん館内は持ち込めませんから、外をぐるりと周って坂を下りて。
しかも本館にはエレベーターがないそうで、3階の部屋になった場合は悲惨です。
苗場プリンスに滑り込む宿泊者を横目に、スキーを担いで近隣の宿泊施設に向うのがたまらなく嫌な僕ですが、本館宿泊者は
ある意味それ以上の悲哀を味わうことになります。何たって本館もスキー場直営ですからね。料金に違いがあるとはいえ
この差別は露骨過ぎます。
ちなみにタワー宿泊者と本館宿泊者では利用レストランも異なります。もっともこちらは差額を支払えばすむ話のようですが。

タワー利用とはいえ格安ツアーだったせいか、最下層の部屋をアサインされましたが入ってみるとタバコ臭い。
僕もちゃまも大の嫌煙家なので、駄目元でフロントにお願いしたところ禁煙フロアーに代えてもらえました。
禁煙フロアーは17階のワンフロアーのみ。眺めのいい高層階となってラッキーでした。
ネックなのはエレベーター。6台あるのですがなかなか来ない。来ても各階に止まっていく状況で効率の悪いことこの上ない。
部屋を出てから1階に下りるまで少なくとも5分は見とかなきゃいけません。それでも乗れるだけまだマシで、食事時や風呂の混雑時、
そして朝なんか低層階の人達は乗れないこともままありました。エレベーターを高層階専用低層階専用にわけるとか、
停止階をわけるとか、もうちょっと考えたらどうなんでしょうねぇ。少なくとも毎週末この調子なのでしょうから。
ツアーで使用した部屋。スーペリアツイン?
部屋は充分すぎる広さ。全室レイクビューで特に高層階ですから猪苗代湖が
綺麗に望めました。磐梯山もはっきり望めます。
眼下のタワーと本館の間に見えるのがどうも露天風呂らしい。裸で歩く人影が
屋根ならぬ鉄格子のすき間からチラチラ見えます。17階からこの調子ですから、
下層階からだとはっきり見えちゃうでしょう。
後で露天風呂に行ってわかったことですが、男風呂のほうは鉄格子の間が
かなりあいてますので確かに客室からはよく見えます。ということは反面風呂から
空もよく眺められるということで。好んで男風呂を覗く人はそうはいないでしょうからね^^
これはこれでいいのかもしれません。
一方ちゃまによると、女性風呂のほうは あまりすき間がないそうです。
期待してた男性諸氏、残念!

部屋は30u以上? 充分な広さです。風呂はシャワー浴槽一体型で、トイレも洗面も同じスペースにあります。
温泉大浴場があるので風呂は使いませんでした。ちなみにテレビをうけると、大浴場の混雑具合が何%とリアルタイムで表示されてます。

大浴場の入口に受付カウンターがありますが、ここはクアハウス入場者の支払い用。露天風呂・大浴場利用の宿泊者は無料なので
みんなスルーしていきます。これなら宿泊者じゃなくても勝手に入れそうですが、あのカウンターが心理的にクセモノなんですね。
温泉大浴場は結構広いですが、ホテルの規模が大きいですからスキー後夕食前の時間は利用者が集中し、洗い場が混雑します。
露天風呂は1階上にあるので階段を昇ってアクセスしますが、これが意外と段数があって身体が冷え切ってしまいます。
上に記したとおり、屋根をつけてしまうと露天風呂にならず、かといって開放してしまうと部屋から丸見えということで、苦肉の策で
鉄格子をつけたんだと思いますが、そうまでして露天風呂をつくらなくてもという気がします。
タオルは自由に使えますがバスタオルはないので、客室から持ち込みましょう。

プランにクアハウス利用券もついてたので入ってみました。水着着用。鍵のついたロッカー付きなので、貴重品を置いたまま長くいられる
ようになってます。多彩なジャグジー・プール・サウナまであり、家族連れがみんなで楽しんでました。
メインプールではファミリー用エクササイズが行われてて、子供達や両親の笑顔が印象的。バスタオルも備わってます。

夕食は完全予約制で、当日の16時から予約受付が始まります。僕らの格安プランはバイキングレストラン限定利用でしたが、
差額(2,100円)を精算することで西洋料理レストランに変更できました。
幸いこの日の「ファムネット」は比較的空いていて穏やかなディナーを楽しめましたが、とにかく子供が多いので
とりわけ週末は騒がしいそうです。走り回る子供達もいるんでしょうね。
西洋料理はフランス料理のコースとなってました。力の入ったソースがでるわけでもなく、手のこんだ料理でもありませんが、
この値段でこれだけの品数。コストパフォーマンス的には充分満足できる内容でした。値段と客層からしていないと思われたソムリエも
サービスにあたってました。
彼がいる時は、ワインを持ち込んでもいいそうです。もっとも持ち込む以上は、メニューにないようなワインかつソムリエさんにも
お裾分けするのがマナーですよ^^
客室からの展望。猪苗代湖が綺麗。眼下の本館は左右が道路で分断されてます。
さて、ここまではウイングタワーの話でした。仲間が本館に泊まっていたので話を聞いてみると、
タワーとはこれでもかと差をつけられていてたまらなかったそうです。
スキーロッカーやレストランについては既に記しましたが、アクセスも至って不便らしい。
温泉大浴場や朝食会場は共用なので館内を通って来る場合も、通路は迂回だらけで
階段の昇り降りもあり、何でこんな造りなの? というもんだそうです。
また半円を描いてる本館も、右ウイングと左ウイングが道路で寸断されてる為、
ウイングによっては一度外に出なければならないらしい。エレベーターがないのも
先に述べた通り。タワーと料金差があるとはいえ、元々が安い中での差ですからねぇ。
もう嫌だ〜と言ってました。(笑)
ただウイングタワーと違ってミニキッチン付きのコンドミニアム形式ですから家族連れには
向いてそうです。僕の目で確かめたわけではないのであくまで伝聞ですよ。
唯一のメリットといえば、各スキー場への無料シャトルバスの出発が本館前なこと。
タワー宿泊者もスキー担いで本館前に移動しなければなりません。が、帰りはタワー前に着きますし、
リステルライナーの受付&出発もタワー前からですから、やっぱり本館は・・・。

最後にウイングタワーのトータルな印象を。効率悪いというのはホテル全体に言えます。スキーロッカーのあり方、アクセスの仕方、
エレベーターのあり方、ちぐはぐなバスの出発場所・・・ せっかくリゾートホテルとして器は立派なのに勿体無いです。
スタッフの対応も統一されてません。ツアー申し込み後、事前に食事の変更が可能か電話で問い合わせたところ、
可能というスタッフと出来ないというスタッフ、混雑具合に応じてというスタッフ、ほんとばらばらでした。
安い割りに建物は立派。が、細かい造りを含め、サービスは安いなりのものだという印象が残りました。

V.総印象 

魅力に乏しいゲレンデでも、やりようによってはここまで集客できるのかという点で驚かされたスキー場でした。
ゲレンデターゲットをコブ大好き人間とファミリーに絞る。斜面&ホテル&アクセス 三位一体の展開によって
世界規模の大会を招致できるというのは大きいです。また、どこをどう滑ってもホテル前に辿り着くというコース構成、
正面ゲレンデの斜度と広さが初心者に最適で、リフトの上からバーンの全てに目が届くというのもファミリーには
重要かつ最適な要素になってます。
スキーに飽きたらホテル内のクアハウスで遊ばせておけば子供達は大喜びですし、バイキングで食べ放題というのもいい。
家族連れが集まりますから、騒いだら他の人の迷惑になるという余計な気をまわさなくてすむのも大きな利点です。
そしてアクセス。これだけ安くリステルライナーが充実してますし、しかも朝は遅めの集合で、帰りは遅くならずに
帰宅できるダイヤ構成。部屋は到着から出発近くまで使えるとなると、この程度のスキー場でこれだけ集客出来る
というのもわかります。
そして安い☆ リステルで滑りたいとは思いませんが、このホテルをベースに、また来るかもしれません^^



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