
ゲレンデマップを見る限り、およそ僕らにとっては魅力なしとも言えるこのスキー場を選んだ理由は、そのツアー代金の安さ。
2月下旬の土曜日宿泊、新宿からの往復直行バス・リフト1日券・ゲレンデ内に建つウイングタワー宿泊で、2名一室
1人 15,700円! その他にも館内クアハウス入場券や到着からから出発までの部屋利用など、特典も多数用意されていた。

通常ツアーのスキーバスと言うと、旅行会社がチャーターし近隣のスキー場を経由して目的地に
向うが、このリステルライナーはむしろスキー場が出してるリステル専用格安バス。
(形はリステルの関連旅行会社主催)
バスが途中 東北道の那須高原サービスエリアで休憩した時、近くにリステルライナーと掲げられた
大型バスが5台以上。リステルに向う直行バスがこんなに本数あるとは・・・しかも僕らの乗ってる
バスも含め、全てが家族連れなどで満席状態。やっぱり安いというのは何にも勝る集客兵器なん
ですねぇ。
12月下旬にグランデコに訪れた時は猪苗代の街中が豪雪に埋もれてる状態でしたが、あれから
2ヶ月、まさにオンシーズン真っ只中とも言えるこの時期、道路ばかりか畑などもところどころ
土肌が見えてる状態。山麓にあって標高の変わらないリステル、雪は大丈夫か。。。の不安を
抱きつつの到着となりましたが・・・

ゲレンデに立ってまず飛び込んできたのがチャイニーズダウンヒルコースの無残なありさま。
2月のトップシーズンでこれだけ土をさらけ出してるとは。
まずはリフトに乗ってファミリーゲレンデを滑ってみる。快晴ということもあって雪状況は最悪。
いや、こんなの雪とは言わない、シャーベットだ。ターンをすると止まってしまうではないか!
まっすぐ滑るしかない。しっかしファミリーの多いこと多いこと。お父さんお母さんと小学生低学年
以下の子供たちのオンパレードだ。他のスキー場なら暴走に気を払わねばならないとこだが、
直滑降ですらちょっと脛に力をかけただけで止まってしまうありさまだから何の心配もいらない。
つまらんっ!

リフトに乗ってゲレンデトップに上がってみる。おおっ、何て素晴らしい! 全く期待外の絶景が
待っていた。磐梯山の雄姿、美しすぎる〜。猪苗代スキー場の全景もばっちりだ。
左側には太陽光を受けて眩いばかりに煌めく猪苗代湖。素敵だ。ぐちゃぐちゃ雪と引き換えの
このエクセレントビューだが、これはこれで楽しませてもらいました。
さて、チャイニーズダウンヒルコース。尾根を下りるコースだが、狭い・小コブ・モコモコ・グチャ
グチャに加え、ところどころボーダーが転がってる。最悪じゃないですかぁ。全然楽しくない。。。
途中でコースが閉鎖され、コースに誘導されるようになってる。あれだけ土肌が剥きだしに
なってるんだからしょうがない。コースも狭い・モコモコ・ぐちゃぐちゃは変わらず。転がってる人
がいないのが救いだ。
コース的に魅力は皆無だったものの、あの景色をもう一度眺めたくなって再度トップに上がる。
やっぱり素晴らしい!
ちなみにトップからはワールドカップも開催される

有名なモーグルコースがあるが、この日は
大会で使用されていた。まっ、オープンになってたとしても挑戦しませんが^^
もう一つの上級コースガンホーコースも上から覗き込むとまさにグチャコブの嵐。ところどころ土肌も。
1万円くれると言われても滑りません^^ でも果敢にアタックしてる人っているんですね。
正面ゲレンデに出ると、ますます混雑がひどくなってる。リフト待ちの行列も相当で、さっきの並びから計算すれば少なくとも15分以上の感じ。並んでまで滑りたいコースじゃないし、さっさと上がることにしました。
雨でもないのにリフト4本でお終いは、僕の最短記録です。ツアーにセットされてるとはいえ、
これで一日券ですからねぇ。

翌日は猪苗代に行くことにしたのでリステルでは滑りませんでしたが、ホテルから眺めると
昨日が嘘のようにゲレンデはガラガラでした。中上級者は他のスキー場へエスケープ、
家族連れはスキーをせずに、ホテル内の充実したクアハウスで遊んでるのだと思います。
ちなみにホテルから近隣の各スキー場へ無料シャトルバスが運行されてます。グランデコ・
アルツ・猪苗代・裏磐梯etc。(詳しくは
こちらをご覧下さい) 猪苗代へは午前中だけ滑って帰る
シャトルバスも運行されてるので、リステルライナーで帰る人も楽しむことが出来ます。
前日の夕方から予約受付が始まります。週末は満席になることも多いので(猪苗代便は
18時の時点で満席になりました)早めに予約を入れましょう。
U.交通情報
JR猪苗代駅から
無料シャトルバスが運行されてますので、列車利用の場合は新幹線で郡山乗り換え、
磐越西線で猪苗代というルートとなります。
また時間はかかりますが、浅草方面から東武電車で鬼怒川温泉を通り、会津高原からローカル線で
会津若松を抜けて猪苗代というルートもあります。途中景勝地・温泉・史跡などの多い観光ルートなので、
寄り道しながらも楽しいかもしれません。

今回僕らはスキー場専用の
リステルライナーというバスを利用しました。ちゃまは新宿から、
遅刻した僕は久喜から乗りこみました。バスだけ単独で利用することも出来ます。
代金は何と 2,400円。路線高速バスよりはるかに安い驚きの価格設定です。
それだけにファミリーが多く、バスの中は賑やかです。
新宿・久喜以外にも、宇都宮・水戸・仙台などからも運行されてます。週末のせいもあるでしょうが、
いずれも満席。増便で対応してました。新宿方面発着は3台出てました。
席は予め指定されてます。帰りのバス出発20分前に、ホテルのカウンターで我先にと
並んで受付をしますが、これは点呼と号車確認するだけなので、焦って並ぶ必要はありません。
帰りのバスは15時前後に各地に向け出発しますが、いやはやすごい人です。
いかにこのホテル(スキー場)がバスで集客してるかがわかります。全便出発した後は静けさが戻るんでしょうね。
一つ残念なのが、リステルライナーの到着が12時半過ぎのため、各方面への無料シャトルバスが利用できないことです。
必然的に初日はリステルで滑らざるを得ない。ひょっとしたらこれが戦略なのかもしれませんが、おかげで土曜の混雑は
ひどいもんでした。こんなコースでリフト待ちは泣かされます。
また出発が15時の為、当日無料シャトルバスで他のスキー場へ行こうとしても昼帰りのバスのある猪苗代しか楽しめません。
無料シャトルバスの発着時間を調整してもらえると助かるのですが。。。
ちなみにリステルライナー利用の宿泊プランないしツアーの場合、バス到着時から出発の1時間前まで部屋を利用できます。